TampaBay Buccaneers'

2008−2009シーズン
レギュラーシーズン:9勝7敗(16試合−総得点361:オフェンスTD31、総失点323)(NFCサウス3位)
WEEK17 L24vs31OAKレイダーズ
 前週と同じような崩壊ぶりである。救いようのない事態に変わりがない。4thQに10点をリードしながら,その後立て続けに14点を取られ,直後の攻撃も1本目のパスがインターセプト。その後5分以上使われてFG追加でおしまい。
 オフェンスはQBJ.Garciaがパス33回中17回成功257ヤード1TD1INT,レーティング74.9,RBはW.Dannが10回37ヤード,C.Williamsが12回78ヤード2TDと平凡な結果。
 ディフェンスもひどいもので,相手RBM.Bushに27回177ヤード2TDといいようにやられ,QBJ.Russellにはパス21回中14回成功148ヤード2TD1INTとヤードはそれほどでもないのにしっかりと仕事をされてしまった。
 プレーオフまであと1勝と迫りながら,終盤4連敗。結果だけ見れば,1つ勝っていればプレーオフ進出となっていたにも関わらず,12月無勝利で脱落。しかも終盤に強豪と当たって連敗したのではなく,単にチームが崩壊して負け続けただけの話。
 Bucsの売りだったディフェンスも,随分前にT.Dungyが去り,今シーズン限りでこれまでディフェンスを構築してきたM.KiffinDCも退任となる。オフェンスすら構築できないHCにディフェンスの構築を任せるのは不可能に近い。オーナーは長期政権を任せるべき相手を間違えたのである。
WEEK16 L24vs41SDチャージャーズ
 もはや救いようのない崩壊ぶりを見せつけた敗戦。今期不調の極みと言われたチャージャーズRBL.Tomlinsonには,100ヤードこそ免れたものの21回90ヤードと平均4.3ヤード走られ,パスもP.Riversに287ヤード投げられる有様。1サックのみでターンオーバー無しというのもディフェンスの崩壊ぶりを示している。
 オフェンスはQBJ.Garciaがパス34回中21回成功232ヤード1TDながら,2INT(1リターンTD)を喫し,レーティング67.3,RBはRBでW.Dannが9回20ヤード,C.Williamsが8回27ヤードと,Garciaのスクランブルからの6回45ヤード1TDに及ばない始末。
 オフェンスの希望と言えるのは,ここ数試合活躍しているWRA.Bryantくらいのもの。今週も6キャッチ127ヤード1TD,1ファンブルロストがあったものの活躍を見せてくれた。
 これで3連敗,プレーオフは絶望的になったと思われたが,何とも不思議なことに,カウボーイズもイーグルスも負け,ベアーズが勝ったため,プレーオフ進出の可能性が残った。バイキングス以外はすべて負ければ終わりという状態になっているので,次週のレイダーズ戦にすべてを叩き込むほかない。さて,HCは古巣相手にどのような采配を見せるのか。
WEEK15 L10@13ATLファルコンズ(OT)
 またランディフェンスが崩壊しての敗戦。ファルコンズRBM.Turnerに32回152ヤード走られ,2試合連続100ヤードラッシャーを許してしまった。ディフェンスで3ファンブル(1ロスト)2インターセプトを奪い,さらには1パントブロックも見せたものの,今週はオフェンスがそれを得点に繋げられず,10点止まり。OTに入ってからも,コイントスに勝ちながら得点できずパント,相手の攻撃でFGを決められてあえなく敗戦。
 オフェンスはQBB.Grieseがパス37回中26回成功269ヤード1TD1INT,レーティング88.7,RBはC.Williamsが14回59ヤード,W.Dannが12回40ヤードと,J.Garciaが怪我で欠場したとは言え,大事な一戦であまりにも平凡な成績。
 オフェンスの悪さが象徴されているのが,4thQにKM.Bryantが53ヤードFGを外した場面。ここに至る経緯が悪すぎる。3rdD&1で反則によって5ヤード下がったのも問題だが,敵陣35ヤードという地点でパスを選択したのもまた問題。ここまで3rdDでパスを選択して1回しか1stDを更新できていないのだから,1ヤードでも進むつもりがあったのならランを選択するべきだったのに,「平凡に」パスを選択している。これはコーチ陣の問題,特にHCの問題である。
 これで連敗の5敗目,地区優勝の可能性も残っているが,自力でのプレーオフ進出がなくなった。一部のプレーオフボードでは6位と圏内に入っているが,これはあくまでも現時点での成績によるもの,自力でのプレーオフ進出可能性を意味してはいない。
 それにしても,怪我を理由にした先発QBの交替はこれで3回目。ここにきて「またしても」Grieseを先発に戻した。「Garciaが怪我したから」と言うのは簡単だが,そのGarciaが先発に戻ったのもまた「Grieseが怪我したから」である。何も問題ないように見えるが,「核となる先発QBが確定していない」という一番の問題が残されたままになっていることが露わになっている。
 そろそろチームもHCの問題に気付いて良い時期である。就任7年目であるが,ここまで使い捨ててきたQBの数を考えると,オフェンス畑の人間にしてはQBを育てていく気概に欠けている。辛うじてディフェンスチームの面目を保ち,プレーオフにも何度か進出できているが,それはHCの功績ではない。DCが勇退する今シーズン以後,ディフェンス力が弱くなるのは見えているのだから,オフェンスをすら強化できないHCの方向性を見直す時期に来ている。ここ2〜3シーズンの調子の乱高下を見てもそれは明らかである。
 但しあと2試合,連勝すればプレーオフ進出の可能性もあるので,まずはそれから。
WEEK14 L23@38CARパンサーズ
 …完敗,オフェンスがいつもと同じでディフェンスだけが崩壊。パンサーズのRB2人にそれぞれ100ヤード以上(D.Williams19回186ヤード,J.Stewart15回115ヤード)走られては,いくらQBJ.Delhommeから2インターセプト奪おうとも,流れは変わらない。
 オフェンスはQBJ.Garciaがパス38回中24回成功321ヤード2TD,レーティング107.5ながらも,RBはW.Dannが10回49ヤード,C.Williamsが9回22ヤード1TDとパス偏重型。さらにGarciaは5サック23ヤードロスト1ファンブル,さらにTFPFGを1回ブロックされるなど,見えにくいところでのミスが多発。3rdQまではそれなりに頑張ってはいたが,ディフェンスが崩壊している中での点取り合戦では,オフェンスも踏ん張りきれない。
 これで首位陥落の4敗目,地区内対決の負けであることが非常に痛い。
WEEK13 W23@20vsNOセインツ
 前半はリズムが悪く,相手陣深くに攻め込みながらTDが取れずFG2つ。前半終了間際にセインツにTDを取られて逆転されるも,後半敵陣からの攻撃を2つTDに結び付けてリードを奪う。
 しかしその後は3連続3&アウト,セインツには10点を取られ同点。同点後の攻撃もパントに終わり,流れが悪くなったかと思ったその時にSSJ.Phillipsのインターセプト。レッドゾーンからの攻撃なら1stDが取れなくても十分FGを蹴ることができ,さらにセインツの最後の攻撃もCBP.Buchanonのインターセプトで潰し,辛うじての勝利。
 オフェンスはQBJ.Garciaがパス23回中9回成功119ヤード1TD,レーティング70.7,RBW.Dannが22回74ヤード,C.Williamsが4回20ヤード1TDと,合計でセインツQBD.Breesのパス296ヤードに及ばないという体たらく。
 しかしディフェンスが3インターセプト1Downsとセインツの攻撃を要所で締めてオフェンスを助け,競り勝つ要因を作った。
WEEK12 W38@20DETライオンズ
 1stQにいきなり17点を奪われるも,そこから地道に返して前半のうちに逆転。後半もCBR.BarberのインターセプトリターンTDなどで着実に加点,全敗チームを突き放しての勝利。
 オフェンスはQBJ.Garciaがパス18回中13回成功169ヤード2TD,レーティング137.5,RBW.Dannが14回90ヤード1TDと数字上はオフェンスがそれなりに機能した。しかしJ.Garciaは6サック2ファンブルロスト,リターンでもI.Hilliard,C.Smithがそれぞれ1ファンブル(Hilliardはロスト)とボールセキュリティに不安が残る内容。ファンブルからの10失点は十分に敗因となり得るだけに,相手がライオンズで助かったという所。
 今週,RBC.Williamsが昨年負傷して以来の出場を果たした。
 これで8勝目。パンサーズがファルコンズに負けたため,一応現時点で地区首位となった。次週からのディビジョン3連戦に全勝すれば地区優勝が大きく見えてくる。
WEEK11 W19vs13MINバイキングス
 前半は7点リードされて折り返したが,後半13得点で逆転勝ち。バイキングスのRBA.Petersonを19回85ヤードに止めたのが大きかった。
 オフェンスはQBJ.Garciaがパス30回中23回成功255ヤード,レーティング101.4,ラン6回21ヤード,RBW.Dannが20回53ヤードで,数字的にバイキングスをパスでもランでも上回った。
 ディフェンスは5サックを浴びせたものの,バイキングスQBG.Frerotteにレーティング105.8を許してしまったのが不安要素か。
 次週は2年連続対戦となるライオンズ戦。今期不調のライオンズ相手なのでしっかり勝ちたい1戦。
WEEK10 OPEN DATE
WEEK 9  W30@27KCチーフス(OT)
WEEK 8  L 9 @13DALカウボーイズ
WEEK 7  W20vs10SEAシーホークス
WEEK 6  W27vs 3 CARパンサーズ
WEEK 5  L13@16DENブロンコス
WEEK 4  W30vs21GBパッカーズ
WEEK 3  W27@24CHIベアーズ(OT)
WEEK 2  W24vs 9 ATLファルコンズ
WEEK 1  L20@24NOセインツ
 …セインツ相手に敗戦。セインツQBD.Breesに303ヤード3TDを投げられ,逆転逆転の接戦を落としてしまった。

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