TampaBay Buccaneersについて

 TBもしくはBucsことタンパベイ・バッカニアーズは,1976年に誕生し,当時のAFCウエストディビジョンに編入されました。その後1977年にNFCセントラルディビジョンに移り2001年シーズンまで過ごし,2002年シーズンから地区改変に伴いNFCサウスディビジョンに移りました。
 私がTBの試合を始めて見たのは2000年のことでした。MIN@TBでTBが41−13と快勝したゲームで,何となく強いチームだとの印象を受けました。その後,大橋巨泉がBSの解説に出て来て,リーグ成績表を見るたびに「TBはもうプレーオフ進出は間違いないでしょう」と言うので,TBに注目するようになりました(何せ16戦中8戦を終わって4勝4敗,ディビジョン3位のTBをプレーオフ進出確実というのですから,どんなに強いチームかと思ったのです)。
 現在,ATLファルコンズ、CARパンサーズ、NOセインツがディビジョンライバルです。

2009-2010シーズン
レギュラーシーズン:3勝13敗(16試合−総得点244:オフェンスTD23、総失点400)(NFCサウス4位)
WEEK17 L10vs20ATLファルコンズ
WEEK16 W20@17NOセインツ(OT)
WEEK15 W24@ 7 SEAシーホークス
 意外な大勝,相手オフェンスの崩壊が全て。獲得ヤードと1stD獲得数はシーホークスの方が上で,J.JonesとJ.Forsettの2人のRBに合計21回120ヤードと走られまくり,QBM.Hasselbeckには256ヤード投げられたのだが,そのHasselbeckから4インターセプトを奪い,レッドゾーンオフェンスを完全に抑え込んだことでチャンスを手にすることができた。
 Bucsのオフェンスは,QBJ.Freemanが26回中16回成功205ヤード2TD1インターセプト,レーティング95.8と,前週に比べれば格段の出来。RBはD.Wardが19回67ヤード、C.Williamsが12回66ヤードとそれなりの成績。Bucsはオフェンスが崩壊しなかったことでチャンスを呼び込めたとも言えそうである。
 ディフェンスは喪失ヤードこそ多かったものの,ここ一番で踏ん張りを見せ,相手のレッドゾーンオフェンスで得点を許さなかった。さらに4thQの相手オフェンスを2度ともインターセプトで終わらせており,「最後のあがき」も許さなかった。
 これでようやく今季2勝目,あと2試合のうち1つでも勝てればリーグ最下位は回避できそうである。オフェンスとディフェンスが上手く噛み合っていれば,もう少し勝てたとも思うのだが,それは贅沢というものか。
WEEK14 L 3 vs26NYJジェッツ
 プレーオフを狙おうかというジェッツとでは,実力差歴然で相手のミスを待たなければ試合にならないのだが,こちらが試合を作れなければ,もはやどうにもならないという事である。
 オフェンスはQBJ.Freemanがパス33回中14回成功93ヤード3インターセプト,レーティング12.1と散々の内容,ランに至ってはJ.Freemanの4回21ヤードが最高で,RBC.Williamsは11回14ヤードと全く進めず。パスもランも駄目ではどうしようもない。更には3rdDが0/14、4thDが1/3で,3rdDに弱いところまで見せてしまった。
 ディフェンスは相手RBT.Jonesに23回99ヤード2TDとやられてしまったが,QBK.Clemensを23回中12回成功111ヤード,レーティング65.7と抑え込むことには成功。相手を5度FG(4回成功)で終わらせているのがまだましと言ったところ。
 J.Freemanは4thQに入ってから2度のインターセプトを喫しており,追い詰められたときにミスを乱発する傾向を持つようである。あまり負け続けると来年のドラフトの順位が良くなりすぎて,またQBを指名される恐れもあるので,できるだけ勝っておきたいところなのだが,インターセプト癖を直さなければ,信頼性に関わってくる。
WEEK13 L 6 @16CARパンサーズ
WEEK12 L17@20ATLファルコンズ
 
 今週エースQBとして取ったB.LeftwichがIR入りで今期終了。今後はFreeman一本でいくしかないでしょう。
WEEK11 L 7 vs38NOセインツ
WEEK10 L23@25MIAドルフィンズ
WEEK 9  W38vs28GBパッカーズ
 なんと初勝利の相手はパッカーズ。ベイシリーズに強いとは言え,単純に勝てるはずのない相手に見事な勝利。
 第2週と逆の展開。
WEEK 8  OPEN DATE
 OPEN DATEになるのを待っていたのか,次週から1巡獲得新人QBのJ.Freemanを先発させるとのこと。J.Johnsonが特別悪いということでもない(決して良くはない)が,こうして流れを変えていかなければ,如何に再建途上と言ってもどうしようもあるまい。
WEEK 7  L 7 vs35NEペイトリオッツ(at London, UK)
 …つまりはロンドンまで恥さらしに行ったということ。オフェンスは240ヤード獲得したものの,QBJ.Johnsonが最初の2シリーズを含む3インターセプトで帳消しどころか大きなマイナスを抱え込む結果となった。ディフェンスはディフェンスで相手QBT.Bradyから2インターセプトを奪ったものの,その代わりに308ヤード投げられ,ランと併せて414ヤード喪失と,意地は見せたものの崩壊は免れず。
 オフェンスはQBJ.Johnsonが26回中9回成功152ヤード1TD3インターセプト,レーティング29.2と散々な内容。最後に新人のJ.Freemanが出てきてパス4回中2回成功16ヤードの成績を残したものの,被サック2で16ヤード喪失して結局±0。ランもD.Wardが13回48ヤード、C.Williamsが11回29ヤードと結果を残せず。
 どうしようもないのかも知れないが,前半9回の攻撃シリーズがあり,3インターセプトと1TD,それ以外の5回が全て3&アウト。これでは相手からインターセプトでボールを奪っても流れを引き寄せることはできない。後半は後半で攻撃時間10分31秒,これでは反撃の糸口をつかむのも困難だ。
 今週最後にJ.Freemanを出してしまったのだから,いっその事先発にしてしまってはどうだろうか。J.Johnsonには気の毒だが,元々先発で雇っている訳ではないのだから,チームの流れを変える上でもこれくらいのことが必要だろう。
WEEK 6  L21vs28CARパンサーズ
 如何に相手QBJ.Delhommeが不調と言っても,D.WilliamsとJ.Stewartの両RBにそれぞれ100ヤード以上,合計262ヤード走られては,いくらパス喪失55ヤードに抑えても点を取られてしまう訳で,それでも接戦になったのは,Bucs側にインターセプトリターンとキックオフリターンの2つのリターンTDがあったから。
 ディフェンスはラン合計267ヤード喪失したものの,相手QBJ.Delhommeを17回中9回成功65ヤード1TD2インターセプトと抑え込むことはできた。ランでこれだけ喪失していなければひょっとしたら勝てたかも知れないという思いすらさせてくれる。
 しかしまあオフェンスはさっぱりで,QBJ.Johnsonは17回中11回成功147ヤード1インターセプト,レーティング67.5と良いとは言えない内容。ランはC.Williamsが16回77ヤード1TDと健闘したが,相手RBに比べればやはり見劣りしてしまう。
 そして相変わらずキッカーである。前週からS.Andrusに変わっているが,前週はTFPでの出番のみ。今週初めて43ヤードのFGに挑戦したが,…ショートで失敗してくれた。相当不安の残る内容ではある。
 パンサーズは後半パントなし,3TDと2インターセプト。試合を通しても合計3Giveawayと荒れてくれた。それでも勝てないのだから今のBucsはどうしようもないのだが,相手がミスを連発した場合,もしかしたら勝てるかも知れないという希望くらいは持って良いかも知れない。
WEEK 5  L14@33PHIイーグルス
 ジャイアンツ戦と同じく見事な完敗,勝てる訳無いから仕方がないけれども,もう少しまともな試合をして貰いたかった。
 ターンオーバーを取れれば(Takeawayを多くすれば)勝つ可能性があると言われていたものの,実際は3つのGiveawayがあっただけで,今のBucsでは接戦にもなる望み無し。
 オフェンスはランが悲惨,またしても一番走ったのがQBJ.Johnsonの5回40ヤード,RBはD.Wardが6回37ヤード、C.Williamsに至っては10回8ヤードでうち1回はセーフティ,ランにはもはや頼れる気がしない。
 ではパスはと言えば,QBJ.Johnsonは50回中26回成功244ヤード2TD3インターセプト,レーティング53.8と多投しただけ。ランが出ないのだから多投は当然としても,開幕2戦のオフェンス力はもはや見る影もない。
 ディフェンスもランを100ヤード以下に抑えたことを評価して良いが,レッドゾーン外からパスで一発TDが3回とはどういう事か。いくら相手がMcNabbと言っても,これだけやられては完敗もやむなし。
 これでNFCイーストの全チームと対戦終了,確かに強豪揃いではあるが全く歯が立たないというのは情けなさ過ぎる。次は開幕3連敗までお付き合いしてくれた同地区のパンサーズ戦だが,…パンサーズはレッドスキンズに勝って初白星。ちょうど良いバロメータとなっていると考えれば,この差がおそらく今の両チームの差,それを埋められなければ勝ちはない。
WEEK 4  L13@16WASレッドスキンズ
 今のBucsは,「ライオンズに勝てない」レッドスキンズにすら勝てない駄目チームということを証明した試合。
 まああのビルズに勝てないのだから,こうなる可能性は予期していたものの,実際16失点で収まっているのに負けたという結果に,陰鬱な気分にならざるを得ない。
 その原因はオフェンスと言わざるを得ないのだが,3rdQが全てと言えよう。前半10点リードで折り返したにも関わらず,3rdQの獲得ヤードが14ヤード,1ターンオーバーでは相手に反撃の余地を与えてしまうのは当然のこと。3rdQで逆転されると,その後追いつくことが出来ずにそのまま負けという,どうやっても負けるチームの典型(相手の攻撃時間わずか8分50秒で16点献上とはね)。
 エースの球場で出番の回ってきたQBJ.Johnsonは22回中13回成功106ヤード1TD1インターセプト,レーティング67.6ながら最長27ヤードではビッグプレイは期待薄。ランはRBC.Williamsが16回77ヤードと平凡な出来,さらには最後の攻撃でC.Williamsに持たせないランプレイでのファンブルロストでは,オフェンスの面目丸潰れ。
 更なる大問題はM.Bryantを蹴り出してまで採用したKM.Nugent,今回も49ヤードと48ヤードのFGを外してくれ,負ける要因を作ってくれた。M.Bryantを起用したときも疑問だったが,今回はもっと疑問,Bucsは良いキッカーと契約するつもりが無いらしく,さらには良いキッカーになったら追い出すつもりらしい。何せNugentは50ヤード程度以上のFGには全く期待できないのだから,オフェンスにはTDかTD直前のFGしか得点の術はない。オフェンス力がある訳でもないのに,これだけ得点の可能性を絞っているようでは,どこが相手でも勝てるはずがないのだ。
 次週対戦相手は今週OPEN DATEのイーグルス。休養十分に加えて前週欠場のQBD.McNabbが復帰してくるとあっては,勝つ要素を見つける方が難しい。ディフェンスがどれ位で抑えてくれるかに期待するほかないが,オフェンスが明らかに凋落してきているこの状況では,接戦になれば大善戦と思うべき。
WEEK 3  L 0 vs24NYGジャイアンツ
 今の実力差がはっきりと現れた試合となってしまった。ディフェンスはかろうじて喪失400ヤードを免れたものの,最後にはエースQBE.Manningを下げられてしまう始末。そのE.Manningは24回中14回成功161ヤード2タッチダウンとあまり投げてないように見えるが,RB陣がA.Bradshawが14回104ヤード、B.Jacobsが26回92ヤード1タッチダウンと走りまくれば全く問題なし。しかも被サック0なら特に言うこともない。
 一方のBucsは悲惨なもので,試合開始から40分間1stDを獲得できないという状態。しかもエースQBB.Leftwichが途中退場してしまっては,オフェンスが何か出来ることを期待する方が酷というもの。トータルプレイ数36,攻撃時間16分22秒では,接戦に持ち込む要素すら発見できない完敗,しかも完封負け(最後相手陣5ヤードまで攻め込んだのがせめてもの慰めか)。
 今週はオフェンスの主な成績を上げることすら困難。QBはB.Leftwichがパス16回中7回成功22ヤード1インターセプト,レーティング25.0、J.Johnsonが10回中4回成功36ヤードレーティング50.4と,合計でも58ヤード。ランはもっと悲惨で一番走ったのがJ.Johnsonの1回15ヤード,RBはD.Wardが5回2ヤード,ラン全体で10回28ヤードと見られたものではない。
 次週のレッドスキンズは,ライオンズの連敗を止めることになったこれまた悲惨なチーム。レッドスキンズは現時点での総得点が40,Bucsのディフェンスが奮起すれば可能性はある。ただ総失点も49なのでオフェンスがちゃんと機能しないと,また完封の憂き目を見ることになる。
WEEK 2  L20@33BUFビルズ
 前週と同じような展開,相手のQBT.Edwardsにパス30回中21回成功,230ヤード2タッチダウン1インターセプトといい仕事をされた上に,RBF.Jacksonにも28回163ヤードと走られまくった。結局今週もディフェンスは438ヤードの喪失となり,かつてディフェンスチームと呼ばれた面影など見るべくも無い。しかも1stQはBucsの方が11分攻撃していたにも関わらず,ビルズが17点取るという体たらく。これでは勝てる要素が見つからない。
 QBB.Leftwichは50回中26回成功296ヤード3タッチダウン2インターセプト,レーティング73.4と出入りの激しい内容,しかもインターセプトは2つとも相手の得点に結びつき,敗因となっているので,褒められたものではない。RBはD.Wardが9回32ヤードと並の内容。しかし全体でランが19回57ヤードではパスを助けることは出来る筈もなし。
 ここ2試合,オフェンスは決して悪くないのだが,試合の大勢が決まった後での得点が多く,オフェンスが好調とまでは言いにくい。ディフェンスは完全に崩壊しており,この程度のオフェンスではディフェンスをカバーするだけの力はないので,今後も厳しい闘いが予想される。
 …いっそのことQBをJ.Freemanにしてしまえば良いのだ,LeftwichもGarciaやGreeseのように使い捨てにすることになるのは目に見えているのだから。それとも1巡指名QBがトレードされた後に活躍する事例をもう1つ増やすことになるか?
WEEK 1  L21vs34DALカウボーイズ
 相手にやりたいことを全てやられ,こちらはやりたいことができなかったという良い例を見せてしまった試合。相手のQBT.Romoにパス27回中16回成功で353ヤード3タッチダウンといいようにやられた上に,肝心な場面でペナルティを貰って相手に1stDを与えていたのでは,勝てるはずもなし。
 今年のエースQBB.Leftwichは25/41で276ヤード1タッチダウン,レーティング89.1とまずまずの出来。RBもC.Williamsが13回97ヤード1タッチダウン,D.Wardが12回62ヤード1タッチダウンと出来自体は悪くなく,オフェンスの総獲得ヤードは450ヤード。ディフェンスに難のあるカウボーイズ相手とは言え,今後に期待を持たせてくれた。
 しかしKM.NugentがFGを2本とも外し(内1本はblocked),ディフェンスは喪失462ヤードと崩壊状態,これでは接戦に持ち込むことが出来よう筈もない。
 チーム力の低い方が力を出し切れない試合はこんなものという典型。次週はWRT.Owensを擁するビルズとの対戦だが,この喪失ヤードを何とかしないと,また同じ展開を見ることになる。

Bucs' 2008-2009シーズン
Bucs' 2007-2008シーズン
Bucs' 2006-2007シーズン
Bucs' 2004-2005シーズン
Bucs' 2003-2004シーズン
Bucs' 2002-2003シーズン

TBの持つNFL記録−チーム創設からの連敗記録(それはそのままNFL連敗記録):26(1976-1977)−NFL連敗記録2位は3チームが19というのを持っていますが,TBの26には及びもつきません。さすがの記録です,…栄誉は全くありませんが。

TBの現在の記録
 特になし
 2008-2009シーズンは9勝3敗とプレーオフ戦線を突っ走るも,その後4連敗でプレーオフ進出ならず。ここ3年の12月は0〜1勝と,終盤に弱いのが特徴となっています。

TBデータボックス
 スーパーボウル出場:1回(2003)
 スーパーボウル優勝:1回(2003)
 レギュラーシーズン最高勝利数:12(2002-2003シーズン)
 レギュラーシーズン最多敗戦数:14(1976-1977,1983-1984,1985-1986,1986-1987)
 1シーズン最多連敗数:14(1976-1977シーズン―全敗,NFL記録−16:2008-2009DETライオンズ―全敗)
 華氏40度以下で開催されたゲーム21連敗(1976-2002)

戻る