レーで暴動発生
そのあおりでインド軍兵士死亡
インド軍車が谷底に転落
インド軍トラックとのすれ違い
私たちは引き上げ中の現場を通りかかった
ソナマルグからスリナガルに戻る途中に反対方向から続々と軍用車両がやって来た。トラックが多い。狭い山道ではこちらが譲らなくてはならないことがしばしばで、進むのに非常に時間がかかった。
崖の中腹を通る道でタクシーが全く動かなくなった。前の方でカーキ色の大型車が何かしている。何事かとみんなタクシーを降りて見に行くと、大型車はクレーン車で崖下から軍用車の残骸を引き上げているところだった。
昨夜、40メートル程のこの崖からトラックが落ち、3人が死んだのだそうだ。レーでの暴動発生以来軍の動きが盛んだが、任務とはいえ真夜中に危険な山道を走り、死んでいった兵士3人に同情した。
フロントガラスの割れたタクシー 州政府庁舎の前で賠償を要求する運転手達(遠くの人の群)
ようやくスリナガルの中心部に着き、休憩していると、向こうの方が騒がしい。何かと思って近づくと、大勢の男がある建物の前に集まり大声を出していた。そして、建物前の広場には、フロントガラスを割られたり、あちこちへこんだりしたタクシーがずらりと並んでいる。
何が起きたのかというと、壊されたタクシーはレーの暴動に巻き込まれて、石などを投げつけられたものだった。命からがら、まだ動くタクシーはスリナガルまで帰ってきた。そして、運転手たちはカシミール州政府関係の建物の前で、損害賠償を求めて騒いでいたのだ。
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