有田 謙二 著 河出書房新社
邦書では唯一の定跡集です。わずか200頁余の中で43の定跡(オープニング)が紹介されています。図も多く、またメジャーなオープニングについては、バリエーションもいくつか掲載されています。それぞれのオープニングには最低1局の見本試合が載っています。初心者が、まずオープニングを勉強するには申し分ない1冊と言えるでしょう。
しかしながら、この本の初版は1980年であり、1995年の新版改訂時にも内容の改訂はほとんど行われていないことから、一昔前の定跡集である感は否めません。
それでも、数多いオープニングの存在と、その名前を覚えるためには有効な本です。この本で物足りなくなった方は、改めて洋書(MCOやECO等)を手に入れ、チェスの(特にオープニングの)奥深さに絶句することをお勧めします。
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