1.11月20日10時半にO養護施設についた。「まあるくなあれ まあるくなあれ 1.2.3.
まあるくなあれ まあるくなあれ 1.2.3.ちいさくなれまあるくなあれ まあるくなあれ 1.2.3.おおきくなれ」
「いちばちとまった にばちとまった
さんばちとまった よんばちとまった
ごばちとまった ろくばちとまった
しちばちとまったはちがきて くまんばちがとんで ぶんぶんぶんぶんぶん」「まあるくなあれまあるくなあれ1.2.3.」といったら、B、D、A、G、F、E、Cがみんなで手をつないだ。
全員が手をつないだのは、これがはじめての経験であった!
これまでは、必ず、G、C、Eのうちだれかが欠けていたからである。EにはLD・視床の微細障害があり、自閉症を持っているために全体で行う遊びに参加しようとするとイライラが起こってしまい、他の部屋に逃げてしまった訳であるが、Gと、Cには、「〜に〜が在って欲しい」と思う鬱病があり、自分の自我で他者と周囲の環境を動かそうとする鬱病があったために、先生方といっしょに丸くなって遊ぶことができなかったのだ。G(4才)には園から少人数で外に出るとリーダーになるという側面があった。C(3才)は、まだ年齢的に幼いために一人遊びか、職員を一人独占して遊ぶということが多いが、自分の周囲に集団ができればリーダーになる資質がある。
このような性格と資質を持つ場合に、他者と環境を聴き、肯定することができていないと、他者の一面にリューマチで同情し、他者を囲ってしまい、他者と自分に敵対すると思い込んだ環境・世間と対立する:反社会的になることが起こりうるのである。全員と手をつないだわらべうた遊びができるということは、他者を聴くということと全体を聴くということをこどもたちに伝えることができる基盤ができたことを現している。ともかく、全員が手をつないだ経験が起こったのは、私にとって大変うれしいことであった。2.昼食をこどもたちといっしょに食べた。
こどもたちがごはんをじつにおいしそうに食べている。「今日の子ども達は、じつにおいしそうにお昼ご飯を食べているね。記念にみんなの写真を撮っておくね。」3.午後は、学童のこどもたちにクレヨンで落ち葉の描き方を教えた。まず、描こうとする落ち葉をよく見て、『このいろがあるな』と思ったら、たくさんの色のクレヨンを出す。(落ち葉を描こうとしたら、黄色から赤の仲間の色全部と緑系の色1個は出させるようにする。)最初のクレヨンをとり、葉脈を中央から葉先にむかって描き、そのあと、葉肉を中央から葉先に向かってごしごし描く。次々にクレヨンの色を重ねる。(指導者は、子どもたちの使う色を見ながら、「ちからいっぱいごしごし」とか「そーっと、そーっとね」とか、力の入れ具合を教える。)
S(年長)左 力強くて美しい。右 自由に3枚ほど描いたもののひとつ。 R(年長)左 美しい。右 自由に描いたもの。 N(年長)左 やさしくて美しい。
右 自由に描いたもの。 O(年長)左 美しい。黒と緑へのこだわりがある。他者の怒りに対する恐怖と苦しみがくりかえされてしまうのか?右 持って来たカードを見ながら描いた。 P(年長)左 美しい。右 自由に描いたもの。知恵遅れを現しているが、美しい。ゆっくり無理をしないで育てていこう。 Y(一年生)
左 力強い。背景の色がやさしい。右 自由に描いたもの。 U(一年生)左 最後まで方向をそろえて描けなかったところに意識を組み立てる力の弱さ・言語障害が残っており、そこから知恵遅れが起こっていることを現している。右 美しい分割の絵である。
Uの知恵遅れの治療はもう一歩のところまできていると感じる。 Z(一年生)この絵は自力で描いたもの。この絵の裏に私の指導した3枚の落ち葉の絵がある。私の指導したことの意味をよく理解している。彼のやさしさが良く現れている。 2Y(2年生)側で自由に描いていたもの。2Yが私の脇にいるのは、はじめてのことだった。 2S(2年生)私は彼を始めて指導した。
やさしく美しい絵である。 3K(3年生)私は彼を始めて指導した。
やさしく美しい絵である。10才を超えると急速に意識を纏める力が発達するために、形や方向を捉えることができるようになるのである。4.落ち葉の絵を描いた後に、3K君のフォルム治療を1時間ほど行った。11月6日には、足指の関節が腫れ上がって熱を持っていたのだが、2週間たった今日は、すっかり熱が無くなっていた。第3頚椎、第5腰椎、第5仙骨、左足中指、左手小指、右足小指、に神経症とアレルギーがたくさん溜まり、右足人差し指などに鬱病と前頭葉の緊張が溜まっていた。上の写真は治療後の状態である。治療前には脊椎がS字に曲がり、肩の位置がもう少し前にあった。神経症と鬱病が混在した脊椎の状態を示していたのである。5.幼児のリューマチ21日朝、幼児たちの足の関節を確認した。
やはり、すべてのこどもたちにリューマチ性の関節炎の跡があった。
L(4才)かれの両手の小指は、すでに大きく曲がっていた。 A(3才)両足の親指と薬指、小指が関節炎を起こし曲がっている。 B(3才)両足の親指と薬指、小指が関節炎を起こし曲がっている。 C(3才)両足の薬指と小指が関節炎を起こし曲がっている。 D(3才)両足の中指、薬指、小指が関節炎を起こし曲がっている。 E(3才)両足の親指と中指、薬指が関節炎を起こし曲がっている。 F(4才)
両足の親指と中指、薬指が関節炎を起こし曲がっている。 G(4才)両足の親指と薬指、小指が関節炎を起こし曲がっている。リューマチ・関節炎の予防と治療足指や手の指の関節炎をほとんどの子供たちが持っているのにO養護施設の職員には、足指や手の指の関節炎の知識と経験がまったくなかった。私は障害を持った子どもたちのフォルム治療をしているが、LDやADHDや知恵遅れを持った子どもたちの中には、足指や手の指の関節炎を持っていたり、足指や手の指に力の入らないこどもたちが多いのである。リューマチ・関節炎が起こるときには、その部分が熱く発熱し、痛みが起こったり、かゆみが起こったりする。子どもが足の指や手の指をかじったりする場面に良く出会うが、関節炎を起こしている可能性が多いと思われる。予防@赤ちゃんのときから毎日足と手の指のマッサージを行う。ここはてっくび てのひら (ここはあしくび あしのうら)ありゃりゃにこりゃりゃせいたかぼうずに いしゃぼうずおさけわかしのかんたろうさんこの、唱え言葉を唱えながら、手首(足首)、手のひら(足の裏)、親指、人差し指、中指、薬指、小指、を何度もマッサージする。A赤ちゃんのときから毎日股関節の回転運動をおこなう。せんぞうやまんぞう おふねはぎっちらこぎっちらぎっちらこげば みなとがみえるえびすかだいこくか こちやふくのかみよまたはおふねはぎっちらこ ぎっちらこぎっちらこせんぞうぞ まんぞうぞと、となえながら、脛を持ち、両足を外回り又は内回りに回し、回りやすい方向にまわす。また、両足をそろえ左回り又は右回りに回し、回りやすい方向に回す。股関節の回転運動の後、両足首をつかみ、足を伸ばした状態で、「ぶるぶるぶるぶる ぶるぶるぶるぶる」と、両足首を震わせる。治療フォルム治療を行う。@ 足指と手の指のすべての関節を一つ一つ、前後、左右、右回転左回転、の6方向にわずかな力を加えてみる。動きの大きい方向にわずかな力を加え数分間固定する。A @を行いながら胸椎、頚椎、腰椎、仙骨、の音程のフォルム治療を行う。@を行いながら胸椎、頚椎、腰椎、仙骨、の色彩のフォルム治療を行う。B 手指と足指のフォルム治療を行う。C 頭骨と肋骨と肩甲骨・鎖骨と股関節・腸骨のフォルム治療を行う。6.幼児たちにもクレヨンで落ち葉を描かせてみた。
A(3才)力強く美しい。 B(3才)美しい。
斜め右の方向の線が描けるが、斜め左方向の線がなかなか描けない。
前頭葉に緊張があるためであると考えられる。たくさん自分の名前を書いた。 D(4才)美しい。背景に茶色を描いた。 E(4才)自分でぐるぐる渦巻きを描いた。しっかりと渦巻きが描けるようになってきた。 F(4才)やさしく美しい。
7.絵を描いた後で、子ども達は保育ブロックを積んでおうちを作り始めた。屋根をかぶせ、みんなでお家の中に入って遊び始めた。そばでは、EとMの兄弟がビデオを見ていた。Eは自然な顔をみせていた。
2001年12月1日
千葉義行