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W 頭骨のフォルム治療
(意識障害、自閉症、脳性麻痺、てんかん、LD、ADHD、アルツハイマー、脳梗塞、メニエル病、)

1.頭骨の治療法

(1)  後頭骨の治療

 

 後頭骨は、脳内へ向かう動きだけを持っています。

 仰臥位の患者の頭部に座り、拇指を除く全部の指を環椎と後頭骨の接点にあてて、後頭骨全体を指の上に乗せ、そのままで数分間おきます。

 数分間で何回か脊柱管の方へ引っ張られる圧力を感じますが、そのまま我慢して時間を起きますと圧力が収まってきます。

  聴覚の発達している治療者は、このとき、気の噴出感や指のしびれを感じますので、 気の噴出感や指のしびれが無くなるまで触り続けると治療になります。

 (2)側頭骨の治療

アステリオン乳状突起

 側頭骨は、乳状突起に脳外へ向かう動き、アステリオンに脳内へ向かう動きの二つの動きを持っています。

  仰臥位の患者の頭部に座り、両手の拇指で、患者の乳状突起を下から上に軽く0.5mm 〜1.0mm 位持ち上げて動きがあるかどうかを見、動きの在る方の指をそのまま固定し、動きの無い方の指をアステリオンに移動し固定し数分間おきます。

 すると、動きの無かった方の乳状突起に動きが起こりやわらかくなります。

 この弾力が出てきたら乳状突起とアステリオンの固定の指を取り替えて数分間おきますと治療ができます。 聴覚の発達している治療者は、このとき、気の噴出感や指のしびれを感じますので、 気の噴出感や指のしびれが無くなるまで触り続けると治療になります。

 始め動きの無かった方の側頭骨の乳状突起とアステリオンの障害が深かったのです。

(3)頭頂骨の治療

  頭頂骨は、左右の側頭骨に対し離れる動きだけを持っています。

 仰臥位の患者の頭頂骨を両手の拇指を除く全部の指ではさんでもって、軽く頭頂の方向へ1mm 程引っ張ります。

 このとき、頭頂骨に頭蓋内へ引っ張り返そうとする力がおこりますが、その力が消えるまで数分間待つと治療ができます。

  聴覚の発達している治療者は、このとき、気の噴出感や指のしびれを感じますので、 気の噴出感や指のしびれが無くなるまで触り続けると治療になります。

(4)前頭骨の治療

(A)

写真のように、前頭骨と後頭骨に同時に触り数分間固定します。

すると、前頭骨の正面から脳内へ向かう動きが治療されます。

(B)

 前頭骨は、蝶形骨大翼に対し内側へ、外側へ、離れるの三つの方向への動きを持っています。

 写真のように、片方の手の拇指と人差し指か中指で、仰臥位の患者の左右の蝶形大翼をはさんで固定し、もう片方の拇指と人差し指か中指で、前頭骨を左右からはさんで持ちます。

 次に、蝶形大翼と頬骨を片方を右、片方を左に約1mm 程動かしてみて、その動きの在る方へ約1mm 動かし、さらに0.5mm 程引き離し数分間おくと治療になります。

 聴覚の発達している治療者は、このとき、気の噴出感や指のしびれを感じますので、 気の噴出感や指のしびれが無くなるまで触り続けると治療になります。

(5)蝶形骨大翼の治療

 蝶形骨大翼は、上顎骨と前頭骨に対し屈曲回旋と伸展回旋の二つの動きを持っています。

 右蝶形大翼では、屈曲回旋は口の方向へ向かう左回り、伸展回旋は右回りとな り、左蝶形大翼では、屈曲回旋は口の方向へ向かう右回り、伸展回旋は左回りとます。

  仰臥位の患者の左右の蝶形骨大翼に、皮膚に触れるだけの厚で両拇指を添えます。

 そのまま、屈曲回旋と伸展回旋をし、伸びの少ない方の回旋運動を助けながら少しずつ大きくなぞっていくと、両方ともにバランスがとれてきます。

 屈曲回旋と伸展回旋が双方ともに適度に伸びているときには、交感神経系と副交感神経系のバランスがとれている状態にあります。

 副交感神経が減退、萎縮、拡散、すると、伸展位の回旋が伸びなくなり、交感神経が減退、萎縮、拡散、すると、屈曲位の回旋が伸びなくなります。

または、交感神経系が昂進すると、伸展位の回旋が伸びなくなり、副交感神経系が昂進すると、屈曲位の回旋が伸びなくなります。

 フォルム治療では、動きの大きい方に少し動かすのが基本の方法ですが、蝶形骨大翼だけは、フォルムが逆の方向を持っているために、動きが小さい方の回旋運動を助けて伸ばす治療法がとられるのです。

(6)上顎骨の治療

 上顎骨は、蝶形骨大翼に対し脳内へ、脳外へ、離れる、の三つの動きを持ってます。

 片方の手の拇指と人差し指か中指で、仰臥位の患者の左右の蝶形骨大翼をはさんで固定し、もう片方の拇指とし人差し指か中指で、左右の頬骨をはさんで持ちます。

 つぎに、蝶形骨大由と頬骨を片方を右、片方を左に約1mmほど動かしてみて、その動きのあるほうへ約1mm動かし、さらに0.5mmほど引き離し数分間おくと治療になります。

 聴覚の発達している治療者は、このとき、気の噴出感や指のしびれを感じますので、 気の噴出感や指のしびれが無くなるまで触り続けると治療になります。

 

(7)顎関節の治療

 下顎骨は、後頭へ向かう動きと、足へ向かう動きと、右回旋と左回旋、の4つの動きを持ち、上顎骨は、頭頂へ向かう動きを持っています。

  仰臥位の患者の頭部に座り、小指球で顎関節の下顎頭と下顎頸部を5 〜10g の圧で固定します。

 次に、固定したままで床方向に5 〜10g の圧で下圧し、さらに足方向に向けて5 〜10g の圧で押し、数分間起きます。

 この方法を数回繰り返すと後頭へ向かう動きと、足へ向かう動きの治療になります。

 次に、固定したままで床方向に5 〜10g の圧で下圧し、さらに足方向に向けて5 〜10g の圧で押した体制から、右旋回の力を少し加え数分間起きますと、右旋回の治療になり、左旋回の力を少し加え数分間起きますと、左旋回の治療になります。

 次に、上顎を拇指を除く全部の指で押さえ頭頂へ向かって2g位の圧で引っ張り数分間起きますと上顎骨の頭頂へ向かう動きの治療になります。

  聴覚の発達している治療者は、このとき、気の噴出感や指のしびれを感じますので、 気の噴出感や指のしびれが無くなるまで触り続けると治療になります。

(8)顎の治療

顎骨の先端は、内側に向かう動きと、外へ向かう動きを持っています。

患者の顎の先端を指で挟み、内側と外側に動かしてみます。

動きの大きい方に少し力をかけ数分間固定します。

聴覚の発達している治療者は、このとき、気の噴出感や指のしびれを感じますので、 気の噴出感や指のしびれが無くなるまで触り続けると治療になります。

2.            頭骨から起こるコミュニケーション障害と体の病気
(意識障害、自閉症、脳性麻痺、てんかん、LD、ADHD、アルツハイマー、脳梗塞、メニエル病、鬱病)

頭骨が歪みますと、脳の各部位に機能障害が起こり、脳の各部位の働きが昂進します。したり減退したりします。

 側頭骨が歪みますと、視床に機能障害が起こり、本来自分の外の環境・宇宙を造り自分の言語を物質として他者に伝える役割を持っている内臓への閑脳からの言語が起きなくなります。
 すると、自閉症やLD、アルツハイマー、脳梗塞、メニエル病、が起こってきます。

 健常者の意識の中でも、他者の気持ちの一部が意識できない状態(広義の自閉症やアルツハイマー)や意識の統合性の一部が失われた状態(広義のアルツハイマー)が起こっています。

  後頭骨が歪みますと、小脳に機能障害が起こり、本来筋肉や内臓や内分泌系から閑脳へその運動の感覚を報告するための運動神経の機能が視床下部で無視されてしまい、閑脳に報告されなくなります。

 すると、鬱病が起こり、前頭骨と頭頂骨と腰椎に歪みを起こします。
 頭頂骨に歪みが起こると脳性麻痺が起こり、前頭骨に歪みが起こるとADHDが起こり、腰椎に歪みが起こると鬱病が起こります。

 頭頂骨が歪みますと、脳梁に機能障害が起こり、内臓に器質障害が起こります。 

 脳梁に機能障害が起こりますと、脳性麻痺とてんかんが起こります。

 脳性麻痺が起こりますと、腸骨が歪み、自分の体を自分の意識で動かそうとすると体が動かなくなり、体の一部に麻痺が起こります。
 てんかんが起こりますと、神経系統の統合性が崩れ、意識の統合性が崩れやすくなり、意識障害が起こりやすくなります。

 内臓に器質障害が起こりますと、

 肺の機質障害が起きますと、肺からリンパ系に免疫を亢進させる指令が起こり、このためアレルギー反応が起こります。

 心臓の機質障害が起こりますと、心臓が内分泌に対し指令を出し、ホルモン分泌の異常が起こります。

 肝臓の機質障害が起こりますと、肝臓が内分泌系に指令をだそうとしアレルギー反応が起こります。

  膀胱の機質障害が起こりますと、膀胱が内分泌系に指令を出し免疫反応をおこそうとしてアレルギーが起こります。

  脾臓の機質障害が起こりますと、膵臓が内分泌系に指令を出し免疫反応を起こそうとしてアレルギーが起こります。

 前頭骨が歪みますと、前頭葉に機能障害が起こり、交感神経から筋肉や内臓や内分泌系へ自分の意志を伝える言語が視床下部で詰まってしまい、内臓に言語が伝わらなくなります。
 するとADHDが起こり、自分の意志が他者や第三者に伝わらないことに苛立ち、絶望します。

 蝶形骨大翼が歪み、大脳の機能障害が起こりますと、知覚神経が亢進し筋肉や内臓の感覚を脊椎に伝えようとするのですが、L2.L3.L4. で知覚神経の情報が詰まってしまうために、知覚神経の意識が腰椎で鬱積し腰痛を起こします。
 すると、交感神経系と副交感神経系をコントロールするための情報量が不足し、自律神経失調症が起こります。

 顎骨が歪み、視床下部の機能障害が起こりますと、知覚神経からの感覚と副交感神経からの意識が視床下部で詰まってしまい、視床と閑脳に意識が起こらなくなってしまいます。
 すると閑脳の意識であり本来の人間存在の意識である意識の内界が意識界にリューマチを起こし、意識界を形成しようとし、鬱病が起こります。

 各脳に機能障害が起こりますと、閑脳の機能障害が起こり、副交感神経が亢進し筋肉や内臓の意識を閑脳に伝えようとするのですが、視床下部で副交感神経の情報が詰まってしまうために、副交感神経の意識が頸椎で鬱積し肩凝りを起こします。
 すると、副交感神経の意識が意識界に神経症を起こし、神経症と鬱病が起こります。

 

2002年7月10日

千葉義行

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