キミ子方式絵画指導法・クレヨン画の基礎 NO.1
1.水彩による色造りの指導 3才〜大人
絵を描く姿勢
床や畳に正座してから、四つ這いになって描きます。
こうして描きますと、頭と頸椎が自分の描く点に平行して移動します。
これにより、位置・座標を定めることができ、画用紙の中に、自分の均衡感覚で、自分の秩序感を表現できるようになるのです。用意するもの
絵の具 赤、青、黄色、白の4色を、準備します。
パレット 沢山の色を造りますので、大きめのパレットの方がベターです。
絵筆 丸筆の中筆、柔らかい毛のもの。
水差し たっぷりしたもの、仕切のあるもの。
雑巾
用具の配置 右利きは右側に、左利きは左側に置く。
1.単色の赤、青、黄色、白、を体験する。
中筆を持とう、筆は字の書いてあるところを持つと楽に動かすことができるよ。
筆をお水につけて、ぶるぶるっとしてから、
赤からかこうか、赤をちょっとだけつけて、パレツトのすみでグルグルっと回して、
画用紙の一番すてきな場所に赤い小さな丸をかいてみよう、
「点、グルグルグル」
みんなかけたかな、 かけたら、お水でブルブルブルブル
グルグルは中から外に向かうように、右利きの子は右回り、左利きの子は左回りに描くように手を取り指導します。
じゃあ、青をかいてみよう。
青をちょっとだけつけて、パレツトのすみでグルグルッと回して、
画用紙の一番すてきな場所に青い小さな丸をかいてみよう、
「点、グルグルグル」
みんなかけたかな、 かけたら、お水でブルブルブルブル
黄色、白、と同じ要領で描きます。
2.2色の混合を体験する
こんどは、ふたつの色を混ぜてみよう、何がいいかな、
白と赤にしようか。
白をいっぱいつけて、パレツトのすみでクルクルッと回して、筆はそのまま。 赤をちょっとだけつけて、パレットの白とグルグルッと混ぜてみよう。
ピンクになった!
画用紙の一番すてきな場所にピンクの小さな丸をかいてみよう、
「点、グルグルグル」
みんなかけたかな、 かけたら、お水でブルブルブルブル
白と赤、白と青、白と黄色、黄色と赤、黄色と青、赤と青、赤、青、黄色、白とあわせると、もう10も色ができたよ。
混色するときは、薄い色を先にたっぷり、濃い色を後からちょっぴり、混ぜるように指導します。
3.4色の混合を体験する
こんどは、全部の色を混ぜてみよう。
まず、これまで造った色の、どれでも好きな色を2つパレットの上で混ぜてごらん。
新しい色ができた!
新しい色ができたから、画用紙のすてきなところに、ちいさな丸をクルクルッとかこう。
「点、グルグルグル」
みんなかけた? これからは、筆は洗わなくていいよ。
こんどは、赤、青、黄色、白、の中から、自分の好きな色を一つ選んで、ちょっぴり筆につけて、パレットの色に混ぜてごらん。
「どのいろえらぼかな」ってしてごらん。新しい色ができた!
新しい色ができたから、画用紙のすてきなところに、ちいさな丸をクルクルッとかこう。
「点、グルグルグル」
筆はもう洗わなくてもいいよ。
さっきの色をもうすこしつけて、筆につけて、パレットの色に混ぜてごらん。
新しい色ができた!
新しい色ができたから、画用紙のすてきなところに、ちいさな丸をクルクルッとかこう。
「点、グルグルグル」
ここで、色のグラデーションの造り方を教えていきます。
さっきの色が余り変化しなくなったら、
こんどは、別の色を少しだけ筆につけて、パレットの色に混ぜてみよう。
「どのいろいれよかな」
新しい色ができた!
新しい色ができたから、画用紙のすてきなところに、ちいさな丸をクルクルッとかこう。
「点、グルグルグル」
またグラデーションを続けさせます。
「色を変えてグラデーションを造る」、を繰り返します。
こどもが十分描いたと感じたら、
これでおしまい!と思ったら、お名前を書いておしまいにしよう。
自分の一番好きな色で、好きなところにかいてごらん。
お名前がかけないこは、先生といっしょにかこう。
道具の後かたづけをして終了。
1999年8月