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キミ子方式絵画指導法・クレヨン画の基礎  NO.3

 

.キミ子方式水彩によるイカの描き方  3才〜大人

(1)絵を描く姿勢

床や畳に正座してから、四つ這いになって描きます。
 こうして描きますと、頭と頸椎が自分の描く点に平行して移動します。
 これにより、位置・座標を定めることができ、画用紙の中に、自分の均衡感覚で、自分の秩序感を表現できるようになるのです。

(2)用意するもの

赤、黄色、藍色、白、の絵の具
  パレット
  絵筆   16号くらいの大筆と8号くらいの中筆、丸筆で毛のやわらかいもの
  水差し
 
雑巾
 
イカ
 四つ切りと八つ切りの画用紙を後ろからガムテープで張り合わせた画用紙

 

(3)イカの色造り

一番黒いところの色を造ろう。
大きな筆を持って、
筆は字の書いてあるところを持とうね、
お水でブルブルッとして、
赤をいっぱいとつてパレットでグルグルッと混ぜよう。

次に、藍色を取って、
赤のところでグルグルッと混ぜよう。

次に、黄色をいっぱいとって、さっきの色とグルグルッと混ぜよう。

イカさんの色になったかな。
お水を足して上げようね。
*水差し用に大筆をもう一本用意すると便利です。

(4)イカのエンペラを描く

*子どもの手を取って
イカはね、てっぺんから描くんだよ、
てっぺんから真っ直ぐにザブーン
となりも、ザブーン ザブーン
ザブーン

右側もね、
波がザーブーン
ザブーン
ザブーンザブーン

ほおら、エンペラが描けちゃった。

(5)イカの胴を描く

こんどは、イカの背骨をえがくよ。
*背骨のてっぺんに筆を置いてから、
背骨の下端を指で指し示し、

ここまで真っ直ぐにひっぱってごらん。
そう、スーーッ。

こんどは、イカの肋骨を描こう。
*子どもの手を取って、背骨から外へ丸みを帯びて描きます。
右利きの子は左側から、左利きの子は右側から描きます。

ザブーン、ザブーン、ザ゛ブーン、

こんどは、右側を描こう。
ザブーン、
ザブーン、
ザブーン、
ザブーン

*子どもの手を取っていないときには、子どもの描く方向に添って、自分の両手を丸く押し出しながら横に振ります。

イカの胴体のできあがり。

(6)イカの頭を描く

頭の色を見てごらん、胴の色より白いよ、だから胴の色に白を足そう。
白を付けて、さっきの色とグルグルグル。

お目目の回りを見てごらん、
グルンと丸くなってるよ。

*子どもの手を取り、両目の回りで、グルリ、グルリと回します。
左目は右回り、右目は左回りになります。

じゃあ描いてみよう。
グルン。

反対側を描いてみよう。
反対側は、反対回りに、グルン。
まんなかは、真っ直ぐにスー。

(7)イカの目玉を描く

こんどは、イカさんの目玉だよ。
イカの目玉は、真っ黒だね。

藍色を入れて、
同じくらいの赤を入れて、
同じくらいの黄色を入れて、
真っ黒黒助出ておいで、真っ黒黒助出ておいで。

*藍色に赤を混ぜていきますと、一番色が暗くなるポイントがあります。
それに、黄色を混ぜていきますと、髪の毛の黒になります。

お目目を入れよう、
真っ黒お目目をグルグルグル。

も一つお目目をグルグルグル。

 

(8)イカの足を描く

こんどは、足の色を造るよ。
頭と足とくらべてごらん、どっちが白い?
足の方が白いから、頭の色に白を入れよう。

前の足は何本あるかな、かぞえてみよう。
前の足が6本、後ろの足が4本、全部で10本だね。

前の足から描こう。
頭から、シュー。

*手を取り、払いの感じを教えます。

シュウーッ。
シュウーッ。
  ∫

足が6本描けちゃった。

こんどは、ぽつぽつを描こう。
ぽつぽつをよく見てごらん、どんな色が見えるかな。
少し黄色いね、だから足の色に黄色を混ぜる。
ポツ、ポツ、ポツ、ポツ、〜

こんどは、下の足を描こう。
下の足の色を見てごらん、上の足とどちらが白い?
下の足の色の方が白いから、白をいっぱい入れる。

短い足が2本あるね、短い足は上の足の間から、シューッと描こう。
シューッ、
シューッ、

ながーい足が2本あるね。ながーい足は、絵の具をたっぷりつけて、
シューーーーーッ、
*一本目は手を添えて力強く引っ張ります。
2本目も、シューーーーーーーッ、
*二本目は子どもだけで描きます。

さあぽつぽつを描こう。
黄色を混ぜて、
ポツ、ポツ、ポツ、ポツ、〜

名前を、自分の好きな色で書いて、おしまい。

★★★

1999年8月29日

 

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