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キミ子方式絵画指導法・クレヨン画の基礎  NO.4

 

4.キミ子方式による折り鶴蘭の描き方  3才〜大人

(1)絵を描く姿勢

床や畳に正座してから、四つ這いになって描きます。
 こうして描きますと、頭と頸椎が自分の描く点に平行して移動します。
 これにより、位置・座標を定めることができ、画用紙の中に、自分の均衡感覚で、自分の秩序感を表現できるようになるのです。

(2)用意するもの

赤、黄色、青、白、の絵の具
  パレット
  絵筆   16号くらいの大筆と8号くらいの中筆と0号の小筆、丸筆で毛のやわらかいもの
  水差し
 
雑巾
 
新聞紙
 ドライヤー
 折り鶴蘭

 四つ切り画用紙

 

(3)背景を描く

さあ、夕焼け色を塗ろう、
大きな筆を持って、たっぷり絵の具を付けて、
左から右にゆっくり大筆を引っ張ろう。
画用紙のお外からお外まで引っ張ろうね。

こんどは、右から左にゆっくり大筆を引っ張ろう。

*左から右、右から左、と交互にゆっくり塗ります。
最後まで塗ったら、ドライヤーで乾かします。

折り鶴蘭の後ろに薄く色を塗って上げよう。
何の色にしようか、お空の色、夕焼けの色、若葉の色、土の色、ブドウの色、ミカンの色、何の色にする?

赤をいっぱい入れよう。
黄色を少し入れて、
青を少し入れる。
白をいっぱい入れて、
グルグルグルグル。

次に、お水をドボドボドボと入れて、
夕焼けの色のできあがり。

*ここでは、夕焼けの色を塗りましょう。
*あらかじめ画用紙の下に新聞紙を敷いておき養生をしておきましょう。
*背景に塗る色には、白を大量に入れ、また水を大量に入れることが必要です。

(4)鉢を描く

鉢の色を造ろう、大筆をよく洗って、
赤を付けてパレットでグルグルグル、
黄色を付けて赤のところでグルグルグルグル、
青を少し付けてさっきの色とグルグルグル、
白を少し付けてさっきの色とグルグルグル。

*水の量は多めにします。
*鉢の色が茶色でなかった場合は、鉢を茶色のが用紙で囲ってから描かせます。

鉢を描くよ、まず、横に真っ直ぐここまで引っ張ってごらん。

*描き初めの場所に子どもの筆を置いてから、
 目標に自分の指を置き、真っ直ぐに子どもが描けるように誘導します。

*右利きは左から右、左利きは右から左に引っ張るように指導します。

つぎに、真ん中を真っ直ぐ引っ張る。

*下に自分の指を置いて、子どもの目標にします。

となり、となり、と描く。
仲良く描いてね。
こんどは、反対側を、となり、となり、と描く。

 

(5)葉っぱの色造り

葉っぱの外側の色を造ろう。
中位の筆を持って。
黄色をいっぱい入れて、青もいっぱい入れて、グルグルグルグル。
その色に赤をほんの少し入れて、グルグルグルグル。
緑が暖かくなったでしょう。

葉っぱの真ん中を見てごらん。どんな色してる?
葉っぱの外側の色ににているけど、とても薄いね、きっと白がいっぱいはいっているんだよ。
緑を造った筆をよくしごいて、緑を少なくしてから、白をいっぱい付けてパレットの別なところでグルグルグルグル。
葉っぱの真ん中の色できあがり。

*絵の具はどろどろに濃いめに造ります。

 

(6)葉っぱを描く

真ん中の白い色をたっぷり筆に付けて、シュゥッと描いてごらん。

*最初は手を取って一緒に描きます。
*速度はゆっくり目にします。
*筆を進行方向に傾けることをしっかりと教えましょう。

つぎに、小筆を持って、緑を付けて、両脇をシュウッ、シュウッと描く。

すきな葉を選びながら、いっぽんいっぽんをていねいに描いていきます。

指導者はバランスを見ながら、描く葉を示唆します。

幼児は4〜5本描ければいいと思います。

鉢の上を通る葉を1枚は描くように指導します。

 

 

★★★

1999年9月1日

 

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