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広葉樹を描く

 キミ子方式で広葉樹を描くと、とても楽しく、やさしい気持ちになります。

 幼児に広葉樹を描かせる場合には、幹と枝を手を取って描き、葉を自由に点描させます。
 このとき、子どもの多くは、幹や枝に添って葉を描こうとしますので、バラバラにあっちこっち、そっちあっち、に描くよう指導します。

 子ども達は、葉が濃くなってくると、とても集中するようになります。
 そのとき、どんどん黄色と白の絵の具を足し、黄色と白の葉を増やしてあげます。
 すると、その子の喜びが、その子の意識の表面ににじみでてきます。

 子ども達の中に、葉を木のある部分に集中して描き、団子状にしてしまう子と、幹と枝をこえて、空と地面まで葉っぱを散らしてしまう子がいます。

 団子状に描く子どもは、第三者(世間)の他者に対する言語を、無理やり起こさせよう とする、心の障害・脳性麻痺を持っています。
 この障害は、広葉樹を数回、その子の気持ちが描きたくなったときに描かせることで、直すことができます。

 葉っぱを散らしてしまう子どもは、自分の感覚に対する寂しさや、自分の第三者(世間)の意志を形成しようとする感覚に対する自閉症を持っています。
 ですから、私達がその子と出会うと、寂しそうな子だなあ、という感情が起こるのです。
 この障害は、やはり、広葉樹を数回、その子の気持ちが描きたくなったときに描かせることで、直すことができるのです。

 

幹を描くことと脊髄・意志の形成

 広葉樹の幹と枝を描くことも、私達に解放感と充実感をもたらしてくれます。

 多くの広葉樹の枝は、草と同じように、右回りの半円と左回りの半円と上、前、後、右、左、のフォルムをもっており、それが他者への帰依と傾聴を現しているからです。

 したがって、広葉樹の幹と枝を描くことによって、私達自身の、他者に対する帰依と傾聴の心の働きを、意識できるようになり、自分自身を肯定できるようになるのです。

 広葉樹の幹と枝を描くことによって、他者を支え支持し敬愛し尊敬している自分の姿を、はっきり自覚できるようになります。

 これは、これまで漠然とした主への思いで、「主が求めているから」と感じて行為してした自分の行為を、はっきり自分自身の判断であり、自分自身がそれだけの力をもっていることを自覚し行為できようになるための、大きな第一歩となるのです。

 

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