キミ子方式絵画指導法・クレヨン画の基礎 NO.5
5.キミ子方式による広葉樹の描き方 3才〜大人
(1)絵を描く姿勢
正座してから、四つ這いになって描きます。
こうして描きますと、頭と頸椎が自分の描く点に平行して移動します。
これにより、位置・座標を定めることができ、画用紙の中に、自分の均衡感覚で、自分の秩序感を表現できるようになるのです。2)用意するもの
赤、黄色、青、白、の絵の具
パレット
絵筆 16号くらいの大筆と8号くらいの中筆、丸筆で毛のやわらかいもの
水差し
雑巾
画板
四つ切り画用紙
(3)背景を描く
背景色造り 大筆で
お空の色を造ろう。
青を入れてグルグルグル
赤をほんの少し入れてグルグルグル。
黄色をほんの少し入れてグルグルグル。
白をいーっぱいいれてぐるグルグル。
最後にお水をドボドボドボと入れてできあがり。背景を描く さあ、青空を描こう。
おおきな筆を持って、
絵の具をたっぷり付けて、
左から右へゆっくり筆を引っ張ろう。*左から右、右から左と交互にゆっくり塗ります。
*左利きの子どもには、右から左、左から右のリズムを教えます。
(4)幹と枝を描く
幹と枝の色造り 黄色を入れてグルグルグル、
赤を入れてグルグルグル、
青を少しずつ入れて、幹の色に近づける。
白を少し入れて出来上がり。幹と枝を描く1 幹と枝をよく見てごらん。
一番手前の幹から描こう。幹と枝でどちらが太いかな。
枝は先に行くほど細くなっているよ。下から上に描いていこう。
枝が分かれているところまで一気に描く、
次に分かれているところまで一気に描く、というように描いてごらん。*小学校中学年までは手を取って教えた方がよいと思います。
*枝の分かれ方は木を知るために重要です。
これを知るために、事前に授業をすると良いでしょう。参考 木を描こう ブールーノ・ムナリ 至光社
幹と枝を描く2 後ろの枝を描き、枝と幹を完成させます。
(5)葉を描く
葉の色造り 中筆で
最初に一番暗い葉っぱの色を造るんだよ。
黄色を入れてグルグルグル。
青をいっぱい入れてグルグルグル。
赤を少し入れてグルグルグル。白を少し入れてグルグルグル。暗い葉を描く 葉はバランハランに生えているんだよ。
だから、バラン、バラン、バラン、バラン、と歌いながら、描いてごらん。*葉を中筆の先で、バラバラに点描することを教えます。
黄色を増やす こんどは、黄色を足して黄緑の葉を描こう。
バラン、バラン、バラン、バラン、もっと黄色を入れよう。
バラン、バラン、バラン、バラン、*どんどん黄色を増やして、葉の数を増やします。
白を増やす こんどは、白を足して光っている葉を描こう。
バラン、バラン、バラン、バラン、もっと白を入れよう。
バラン、バラン、バラン、バラン、*名前を書いて完成。
1999年9月10日