クレヨンによるさくらの枝の描き方へ戻る

 

色を視る

 キミ子方式水彩で描くときは、色を重ねて描くことはできません。
 確かに、Aの色を塗った後、Bの色を塗ったとき、AとBの色は重な りますが、それはCの色になっているのです。
 クレヨンでAとBの色を重ねる場合、私達の目はAとBを同時に見る ことができるのです。
 これは点描でも起こることですが、点描では方向を描けないのです。
 クレヨンは、色を重ねることができ、また方向を描くことができるの です。

 幼児がクレヨンで絵を描いているのを観察すると、にんじんを赤で描 いたり、黄色で描いたり、青で描いたり、黒で描いたり、オレンジ色で 描いたり、紫色で描いたりしていることに出会います。
  私がある保育所で5才の子ども達に、四葉のクローバーという観葉植 物を指導したときに、殆どの子ども達が、右Aのような描き方をしたので す。
 そのとき、私は、「その子の描いた茎の色を全部たすと、その子に見 えた茎の色になり、その子の描いた葉の色を全部たすと、その子に見え た葉の色になるのだ。」と気がついたのです。(右

  4才を過ぎると、自分の見ている対象の色を分解して感覚し、それを 総合して意識することが始まるのです。
 自分のこころの中でそれが起こっていることは意識できないのですが、クレヨンで絵を描くと、それが現れてくるのです。
 この現象は、4才から7才まで起こります。
 8才になると、クレヨンの色を現実の色と一致させてしまうために。これが起こらなく なってしまうのです。

 人間のこころの構造は、下図のようになっています。

              

 この構造の中で、無意識と意識、意識と言語、言語と無意識、を連絡している言語が、 フォルムと色なのです。

  前記の保育所で、鉢の色を描こうと、私が言ったとき、最初にクレヨンの黒をつかんだ子どもがいました。  そのとき、私は他の子どもには鉢の色は一色だけで指導していたのですが、その子には 「ほかの色も塗ってあげよう」と声をかけました。すると、別な色のクレヨンをつかんだのです。
 この経験で、私は、執拗に黒を使う子どもや赤を使う子どもや紫を使う子どもがいるが、その子には、その色が見えてならないのだ、ということが分かりました。
 前述の、無意識と意識、意識と言語、言語と無意識、を連絡している言語が、その子の構造では、執拗に黒や赤や紫が伝達されてしまうのです。
 すると、その子にとって他者や自分の気持ちが、黒や赤や紫にあらわれる気持ちとしか、思えなくなってしまうのです。

 これは、言語の中に自閉症又はリューマチが起き、その色を残して他が消えてしまう(自閉症)か、その色が強調されてしまう(リューマチ)ことから起こるのです。
 通常その子と生活をともにしますと、他の子どものある感情が起こると、特定の反応をする(たとえば、怒っていると思う・自分を嫌だと思っていると思う・自分を支配しようとしていると思う)ので分かります。

  黒は、自閉症、リューマチの双方から起こり、他者の感情に自分への支配を見つけ出したり、自分の感情に母としての意志障害を見つけ出したりします。
 前者は、他者の感情に反発するか共感するかし、それによって自分自身を自分の意志で動かそうとする自分への脳性麻痺として現れます。
 後者は、他者の認識に対するアトピー(あなたはあなた、あなたの考えを私に押しつけないで下さい。という気持ち)として現れます。
 双方とも発病すれば、アトピー性皮膚炎、喘息、アトピー性自閉症、として現象してしまうのです。

 赤は、自閉症から起こります。
  赤を残して他の色が消えてしまいますと、他者の感情に自分の母の部分への悲しみや怒りや認識違いを見つけ出したり、自分の感情に他者の母の部分への苦しみや侘しさや共感やアレルギーや痛風を見つけ出したりするのです。
 前者は、母や主の感情への悲しみや、母や主の感情に自分を従わせたり他者を従わせたりする下るの感情や、世間の感情に自分の記憶を閉ざす自閉症として現れます。
 後者は、母や主への侘しさや、母や主の言語への反感アレルギーや、母や主の感情への リューマチとなって現れます。
 双方とも発病すれば、耳鼻咽喉科系のアレルギー疾患、喘息、として現象してしまうのです。
 思春期に現れる、娘の母や祖母に対する反発は、後者のアレルギーから起こるのです。

 紫は、リューマチから起こります。
  紫が強調されますと、第三者・世間の感情に自分への序列や苦しみやアレルギーや目眩や憚るを見つけ出したり、自分の感情に第三者・世間への序列や共感や怒りや怯えや非ずや叶えるや理民を見つけ出したりするのです。
 前者は、自分が世間に入れられない寂しさや、他者を糾合しことを起こそうとする気持ち や、もし宇宙が無くなったらという思いが過ったり、何が何でも世間が悪いという気持ちや、 自分が苦しみから逃れられますようにという祈りの気持ち等となって現れます。
 後者は、他者の悲しみや共感や苦しみや怒りへの共感や、世間の記憶への否定(江戸時代人民は搾取され続けていた。というような思い込み)や、世間の感覚への怯え(世間は私を役立たずと思っているんだ。というような思い込み)や、世間の感覚を捜し回る(目立ちたいと思っていろいろやってみる。というような行為)となって現れます。
 双方とも発病すれば、膠原病、縱隔腫瘍、甲状腺肥大、となって現象するのです。

 12月から4月始めの季節に、桜の枝と花芽をクレヨンで描くことは、無意識と意識、意識と言語、言語と無意識、を連絡している言語のリューマチと自閉症の治療となるのです。
 アトピー性の自閉症を持つ子供の治療教育の出発点となりますし、アトピー、アレルギーを持つ子どもの治療の出発点となりますし、膠原病、縱隔腫瘍、甲状腺肥大、を起こすことのないための予防となるのです。

 4才以降の子どもから老人まで効果があります。
 キミ子方式水彩の、色造りを終了した後実施した方が効果があがります。

 

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