キミ子方式絵画指導法・クレヨン画の基礎 NO.7
7.クレヨンによるさくらの枝の描き方
3才〜大人(1)絵を描く姿勢
正座してから、四つ這いになって描きます。
こうして描きますと、頭と頸椎が自分の描く点に平行して移動します。
これにより、位置・座標を定めることができ、画用紙の中に、自分の均衡感覚で、自分の秩序感を表現できるようになるのです。(2)用意するもの
24色ブロックタイプクレヨン
画板
四つ切り画用紙
さくらの枝(3)さくらの枝を描く
色を選ぶ
さくらの枝を見てごらん、どんな色があるかな、この色があると思ったら、ふたのところに順番に並べてごらん。
赤と黄色と青は必ずあると思うよ。
違う色もいろいろ見つかると思うよ。最後は白なんだよ、だって枝はお日様の光でピカピカひかっているもんね。
*この絵では、洋紅色、コバルトブルー、朱色、ウルトラマリンブルー、オレンジ、プロシアンブルー、灰色、ゴールデンイエロー、ピンク、白を塗り重ねています。
*第1色目は子どもの手を取って描き方を教えます。
根本から先端に向かって押し上げるように一気に描きます。
ブロッククレヨンは縦にしっかり持つように指導します。
腋の枝も中心の枝から外に向かって描きます。さくらの枝はね、根本から割きに向かってシューッと伸びるんだよ。
そら、シューッ。
腋から短い枝が、シューッ、シューッ、シューッ、…*この絵では、洋紅色を持って描いています。
さあ、2番目の色を持って、真ん中の大きい枝を根本からゴシゴシと塗っていこう。
ゴーシゴーシゴーシゴシ、ゴーシゴーシゴーシゴシ、…
真ん中の先端まで塗ったら、こんどはちいさい枝を真ん中から外側に向かってゴシゴシ塗ろう。
ゴーシゴーシゴーシゴシ、ゴーシゴーシゴーシゴシ、…
*2色目以降は、クレヨンを前後に押す・引くを細かく繰り返しながら力強く塗り込んでいきます。
*この写真は洋紅色にコバルトブルーを重ねた状態です*3色目以降は、2色目と同じ要領で色を力強く塗り重ねます。
*この写真は、さらに、朱色、ウルトラマリンブルー、オレンジ、を塗り重ねた状態です。
最後は、白でゴシゴシ!ピカピカ!にしよう。
*この写真は、さらに、プロシアンブルー、灰色、ゴールデンイエロー、ピンク、白を塗り重ねた状態です。
(4)芽を描く
今度は、芽の色を選ぼう、
どんな色があるかな、この色があると思ったら、ふたのところに順番に並べてごらん。
赤と黄色は必ずあると思うよ。*芽の色の数は、枝よりずっと少なくなります。
この絵では、洋紅色、オレンジ、ウルトラマリンブルー、黄緑、レモンイエロー、白を塗り重ねています。
最初の色を持って、枝の先を見てごらん、芽がででるよ、見えるところに、ゴシゴシ塗ってあげよう。
芽が出た、芽が出た、芽が出たぞ、真っ赤な、真っ赤な、芽が出たぞ、…
*第1色を塗ったら、
次の色で、前の色の上をゴシゴシ塗ろう。*青や、緑や、黒を子どもが手にしたら、
この色はそーっと塗ってあげてね。(5)背景を描く
さくらの枝の後ろに塗ってあげたいすてきな色をひとつ選んでね。
そのクレヨンを持って、
「たてかな?よこかな?ななめかな?もくもくもくかな?
どの方向に塗りたい?」では、クレヨンを横に持って、かるーく塗っていこう
*これを塗りたい色がなくなるまで繰り返します。
大人は、最後に白をゴシゴシ塗ると、絵に潤いがでてきます。この絵では、上の通りの色と方向で塗り重ねています。 2000年3月25日