キミ子方式絵画指導法・クレヨン画の基礎 NO.8
8.クレヨンによる画面分割の指導法
3才〜大人(1)絵を描く姿勢
正座してから、四つ這いになって描きます。
こうして描きますと、頭と頸椎が自分の描く点に平行して移動します。
これにより、位置・座標を定めることができ、画用紙の中に、自分の均衡感覚で、自分の秩序感を表現できるようになるのです。
6月または性愛 クレヨン 千葉義行(2)用意するもの
24色ブロックタイプクレヨン
画板
四つ切り画用紙(3)画面を分割する
クレヨンの持ち方
クレヨンをみてごらん。
描きたいなと思う色のクレヨンをひとつ取ろう。
「どのいろかこうかな…とん、とん、とん、とん、とん…」
全部のクレヨンの色を順次触っていきます…子どもの腕を取りゆっくり動かします…
「たてかな、よこかな、ななめかな、まるかな、くるりんこかな、ぐるぐるかな、?」…
「(まる)は、まんなか?みぎ?ひだり?」
…指導者が腕を動かしてあげることによって子どもは自分の感覚している線の種類と方と画面における位置を意識することができるようになります。…じゃあ、思い切って大きく(まる)を描いてみよう。
3〜6才は指導者が手を添えて描きます。
二番目のクレヨンを選ぼう。
「どのいろかこうかな…とん、とん、とん、とん、とん…」
残りのクレヨンの色を順次触っていきます「どこにかこうかな」
…まるの外と内を子どもの手を動かします…そう、(うちがわ)か、
「たてかな、よこかな、ななめかな、まるかな、くるりんこかな、ぐるぐるかな、?」…
「(たては、まんなかかな)?」
…子どもの腕を取りゆっくり動かします…じゃあ、思い切って大きく(たてのせん)を描いてみよう。
3〜6才は指導者が手を添えて描きます。つぎ、つぎと同じ要領で、もう分割がないと子どもが言うまで続けます。
前のクレヨンの線で区切られているところに突き当たったら、そこで止めましょう。(線を別の線でまたがないようにします)
(4)分割した画面をクレヨンで塗る
クレヨンを元の位置に戻して
描きたいなと思う色のクレヨンをひとつ取ろう。
「どのいろ塗ろうかな…とん、とん、とん、とん、とん…」
全部のクレヨンの色を順次触っていきます「どこに塗ろうかな…とん、とん、とん、とん、とん…」
分割された空間のひとつひとつを子どもの指で触れていきます。子どもが指し示した空間を、丁寧に塗り上げていきます。
二番目のクレヨンを選ぼう。
「どのいろ塗ろうかな…とん、とん、とん、とん、とん…」
残りのクレヨンの色を順次触っていきます「どこに塗ろうかな…とん、とん、とん、とん、とん…」
分割された残りの空間のひとつひとつを子どもの指で触れていきます。子どもが指し示した空間を、丁寧に塗り上げていきます。
上の写真のように、離れた箇所を塗ろうとした方が本来のその子の感覚を現す場合が多いのです。
完成 画面分割に現れる様々なフォルム
2000年4月14日