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このオィリュトミーの目的は、自我の確立にあります。

 私たち人間は、他者に出会い、その経験によって成長し続けてきました。
 少なくとも、他者を傷つけてはいけないと考え、他者の人格を尊重しなくてはならないと考えています。

 しかし、思考で、「 他者を傷つけてはいけないと考え、他者の人格を尊重しなくてはならない」と考えているために、「他者が自分を傷つけた」とか「他者が自分の人格を認めない」と思い、悲しみ苦しんでいます。

 「自分は、他者を傷つけない、他者の人格を尊重して生き抜く」これだけでいいのです。

 他者を尊敬できるようになり、他者を支え、支持し、尊敬し、畏敬し、敬愛して生きることが出来るようになる。
 これが、真の「自我の確立」なのです。

 この、 「自我の確立」のことを、キリスト教では、「イエス・主にならって生きる」と言ってきました。

 

 主の言語は、両手を広げ十字の形を取ります。
 「」は、自分の意識が、第4胸椎・紫宮、を中心に、前後、左右、上下に延び、前の空間、後ろの空間、左の空間、右の空間、上の空間、下の空間を造り、宇宙となると言う意味を持っています。

 U中の言語は、両手を前方にそろえて伸ばします。
 「U中」は、自分の記憶によって、自分の環境(地球の上に自分の言葉が現れること)が造られると言う意味を持っています。

 U上の言語は、両手を上にそろえて伸ばします。
 「U上」は、自分の記憶によって、他者の意識と肉体と環境が造られるという意味を持っています。

 つまり、「主」、「U中」、「U上」、の言語を連続して行うことにより、
「私は、私の人生を積み重ねた記憶で、私と出会う人々を支え、支持し、敬愛し、尊敬し、畏敬し、全宇宙を創造する」と発声することになります。

 

 Aパターンの足のフォルムは、次の意味を持っています。

 「右へ向かう直線の動き」は、左の空間を造り、自分の記憶を準備します。

 「後ろへ向かう直線の動き」は、前の空間を造り、自分の感情を準備します。

 「斜め左前へ向かう直線の動き」は、「左の空間」と「前の空間」を聴き、味わい、「自分の記憶」と「自分の感情」を意識し、認識します。

 

 Bパターンの足のフォルムは、次の意味を持っています。

 「右へ向かう直線の動き」は、左の空間を造り、自分の記憶を準備します。

 「前へ向かう直線の動き」は、前の空間を造り、他者の感情を準備します。

 「斜め左後ろへ向かう直線の動き」は、「左の空間」と「後ろの空間」を聴き、味わい、「自分の記憶」と「他者の感情」を意識し、認識します。

 

 

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