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            Q&A   NO.1

Q1.小学校一年生の母です、最初は元気に学校に行っていたのですが、5月に入ってから、夜大きな声を出したり、涙がこぼれてきたりするようになりました。私は心配になっているのですがどうしたらよいでしょうか。

A.手と足の指を触ってみて下さい。冷たくなっていませんか?

 学校で友達や先生に自分を合わせようとしがちな子どもは、友達の緊張や苦しみ、怒り、思考を強調して感じてしまう心の働きを持っている場合が多いのです。

 すると、友達のうれしい気持ちや生き生きした感情が聞き取りにくくなってしまうのです。   

 すると、体的には、手足の末端の冷え、胸椎の側湾という現象で現れてきます。

 この状態が長い期間つづきますと、目がしぶくなったり、目がパチパチしたり、肩、指がピクピクしたり、貧乏揺すりがとめられなくなったり、……チック現象が起き、神経症が表にでてくるのです。

 保育所や幼稚園に入った4.5.6月、小学1年、3年、5年、中学1年、高校1年、大学1年、3年、入社1年にはおこりやすい現象なのです。

 

対策は、

 まず、こどもに学校の様子を聞いたり、感想を聞いたりしてはいけません。こども自身、自分がなぜ泣きたくなるのか、こわくなるのか、理由はわからないのです。理由を聞いてしまうと、こどもと親で理由を作り上げてしまうことが起こってしまいます。

 手足の指を両手の平ではさんで「あたたかい、あたたかい」と声をかけます。夜寝る前に毎日行うと、手足の冷えが少しずつ治ってきます。

 また、夜寝る前に背骨、特に胸椎を首の方から腰にかけてマッサージします。

 また、手の甲と肩の後ろに、こんにゃくを煮て手ぬぐいで包んだものを当て、温灸をすると、手足の冷えが少しずつ治ってきます。

 これでも手足の冷えが治らない場合は、オステオパシィやカイロプラクティクなどの整体の先生のところで、胸椎と仙骨と側頭骨と頸椎を治してもらい、鍼灸師に肝臓と胆嚢系の治療をしてもらいます。

 

 絵本の「とんことり」や「ラチとライオン」「コッコさんのともだち」などは、この神経症の体験とそれが癒される経験が描かれています。ですから、「とんことり」や「ラチとライオン」「コッコさんのともだち」などを読み聴かせしてもらっていると、早く手足が暖まるようになれるのです。

 童謡では「ゆりかごの歌」に、わらべうたでは「ちゅ、ちゅ、こっことまれ」や「ここはとうちゃんにんどころ」などに、神経症を癒す力があります。

 キミ子方式絵画指導法で、「にんじん」を描きますと、自分の感覚への怯えを慰め、他者の感覚への恐怖を癒すことができます。

 言語オィリュトミーで、OとEの形をとりますと、他者の緊張に、自分の感覚が振り回されなくなります。

 大人で手足の冷えている方は、このページのテーマ音楽であるSONGを口ずさんでみて下さい。 

 

Q2.小学3年生の母です、子どもが5月病で学校を休みがちなものですから、じれったいのですが、どう したらよいでしょうか。やっぱりだまって見ている方がよいのですか。

A.「おなかがいたい」といいませんでしたか?おなかを押してみましょう、おなかの一部または全部がかたくなっていませんか?

 肩の付け根を押してみて下さい、肩こりがありませんか?

 姿勢を見て下さい、猫背ではありませんか?

 上の3つの症状のうちのどれかがあれば、鬱病が起こっていると思われます。

 また、頭がかゆくなったり、皮膚がちかちかしたりすることもあります。

 

 自分の生き方に信念を持っている人は、出会った人の苦しみや、悲しみ、わびしさ、が強調されて聞こえてしまい、それを何とかしたいと思ってしまうのです。また、自分の価値観を他者に押しつけてしまい、自分がやらねばならないと思っていることを他者がいっこうにやろうとしないと、他者や学校、世間、政府に対して怒ってしまうのです。

 誰から見ても「いい子」のタイプには、この鬱病系が多いのです。

 鬱病がおきますと、体的には、感情に緊張が起こり、感情を支える内臓が緊張するために、「おなかがいたく」なりがちになり、自家中毒を起こしやすくなります。

 また、副交感神経が頸椎でつまってしまい、脳が副交感神経の情報を受け付けなくなるために肩こりがおこります。

 また、副交感神経が頸椎でつまってしまったために、頸椎と胸椎が前に湾曲し猫背になり、腰椎がずれやすくなり、腰痛がおこりやすくなります。

 

 この鬱病も、保育所や幼稚園に入った4.5.6月、小学1年、3年、5年、中学1年、高校1年、大学1年、3年、入社1年におこりやすい現象なのです。

 新しい人々に出会うのですから、一生懸命に他者を支えて行きようとしている人ならば、緊張して当然ですよね。

 

対策は、

 まず、こどもに学校の様子を聞いたり、感想を聞いたりしてはいけません。こども自身、自分がなぜ学校に行きたくないか、理由はわからないのです。おなかがいたいと思うのですが、学校に行けないこともないと思います。体がだるく感じていますが、学校に行かないと決めると元気に見えます。理由を聞いてしまうと、こどもと親で理由を作り上げてしまうことが起こってしまいます。

 また、「学校に行きなさい」とは、言わない方がよいのです。本人が一番、「学校に行かなくては」と思い、努力しているのですから、「学校に行きなさい」と言われることが、本人にとってどんなに苦痛に感じられるかはおわかりになると思います。

 こんにゃくを煮て手ぬぐいでくるみ、おへその上の部分と肩先を暖めます。これによって、内臓の緊張を弛め、頸椎の緊張を緩めます。

次 に、仰向けに寝せ、両手の指を第1頸椎にふれ、手のひらで後頭部を支えるようにしますと、後頭骨と小脳の緊張が弛みます。

 また、子どもに手のひらを後頭部に当てさせ、前にまるまる姿勢をとらせ、後ろからやさしく抱きしめてあげますと、猫背の姿勢が治ってきます。

 これでも体調がなかなかもとにもどらない場合は、オステオパシィやカイロプラクティクなどの整体の先生のところで、腰椎と仙骨と頸椎と蝶形骨大翼を治してもらい、鍼灸師に腎臓と胃と脾臓系の治療をしてもらいます。

 

 絵本の「はじめてのおつかい」には、自分が他者を支えようとするための努力や緊張が描かれています。
 かさじそう」の昔話には、自分の他者を支えようとする緊張のために、自分の「愛」が他者になかなかうけいれられなかった人間の悲哀が描かれています。
 「すいかのたね」には、自分の「愛」が他者に受け入れられないことへの「怒り」が描かれています。

 これらの絵本を読み聴かされますと、子ども達の体の「怒り」が癒され、慰められるのです。

 

 童謡では、「しゃぼんだま」や「あかいとりことり」に、わらべうたでは、「にぎりぱっちり」や「ひらいたひらいた」に、この体の「怒り」を治療する働きがあります。

 キミ子方式絵画指導法で「イカ」を描きますと、他者の気持ちの動きが理解できるようになります。

 言語オィリュトミーでAとIの形を取りますと、世間の思考と自分の認識の差をゆるせるようになります。「はんたい ほらね」のうたで、AとIの形を交互にとりますと、世間の思考への反感が薄れてきます。

ワニのはんたい ニワ         (A)

ニワのはんたい ワニ         (I)

ワニがにわにいたっていいけど    (U)

ワニと ニワ はんたい         (I)

ワニワニワニワニワニワ         (AIAIAIAIAIA)

ほらね はんたい           (I)

 

Q3.保母をしています。4才児を持っていますが、友達となかなかいっしょに遊べず、すぐ友達の持っているものを取り返したり、なぐってしまったりする子どもがいます。言い聞かせようとするのですが、なかなか私の言うことを聴いてくれません。とうしたらよいでしょうか。

A.子ども達にトラブルが起こったときには、泣いている子を慰めます。

 友達の持っているものを取り返したり、なぐってしまったりする子どもにとって、「自分の行為は正義であるとしか思えないのだ」ということを、保母は理解する必要があります。

 「自分の行為は正義であるとしか思えない」子どもに向かって、「なぐってはいけないよ」と言い聞かせようとしても、その子は「先生は自分を理解してくれない」としか思えません。ですから、言い聞かせすることは、逆効果であり実らないのです。

 その子は、自分の目の届くようにして、泣いている子を慰めましょう。

 すると、なぐった子は、寂しくなります。寂しくなると保母にすり寄ってきますので、そのときに、肩や腰や背中や額をマッサージします。

 なぜ、寂しくなるのでしょうか、その子はやはり、「自分にも悪いところがありそうだ」と思っているのです。しかし、その思いが、その子の意識に昇ってこない状態にあるのです。

 この思いが、その子の意識に昇ってこない状態にあるのは、「肩や腰や背中や額」に緊張や怒りがあり、正常な意識の流れを妨害してしまうからなのです。

 ですから、肩や腰や背中や額のマッサージをすることによって、その子が素直になってくるのです。

 わらべうたの「いちばちとまった」には、このタイプのこどもたちの、自分のほんとうの心が聴こえるための準備をする効果があります。

 ときどき、子どもたちに背伸びをさせてみましょう。すると、子ども達の体にUの音声が響きます。すると、Uの音声が子どもたちのほんとうの心を支持するために、ほんとうの心が意識に響くようになります。

 

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