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静的フォルム治療から見たコミュニケーション障害と緊張している体の部位

1.       ADHD注意欠陥症候群

前頭葉でまとめられる大脳の意識で、自分と他者の意識と体を統御しようとし、現実がそれに合わないと絶望を起こし、パニックを起こします。
前頭葉でまとめられた自分思考体系に合わない自分の経験を無視します。
大脳基底核が視床から送り込まれる感覚の一部を常に制限するようになると自閉症様の症状がおこります。
頭の天辺から甲高い声をだします。
見開き、見据えるような目。

前頭骨と後頭骨を両手でかるく挟みます。すると、前頭骨(前頭連合野)に深い緊張があることが分かります。
子どもが受け入れてくれる時にこまめに数分ずつ、「前頭骨と後頭骨を両手でかるく挟む」ことを続けると、すこしずつ前頭葉の緊張が取れてきます。
大脳基底核に緊張を伴っていることが多く、そのときは、下顎骨と肋骨に緊張が見られます。
下顎骨は、仰向けに寝た状態で頭の上方から両手の拇指球と拇指を患者の両顎にあて、下方にかるく数分間押し下げます。
また、頭の天辺に片手を当て、もう一方の手の指先で下顎骨の全てを数分ずつ触ります。

肋骨に緊張がある場合は、肩が後ろに下がったり、前に出たり、いかりがたになったりします。「てんこてんこ」やこどもを自分と同じ方向に膝に乗せてする船こぎ遊びは、肋骨の緊張を取るのにとても有効です。

胸椎、足首関節に緊張があります。胸椎、足首関節の治療法は、「静的フォルム治療」参照のこと。

手を取られるのを嫌がる傾向があるので、足指のマッサージから接触するとやりやすい。

 

2.自閉症・アスペルガー症候群

視床から大脳に送り込まれる感覚の一部が常に制限されて供給されます。
対人において視線、表情、身振りなどを適切に用いない、あるいは、情緒的な共感、興味の共有ができません。
話し言葉の、意味と構造が適切に使われません。
活動と興味の範囲がせまい。
オウム返し、常同的・反復的言葉の使用、奇妙ないいまわし、会話のピッチ、リズム、抑揚に異常がある。
常同的・反復的奇異な運動、パターンへの執着、特殊なものへの愛着。
横に引っ張られたような細い目、または、ぼんやりと見開いた目。

左右の耳の後ろを両手で触ります。すると、側頭骨(視床)に深い緊張があることが分かります。
子どもが受け入れてくれる時にこまめに数分ずつ、「左右の耳の後ろを両手で触る」ことを続けると、すこしずつ側頭骨の緊張が取れてきます。
大脳基底核に緊張を伴っていることが多く、そのときは、下顎骨と肋骨に緊張が見られます。
下顎骨と肋骨の治療法はADHDの項に同じ。
胸椎、仙骨、手首関節に緊張がある。
胸椎、仙骨、手首関節の治療法は、「静的フォルム治療」を参照してください。

手指のマッサージから接触するとやりやすい。

3.てんかん性意識障害

感覚の一部が体に感覚されません。(視床に感覚の一部が到達しない)
情緒的な共感、興味の共有ができません。
突然何の理由もなしに隣の子をひっかく。突然何の理由なしに泣く、ごねる、怯える、等。
食事中に寝る。遊んでいる最中に寝る。
無表情。霊媒体質(お化けを見る。お化けと遊ぶ。)

仰向けに寝かせ頭頂骨を少し引っ張ります。すると、頭頂骨(脳梁)に深い緊張があることが分かります。
子どもが受け入れてくれる時にこまめに数分ずつ、「頭頂骨を少し上に引っ張る」ことを続けると、すこしずつ頭頂骨の緊張が取れてきます。

腸骨に緊張があります。腰を回すと腸骨の緊張が取れてきます。

4.行為障害

自分の歪んだ感情の一部が大脳に響くと、大脳基底核と大脳辺縁系・海馬に緊張が起こり、認識が大脳に響かなくなり、その感情が大脳で繰り返されます。
たたく、かむ、ける、怒る、きれる。

大脳基底核に緊張がある場合には下顎骨と肋骨に緊張が見られ、大脳辺縁系・海馬に緊張がある場合には上顎骨に緊張が見られます。
下顎骨は、仰向けに寝た状態で頭の上方から両手の拇指球と拇指を患者の両顎にあて、下方にかるく数分間押し下げます。
また、頭の天辺に片手を当て、もう一方の手の指先で下顎骨の歯茎の全てを数分ずつ触ります。
肋骨に緊張がある場合は、肩が後ろに下がったり、前に出たり、いかりがたになったりします。

「てんこてんこ」やこどもを自分と同じ方向に膝に乗せてする船こぎ遊びは、肋骨の緊張を取るのにとても有効です。
上顎骨は、頭の天辺に片手を当て、もう一方の手の指先で上顎骨の歯茎の全てを数分ずつ触ります。

肋骨の治療法は、「静的フォルム治療」参照のこと。

5.脳性麻痺

大脳の意識で、自分の体を動かそうとします。
すると、体に麻痺が起こります。

仰向けに寝かせ頭頂骨を少し引っ張ります。すると、頭頂骨(脳梁)に深い緊張があることが分かります。
子どもが受け入れてくれる時にこまめに数分ずつ、「頭頂骨を少し上に引っ張る」ことを続けると、すこしずつ頭頂骨の緊張が取れてきます。
仙骨、腸骨、肩甲骨、に緊張があります。

仙骨、腸骨、肩甲骨、の治療法は、「静的フォルム治療」参照のこと。

6.鬱病

自分の認識で、自分と他者の意識と体を動かそうとします。
「〜ありたい」「〜あるべきである」という認識が小脳の潜在意識で繰り返されると、他者や自分の悲しみ、苦しみ、憂い、さびしさ、わびしさ、怒り、恐怖、絶望、が自分の感覚に流入して止まらなくなります。
流入した感覚が、腰椎から、内臓の感情を形成しようとすると、腹痛や腰痛が起きます。
副交感神経系で伝えられる体の意識が、大脳で意識されないと頚椎で詰まり、肩こり、猫背が起こります。
自分の思いや言葉が、他者や世間に実現しないと思う悲しみ、苦しみ、憂い。
自分がだめだと思ったり、他者がだめだと思ったり、世間がだめだと思ったりします。
体と大脳がうまく共同できなくなるために脳幹に緊張が起こり不器用になります。(どもりなど。)
小脳及び、自律神経系に緊張があります。

仰向けに寝かせ後頭部を両手のひらで支えます。すると、後頭骨(小脳)に深い緊張があることが分かのます。
子どもが受け入れてくれる時にこまめに数分ずつ、「後頭部を両手のひらで支える」ことを続けると、すこしずつ後頭骨の緊張が取れてきます。
蝶形骨大翼(両目の脇)を外回りと内回りで回してみます。回旋した感触の差が激しい場合に、交感神経系または副交感神経系が緊張していることが分かります。
回旋が硬い方向に伸ばすように回すと、緊張が取れてきます。
脳幹に緊張があります。顎に手を当てて顎関節、頬骨、上顎骨の歯茎、下顎骨の歯茎にもう一方の手を当てます。又、耳の後ろに手を当てて顎関節、頬骨、上顎骨の歯茎、下顎骨の歯茎にもう一方の手を当てますと、脳幹の緊張が取れてきます。
鬱症状が深い時には、前頭葉、脳梁、に深い緊張が起きます。
胸椎が前傾し、腰椎、仙骨、腸骨が変形します。

腰椎、仙骨、腸骨の治療法は、「静的フォルム治療」参照のこと。

7.神経症

胸椎に他者を感覚しようとする努力があると、他者の苦しみ、怒り、悲しみ、憂い、さびしさ、わびしさ、が、胸椎で増幅され大脳に供給されます。
すると、視床下部に緊張が起こり、副交感神経系が昂進し、手足の冷え、チック症状が起こります。

胸椎が
S字型に変形します。
胸椎の一つづつを、両手の親指で挟み、左右に微妙な圧力を加えてみます。ずれやすい方向に圧力を数分間加え続けると、左右のバランスがれて来ます。
子どもが受け入れてくれる時にこまめにこれを続けると、すこしずつ胸椎の緊張が取れ、手足が温まってきます。
側頭骨、前頭骨、蝶形骨大翼、下顎骨、上顎骨、腸骨、肩甲骨、鎖骨、肋骨、に緊張が起こります。これらの治療法は、「静的フォルム治療」参照のこと。

自律訓練法が有効です。

8.分裂病

大脳基底核に自分や他者の感覚や感情を意識しようとする努力があると、胸椎で自分や他者の感覚や感情の一部を繰り返してしまいます。
早期(3才頃まで)に発病する場合は、胸椎、腰椎、仙骨、腸骨の形成が遅れ、大頭で小さな腰になり、知恵遅れが起こる場合があります。(水頭症)
6ヶ月以上同じテーマで繰り返しが起こると、大脳と視床の意識の統合性がくずれ、幻聴,幻視、譫妄、が起こってきます。
神経症や鬱病の内容で分裂病が発病すると、強迫神経症や、躁鬱病が起こってきます。

鎖骨及び胸椎を治療すると、大脳基底核の緊張が取れます。
脳梁、小脳、にも緊張が起こるので、頭頂骨と後頭骨の治療が必要です。
分裂病により体の形成が歪んでいると、全部の骨の治療が必要です。
特に、頚椎、腸骨、手の指、足の指、仙骨、腰椎の治療が必要です。

これらの治療法は、「静的フォルム治療」参照のこと。

9.リューマチ

足指や手の指にリューマチ系の緊張がありますと、その指を起点として他の手足に関節炎やしもやけ、水虫、リューマチ、膠原病を起こします。
また、鎖骨、肩甲骨、仙骨、で神経系統が詰まり腰痛や四十肩や肩こりを起こします。
また、リューマチ系の緊張は副交感神経系をとおし潜在意識として他者の意識に共感するように前頭連合野に働きかけます。
すると、大脳の思考意識が他者の意識で自分の意識を形成しようとし、自分の役割でない時に他者の役割や思考を代行して行動・行為・言語してしまいます。
手、足、腰が冷えたり、火照ったりします。

子ども達の足指を仔細に調べますと、殆どの子ども達の足指の関節の一部はすでに曲がっています。幼児が自分の足指をかじっている様子をよく見かけますが、関節炎が起こり、むずがゆくなっている場合が多いのです。
足指、手の指、足の関節、手の関節のマッサージが不可欠です。「ここはてっくび」のわらべうたでマッサージをしてあげましょう。
膝関節、仙骨、腸骨、肋骨、肩甲骨、鎖骨、頚椎、に緊張が起こります。
前頭骨、側頭骨、頭頂骨、上顎骨、蝶形骨大翼、に緊張が起こります。

これらの治療法は、「静的フォルム治療」参照のこと。

10.痛風

足指や手の指に痛風系の緊張がありますと、その指を起点として他の手足に関節炎やしもやけ、水虫、を起こします。
また、肩甲骨、仙骨、で神経系統が詰まり成長痛や腰痛や四十肩や痛風を起こします。
また、痛風系の緊張は、脳梁から自分の体の意識と、他者の意識を統御しようとし、神経症や行為障害を起こします。
足指、手の指の関節、足首、手首、に緊張が起こります。
仙骨、肩甲骨、に緊張が起こります。
肋骨、頭頂骨、側頭骨、前頭骨、蝶形骨大翼、下顎骨、に緊張が起こります。

これらの治療法は、「静的フォルム治療」参照のこと。

11.アトピー

リューマチ性の緊張が在り、小脳に緊張があり(鬱病性のストレス〜が在って欲しい)、脳梁が不安定になりますと、免疫系が昂進し、代謝系が減退し、アトピー性皮膚炎や花粉症が起こってきます。
アトピーが深く潜行しているときに高熱を発しますと、自閉症が起きる可能性が高くなります。
意識では、他者の一部を我慢し、折り合いをつける。世間の一部を我慢し折り合いをつける。という努力を続けます。
分裂病がありますと、絶望が起こりやすくなります。
黒へのこだわり。

足指、手の指の関節、足首、手首、に緊張が起こります。
後頭骨、頭頂骨、鎖骨、に緊張が起こります。
肩甲骨、肋骨、胸椎、腸骨、前頭骨、側頭骨、蝶形骨大翼に緊張が起こります。

これらの治療法は、「静的フォルム治療」参照のこと。

12.アレルギー

胸椎に神経症系の緊張があり、小脳に鬱病系の緊張が在りますと、視床が不安定になり、内分泌系に機能障害が起こり、免疫系が昂進します、
肉体的には、鼻・耳・喉の病気、食物アレルギー、接触アレルギー、喘息、等として起こります。
意識では、他者の一部をどうしても受け入れられない。世間の一部をどうしても受け入れられない。
自分の努力している部分と同じ部分で努力している他者と出会うと、その他者が受け入れられない。(オデュプスコンプレックス。阿闍世コンプレックス。)
といった症状を現わします。

後頭骨、胸椎、側頭骨に緊張が起こります。
前頭骨、蝶形骨大翼、顎関節、下顎骨、肋骨、肩甲骨、鎖骨、に緊張が起こります。
手の指、仙骨、頭頂骨、頚椎、に緊張が起こります。

これらの治療法は、「静的フォルム治療」参照のこと。

13.ダウン症

視床に自閉症の緊張があり、胸椎に神経症の緊張があり、手足にリューマチ系の緊張があり、胸椎に分裂病の緊張がありますと、脳梁を中心に大脳に器質障害がおこり、自分の肉体を遡って(遡行)形成しようとし、遺伝子障害が起こります。
すると、肩甲骨が歪み、足指と手の指にリューマチが起こります。
また、腸骨と胸椎が歪み、脊椎骨、腸骨の形成不全と知恵遅れが起こります。
また、頚椎が歪み、他者と第三者(世間)の感情と触覚を失うために、知覚障害と知恵遅れが起こります。
腸骨、仙骨、頚椎、胸椎、蝶形骨大翼に緊張が起こります。
後頭骨、頭頂骨、側頭骨、前頭骨、肩甲骨、鎖骨、肋骨、胸椎に緊張が起こります。
これらの治療法は、「静的フォルム治療」参照のこと。

2003年7月23日


千葉義行

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