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 子どもたちを立たせますと、胸椎と腰椎が、足を感覚するようになります。
 「いちばちとまった」から「しちばちとまった」まで、鼓動が続きますと、「足の感覚」が、胸椎と腰椎を伝わって、視床下部に伝わり、小脳にまで響きます。
 すると、小脳の感情が、「足の感覚」によって、自分の体を喜ぶようになるのです。
 すると、小脳と視床下部の緊張が弛み、視床下部の緊張によってせき止められていた、内臓や足の感覚が、大脳や視床や間脳の意識に昇ってくるようになるのです。

 保育をするときに、一番やりにくいのは、保母に対しそっぽを向いている子どもです。
 「一人遊びをしていたり、ほかの子どもが「遊ぼう」と近づいても無視をしたり自分が攻撃されるのではないかと思い防御したり逆に攻撃したり、ほかの子どもにちょっかいをだしたり、」 
このような子どもは、なかなか保母の方を向いてくれなかったり、保母の方を向くと、今度は保母を独占しようとしたりします。

 このような子どもたちには、他者の感覚や感情の一部に対して心を閉ざしてしまう心の傷があるのです。
 この傷が脳を傷つけてしまうと、「SDやLD、さらに自閉症」が起きるのです。

 「SD、LD、自閉症」は、視床や前頭葉に起こることが多いのですが、これを起こす原因は、腰椎と視床下部の緊張にあるのです。
 そして、この腰椎と視床下部の緊張は、私たち全員が持っていると考えた方がよいのです。
 そのために、私たちは私たちの体の一部を喜べない状態が起こっているのです。

 「いちばちとまった」には、この腰椎と視床下部の緊張を解いていく力があるのです。