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機神咆吼デモンベイン

≪STORY≫
科学と共に魔術理論が進歩した世界。
魔導技術によって繁栄を極めた大都市――魔都アーカムシティ

犯罪結社ブラックロッジと、アーカムシティの守護者たる覇道財閥との抗争に巻き込まれた、しがない三流探偵の大十字九郎 は、望まぬままに、巨大ロボットに搭乗して悪と戦う羽目になる。

≪各ストーリー分岐≫
ライカとアルは、彼女らに関連すると思われる選択肢だけを選び、逆は選ばなければOK。

瑠璃はライカとアル関連両方を選ばなければ分岐。

分岐判断は七話。
七話(海へ行くとき)の混浴風呂に、来たキャラに分岐しているということです。

見た感じ、戦闘中の選択肢によるデッドエンドとかは、なさそうです。どっち選んでもあまり変わらないですし。


・エンディング数

ライカ 一種類


瑠璃 二種類

ノーマルED (一周目は必ず)
ハッピーED (ノーマルクリア後ラストに選択肢出現)


アル 三種類

ノーマルED (トゥルーかも。永遠を望む)
ハッピーED (ヒトはヒトに)
バッドED (制止を聞かない)


ちなみにバッドEDを抜けるには、絶望すら〜を選択。
『悪夢に〜』を選択するとバッド内でループ。

ちなみに推奨順はライカ→瑠璃→アル。
大抵のサイトさんの意見で、私もそう思います。
瑠璃とライカは逆でも良いかもしれませんが、アルは最後が良いと思います。
ただ、一番分岐しやすいです。

もう最初ッから『庇わず』『見捨て』る勢いで(ひでえ)

≪シナリオ感想≫


◆共通部分

OP三種類。
一個目の、曲の転調するあたりが特に好きですが、なんだか全部好き。 トータルだと3個目が一番か。

なんつーか3Dが綺麗だなあと感動。


空落ちてきた女の子との衝撃的な出会い。
しかも、本当に尻にしかれて血を流す顔が似合う主人公。凄い。

二話で、ボスが会いに来てくれる親切設計。
無論二話時点で敵うはずもありませんが、闘うことを決心する辺りが素敵だった。大切な人を傷付けると脅されたことで、高位呪文まで解呪するのが熱くてね。

アリスンたん暴走事件。
竜まで具現……才能ありすぎだろう。
って、問題はそこではなく。子供らのやったことは、餓鬼のいたずらっていうには性質悪いと思いましたが、子供ってあれくらいやるもんでしたっけ。
遠いので記憶が怪しいや、HAHAHA。
ここでのメタトロンさんは切ないなあ。闘うのは自分だけで良いというのは、九郎にした忠告とも被っていて、余計に申し訳なくなったり。
ぶちぎれた九郎に、後味悪い話にするのかと思って、ビビりました。

え、幼女殺しちゃうの?でもここなら、やりかねん。

と慄いていたので、爽やかに決着して、安心しました。


エルザ登場。
良い。ロボット三原則を組み込まれていないとことか。
映画の知識とか偏りまくってるとことか。
とってつけたようにラストで盛り上がれば良いっちゅうのは本当だよなあと頷く。ところで、九郎の人生のフローチャートは分岐すらないような気がしてきた。バッド一直線なのでは。

エルザ担いでいる九郎の必死の顔も、呆れきって頭に張り付いているちびアルも笑えた。
戦闘でもエルザの『博士うるさいロボ』のあと、勝ち誇ったウェストに、九郎が同じ台詞で返すとこで笑いました。まあ、エルザの愛もありだよなと思う今日この頃。


覇道邸襲撃事件。
ああ、ここで姫さんの心が解きほぐされるのねんとか穿った見方をしていましたらば、ウィンフィールドさんに吹き出す。この闘いが書きたくて、この展開にしたじゃないかと疑うほどに凄い。
ところでボクシングで天井を走るんじゃありません。


海水浴事件。
女性陣サービス。個人的には、ヒモみたいな水着着たナイアさんにも会いたかった。エルザが一番普通に可愛いかな。
というか、エルザのチチが一番好きだからかも。ナイアさんとライカさんはでかすぎるし、姫さんも割と大きいし、アル――ないし。
『欲望を持て余すロボ?』
『歯に衣着せろ』
とか、エルザとはボケツッコミのテンポが良い。

インスマウスの影は、気付かぬ九郎がどうにかしていると思うのですが。姫さんはまだしも、魔術知識ありならば、知っているべきだろうに。
インスマスに近い発音で、魚顔が出てきたら、アレじゃないはずがないのに。

で、宴会での姫さんに惚れかける。
子供のお遊戯を許さぬところが素敵。へっぽこホームズも良い語録だ。

というか、ウィンフィールドさんの反応、面白いよ。


異界拉致事件。
クトグァとイタクゥは両方いい女で好きですが、この話、妙に短いですよね。
……彼女らは美女。ここはPS2。……エロか、エロだったのか?(削られると妙に損した気分になる奴)


クトルゥーの召喚シーンが凄く好きだ。
一人一人の部分も良いですが、『死せるクトゥルー ルルイエの館にて夢見るままに待ちいたり』ら辺の、六人一斉に詠唱するのが、鳥肌もん。

そういやここの詠唱順が、バラバラで不思議(普通シメが地球皇帝かと思った)だったんですけど、ローマ皇帝の即位順通りだそうで。そういう細かさがいいなあ。

この直後の、アンチクロスのデウスマギナが勢ぞろいで降ってくるところの絶望感がまたすげェ。どうしようもないもんな、こんなの。
ちなみにこの辺の『貴公ら』と怒り顔のテリオンや、『……マスター』と不安げなエセルドレーダ。

む ち ゃ く ち ゃ  演  技  

ってことですよね。はーまたこのパターンかよ、ほじほじ(鼻ほじり中)くらいな気分なのですよね。……ノリ良いな、彼ら。


クトゥルーへの艦隊攻撃。
……行かなきゃ良いのに。希望の星が降臨しなければならないのも分かるけど、ああいう蹴散らされる為に集う者たちは、せつないよう。


 クリア順に記述。※ネタバレ

◆ライカルート

伏せたり、見捨てたり、ライカさんにかけよったり、背負ったり、子供に親身だったり。
あと、それでも闘わなきゃならなかったりすると行けるルート。


ライカさんは、メタ子さん状態の方が、ずっと可愛いかと。
銀髪ストレートが好みという個人的嗜が大きいかと思いますけど。

アルと瑠璃のルートは、同じ話を、違う側面から見て、異なる真実を明かしてる感じですが、ライカさんルートは展開ぶっちぎります。

暴君は途中で死亡してしまうし、よって彼女から生まれるはずの彼は、違う母親に宿ろうとしますし。

今まででも33回くらいあったという台詞から、かなり希少な展開だということが分かります。ただ完成したムーンチャイルドである暴君と、試作品であり一応の成功例であるライカとでは、母体としての優秀度が違うような気もしますが。

敢えてライカさんから生まれさせて、能力が少しでも低下してそうな獣の人を叩けばとも思ったのですけど。(鬼かよ)

このルートでは、かっぱらった銃をモデルに、九郎が自分の力でデモンベイン用のものも練成してしまうので、かっちぇーですな。他ルートでの暴君の『それあげるよ』も、投げやり感が出ていて、好きですが。

ライカさんは、九郎のことが、ずっと好きだったってのもなんか良し。雨だって悪いもんじゃないと言われたあの時から、きっと好きだったってのは、他ヒロインルートでも、彼女は九郎が好きってことだし。

それだけにあの超盛り上がったシーンがキスで終わるのはなあ。教会ですよ!ステンドグラスの下ですよ!!絶望的な戦いの中で戦う男女ですよ!!!

ハリウッド映画だってヤるっちゅーに。そりゃ勿論、PSでは許されないのは理解していますけど。CGはなしにしたって、文章でこれからヤるっすってにおわせて、暗転とかさせれば良いのに。

PC版といえば、十字架に架けられたライカさんとか、触手が半端に身体に巻きつくシーンとか見ると、ついPC版は凄かったのかなあなどと思ってみたり。

あと「変神」は如何なものか。

シリアスシーンなのにプピョっと吹きました。

このルートはエセ紳士とシスコンが、良い扱いでした。
ラスト近くまで粘るエセ紳士の話のくどさにクラクラです。シスコンも、ライカは『あの時』から全てが壊れてしまったと思っていたけれど、彼は――ずっと狂っていたんじゃないかってライカがラストの対峙で気付いてしまったのは、哀しくもあり納得もできて。

『友達』たちのことも、向かってくるのなら――自分と姉の障害になるのなら、躊躇うことなく殺した彼は、やはり既におかしかったんだろうなあ。

立場的には、ライカを助ける為に、噛ませになりそうな彼が、一個手前の暫定的な協力関係など欠片も感じさせずに、ラスボスになるのが、驚きでした。

あの人も死んだままですし。
絶対に生きてるに決まっていると思っていた『滝に落ちて生死不明』のキャラが、ある漫画で本当に死んでいたときの衝撃と同種のものを受けましたよ。

全ルートクリアした今では、あの人は、ちゃんと死んで、また生まれているのだと理解しましたが、この時点では『ほんとに死んでるーッ!!(ビュティ調)』って驚愕でした。

エセルドレーダも結構感情を出したり、きちんと暗躍していて、活躍しているシナリオだなあと思いました。リューガに喰われるのもまた活躍だよな。

あとは日記で書いたように、声優さんに感動。
檜山さんという方は、よく色々なゲームでも出てくるので、有名な方だと思うのですが、凄いなあと。

本当に、リューガのずっとずっと狂ったままだったという感じが出てまして。穏やかに静かに話していたのに、即座に激昂する落差がすばらしい。

『僕』が『己』に戻った瞬間は、あーあと思いつつ、でも、この方が彼には相応しいなと納得。
姉の優しさに包まれて、心穏やかに逝くのは彼じゃないと思う。己の意思で救済すら拒み、幸せな世界の中に存在しないのは、とても彼らしいと思う。

本当は、こういう『何もなかった』世界に戻るのは、あまり好きではないです。記憶を残したままの人(大抵主人公か+ヒロイン)が哀しすぎるから。
でも、このエンドはジーンときました。
お約束を外した彼の扱いのせいか、空を飛ぶのではなく地を這うというライカさんのモノローグのせいか、雨もわるいことばかりじゃないと言えたライカさんのせいか。


◆瑠璃ルート

じじい素敵。
覇道 鋼造 対 マスターテリオン。
この時点で、先の展開がかなり読めて、ちょっと切なくなりました。
ああ、鋼造さん、どう考えても彼だ――と気付き、ハンデをもらっても殺されてしまう結末に、また哀しくなる。

どうでも良いがテリオンは歌うの好きやね。
テンション上がってくると、歌っちゃうんだろうか。ラテン系?

他には、執事さんが素敵過ぎなのですが。闘う旦那様の妄想はどうかと。
また、若い頃の武勇伝、ストリートファイトで二百人を血の海に鎮めるのはやりすぎです。

そして拉致後のデート。
ホラー映画も。アクション映画も。恋愛映画も。全て活用してたのですね。
これってヴェドゴニア、鬼哭街、ハロワなのでしょうか。ハロワが怪しいか。でも、他に恋愛っぽいのってニトロにないし。

ところで、『タマ取ったる!!』『取られたアルー』は……。孔濤羅と劉豪軍の闘いに本気で感動してしまった人間としてはどうすれば。

ホラー映画鑑賞時の、ふたりの怪異へ麻痺しきった会話は面白かったです。


このルートは、どんどん心を開く瑠璃も可愛いのだが、むしろアルの嫉妬にクラクラですよ。
所詮妾は人間ではない――って。ああ、アルたん(マコトさん憑依中)。

瑠璃を庇って昏睡状態となった九郎のことで、アルが激怒するのがまた切ない。
九郎が選んだのは、こんな闘えない小娘で、背中を預かる自分ではないってのを実感しちゃったんだろうし。

呆然とする瑠璃も可哀想だけれど、このあと武器抱えまくって、弁慶のようになってでも闘おうと決心した彼女は良い。
実際のところ、九郎と比べたら、未熟極まりないのだけれど、それでも必死に立ち上がって、アルも悪態つきながらもフォーローして。マギウススタイルの彼女は、司令姿よりもずっと好きです。

九郎の魔術へのトラウマが、このルートで明かされるのが少し不思議でした。真アルが助けていることといい、あちらのルートでも良いような気も。

闘えない九郎を守り、奮闘する瑠璃は可愛かったのですけど。というか、ここでも山羊さんに襲われかけた瑠璃の服が乱れてますが、実はエロ担当なのでしょうか。

ちなみにメタを庇ったサンダルさんの最期に、ヘタレめ――と思いました。確かにあのルートでも、再三守ろうとはしてましたが、本当に庇って死ぬなよと。
これはこれできちんとした結末だと納得しつつも、お前あそこでは、最後まで頑張ったのにねェと、やや残念に。

で、まさか最終決戦に負けるとは思わなかったので、驚きました。ノーマルエンドとはいえ、負けはびっくり。ここから、予想していた展開につながりましたが、切ねェ。
デートの時に、瑠璃が懐かしそうに語った、『お祖父さまもこうやって、つれだしてくれた』というのと、九郎が言った『また今度も遊ぼう』ってのとが結びついて。
九郎は約束を守っていたんだなあと思うと哀しくて。

きっとこれからは鋼造として生きるからと、己に言い聞かせて、今だけは戻らせてほしいと願いながら、生まれた瑠璃を抱きしめる九郎に、本当に泣きました。

全てを知って、泣きながら、それでも微笑んでおかえりなさいと応えた瑠璃にまた涙。

そのタイミングで流れる小野さんの歌は反則です。

正直ハッピーよりも、ずっと話が綺麗だった。
もちろん彼らは幸せになれなければ嘘だと思うほどに哀しいのですが、ノーマルがあまりに綺麗だったから。それに、ハッピーは典型的な『なかったこと』でしたから。
記憶もなく想いもなく――だが、彼らは出逢うというのは、ひとり想い出を抱えたアルが可哀想で。
まだ終わってなどいないと気付き、アルと再契約して、結末を変える瑠璃は、凛々しくて良かったのですけど。

にわとりと卵になってしまいますが、『最初』のデモンベインってどこから来たのですかね?覇道 鋼造が造ったデモンベインというのは、前の九郎が乗っていたデモンベインを修理したやつ……わからん。

ループものは、深く考えるなってことでしょうか。


◇アルルート

かばって抱えた時点で、もう行けるかと思いますが、一応、ライカさんには駆け寄ったりおんぶしたりしないように。ああ、子供たちも傍観で。説教してもいけましたけどネ!!

彼女が正ヒロインで、正史だなと思える展開と結末でした。

他ルートでは、素顔も出ない暴君ですが、このルートでは大活躍ですし。
OPの表情や、ライカさんルートの先輩発言とか死にたくないという叫びとかからすると、こんな意味でのイイ性格だったとは意外でした。

腐った卵や石投げつけられる生活を送りたいんかい、兄ちゃん、ああん?

等の台詞には、かなり笑いました。
家事のできないアルへのチクチクとした嫌味も良いし、その度に吹き飛ばされる九郎にも笑えたし。
というか、あの三人(?)でご飯食べてるCGの、ダンセイニが持ってるもん――ナニ?少なくともペンギン肉(瑠璃ルート:ホラー映画選択時参照)には見えないのですけど。イモリの黒焼き?

三人での滅茶苦茶な生活が楽しかったからこそ、ラストの九郎の落ち込みが辛かったです。また、プレイヤーには裏アリアリな彼女の姿も見えるわけですし。


アル消滅後、九郎がそれでも闘うと決心するところは、もう面倒ごとから逃げようとしていたへっぽこホームズじゃないんだなあと。

まあ、あの黒マント九郎が格好良かったってのもありますけど、ドクターとの腕ガッてやるのが、また格好良い。あドクターも。


ライカ・瑠璃とラスボスが異なっていたので、もしかしたらここでは暴君がラスボスなのかなとも思いましたが、違いましたね。
優しい九郎は、彼女を叱るだけで殺してはくれなかったから――いつも通りに『彼』が生まれてしまって。

折角買ってもらった服を駄目にしてゴメンねと謝る彼女の笑顔は、儚く寂しすぎました。


流石正ヒロインと思ったのは、決戦前夜。やはり、ひとりで死地へ行こうとするパートナーは欠かせませんね。そこからメタトロンに乗って九郎が追いかけるあたりは、何かが変だが、ラブコメの域に達してると思いました。
ここのメタトロンさんの困惑っぷりは可愛いなあ。


最終決戦での名前呼び×4は、少しの恥ずかしさと、うわぁという感銘とを受けました。
またシャイニングトラペゾヘドロンの詠唱が、対極でしかも光がテリオンで闇が九郎っつうのも、凄いなと思いました。

そういえば、五芒星・六芒星を文章で表すのって難しいんだなと思いました。クトルゥー召喚の六は、北から南東と南西にってのが比較的分かりやすく、また直後に六人を結ぶ六芒星のグラフィックが出たから分かりましたけど。

アルと九郎のラブラブ五芒星は、思わず文章の通りに手を動かしてみて、やっと五芒星と気付けました。

しかしここの『希望の空よりきたりて〜汝無垢なる翼デモンベイン』は、なんだかすげえです。
ライカさんとだって姫さんとだって、くっついて力を合わせて最後の一撃を出してますけど、やっぱアルとのは一味違ってる気が。
なんか他ふたりルートだと、どうにかループを抜けたふたりって感じを受けるのですが、アルのは、ほんと企みを打ち砕いた感じがしました。


狂気EDは、妹弟の人選が……。
テリオンさんの『おはようお兄ちゃん』には、腰が抜けそうな脱力感を持ったのですが。電波文章は、読んでいると目が疲れますが、音声で聞いても疲れるものなのですね。

ナイアさん……成人男性を花嫁にするのは、止めときなさい。

ところで撃たないときのナイアさんぶっ刺しシーンの文章で、見ていた妹さんが気付いたのですが、彼女……『上』に居たのですね。
PCではどんな状態だったんだか。

ノーマルは闘い続け、終には神となったというわけですが。

なんかチマチマ調べたところ、クトルゥーの原典ともいうべき方(ラヴクラフトという人が書いた方)には旧神って存在しないそうで。

ダーレスって弟子が、後に旧神(善)と旧支配者(悪)との善悪二元論へと単純化したらしく、このことはディープなファンには不評らしいです。
大いなる混沌と、無力で儚い存在である人間の恐怖とがクトゥルフ神話の真髄で。絶望の世界には善き神なんて存在しない――ってことで。

だからこそ、『えるだーごっど』が、人の祈りから生まれた、人から成った神だったというのは、何故旧神というものが存在するのかという説明になっていて、なんだか納得しました。

個人的には服装がちょっとヤですが。
なんで九郎まで、あんなマスターテリオンみたいな格好してますか。
アルもミニスカだと思ってたのに。

服に関してはシェルエット時の方が良いと思いました。

ハッピーは、すごく幸せな感じでした。
エンド後のSSを書いたりするのなら、このエンドが一番書きやすいでしょうね。

魔と混沌の街で、魔道探偵大十字九郎と、助手という名の高飛車な少女が活躍するコメディ交じりのお話で。……敵はドクターウェストですかね。

ライカエンドでは、彼女の記憶がないし、九郎の魔術師の力も、ほとんどないでしょうし、瑠璃エンドに至っては、アルもいないしふたりとも記憶がないし。
旧神エンドはハードすぎますし。

欲を言えば、ハッピーなのだから――街ですれ違う人々の中に、普通の格好したテリオン(想像できん)とエセルドレーダの姿とか、エンネアとかが居たら、より幸せだったのですけど。

≪キャラ感想≫※ネタバレです
Hero & Heroins

大十字 九郎
私の乏しい知識では、魔術でクロウだからクロウリーって人がモデルかと思っていました。
なんかタイタス・クロウって人が居るらしいです。
タイ→大。
タス→足す→プラス→+→十字

クロウはまんまってことで。

随分二枚目半だなあと思いましたが、いえいえ、いい男でした。
決して最初ッからの熱血ではなかったのに、二話で決心してからの成長は凄いと思いました。

九郎はぶちきれて、高等魔術駆使するところが、格好良いと思う。
無様で良いじゃねェか――と呟きながらの防御陣とか、テリオンの重力結界を解くところとか、クトゥグア召喚とか、銃の練成とか。

それにしても、ニトロでこんな二枚目半主人公は珍しい。元から顔は美形であろうに、アルの尻の下で顔が潰れてるのとかが似合うんだもんなあ。

女装ネタは可愛かった。

瑠璃ノーマルエンドでの彼や、アルハッピーでの隠秘学科首席になってることから、できる男なのでしょう。
そもそもラテン語版のネクロノミコン閲覧を許可される若造なのですし。

一番好きCG:回廊でイタクァを銃で撃つ直前。
顔も一番ハンサムだと思う。


アル アジフ

最強の魔道書、ネクロノミコンの原本。人外ロリ。
アブドゥル・アルハザードが著したとされる禁断の魔道書

ちびアルが可愛いよなあ。
なんか踊ってるCGありますよね。九郎がバルザイの偃月刀を構えているやつで。何だろうあれ。可愛いけど。

ロボットもののお約束ゆえか、対ボスクラスは、必ず攻撃は喰らい、苦戦しなければならないらしく、実はあまり最強の魔道書って感じは薄いのですけれども。

千年以上の間を、ただ闘い邪神を滅ぼす為に過ごし、歴代の主たちのことは尊敬はしていたけれど、闘う為の道具に過ぎなかったというのは、嘘だと思いました。大切だったということを自覚してなかっただけで。

でないと、主たちも、死したときの空間で語りかけてこなかったと思うのです。闘い続ける為の方便であったという九郎の考えが正しいと思います。


アルはヒロイン時の、己の感情に戸惑ったりしているのも可愛いけれど、他ルートでの、嫉妬という感情に困惑しているのとか、九郎が他の女を選んだ上で、戦友として彼を補佐するのも可愛い。

ただライカさんを救いたいだけだという九郎に、それで正しいと断言する彼女は、本当にいい女だと思いました。
やはり年の功。

あと意外に俗っぽい。
裸シャツにブルマ。それにああン、ご主人様発言。
どこで覚えたんだか。今までの主人?

一番好きCG:光の中でのドアップ。涙目のやつ。
黒マント九郎とのキスも好きですが、ベストはこっち。


覇道 瑠璃

最初高飛車、あとほんにゃり――な人。

彼女は守られる『だけ』のヒロインではないのですが、他ふたりがマジで闘えるヒロインなので、私的印象は一歩後ろになってしまいました。
守られるだけではにないってのも、本人ルートだけの話で、アルルートでは姫様属性とまで言われるほどに捕まるし。

そもそも彼女のルートは両方に冷たくしていると分岐するっていうのも、ちょっと酷い気がする。

姫さんルートは、どうも鋼造さんとウィンフィールドさんに燃えてしまい、割をくってるような気がするのう。

あと、キスシーンの印象がちっと薄い。アルもライカさんも、2枚ともどんなだったか思い出せるのに、姫さんだけ浮かばないことを、今書きながら、気付きました。

可愛いと思うんですけどね。どうも私は最初が意地っ張りだと、マイナス点となる傾向がある。


一番好きCG:マギウススタイル レムリアインパクトを撃つ直前


ライカ クルセイド

眼鏡巨乳。
私が開発者だったら、あのチチは削りますよ。近接格闘戦も行う兵器なのに、邪魔だろうアレ。

一番好きなシーンは、超序盤の『働けよ』だったりしますが。
直前までのほやほやした話し方が消え、冷たすぎて素晴らしい。

こんなにもバレバレなのに、本人ルート以外では、メタトロンの正体がばれないっつーのも凄い話だ。

復讐の為に闘っているだけで、自分は正義なんかではないと、再三繰り返していましたが、十分正義だし優しいと思いました。
アリスンを助け出すときに溢れた、傷つくのは、闘うのは自分だけで良いという想いは、優しい人じゃなきゃ持たないでしょうに。


一番好きCG:メタへの変神(プ)直前。 勿論顔が見える方デスヨ。

Supporter

ドクター ウェスト

マッド。ひたすらマッドなサイエンティスト。
ただ、悪党だけれど外道ではない人。

声優さん泣かせ。テリオンの中の人が、ゲーム雑誌のコラムで、ドクターや九郎の役の人は大変だ――と書いてました。
テンションも高いけど、台詞自体もボケツッコミが入るから長い。
男子三日会わざれば剋目してアテンションプリーズとか、そんなにも甘いのがお好みならサッカリン等を大量に摂取するが良いさとか、台詞のセンスがすごいと思った。
自分で言うのもなんだが、これほどスパイに向いていない人材もないと思うぞとか、己を分かっているところも素晴らしい。

科学者としては凄いですよね。エルザにデモン『ペ』インに我、埋葬にあたわず(Dig Me No Grave)とか。

凡人眼鏡であるチアキとの言い合いも面白かった。
つーか、チアキだって相当優秀な技術者だと思うんですけどねえ。ほんと、天才と秀才の壁なんだろうか。


一番好きCG:九郎との腕ガシッ。
燃えすぎだろう。


エルザ

ウェスト作の人造人間。らしいが、どっちかっていうとロボット。しかも三原則が組み込まれていないやつ。語尾もロボだし。

なんでエンディングがないんだろうな。やっぱストーリーの根幹には組み込めないからだろうか。各種恋愛ゲーのように、最後にとってつけたように付け足せばよい(参照:恋愛映画)のに。

アルルートでは、かなりの暫定パートナーなのに。
デモンベイン搭乗時にも、普通のままでも。

対クラウディウスとか良かったと思います。彼女の性能で、引っ張ってってもらうところとか、いい感じで相棒だったなあ。


一番好きCG:クラウディウスに、九郎と同時に襲い掛かるやつ。
尻がよい。尻。


ウィンフィールド

覇道家パーフェクト執事。つい『さん』付けしたくなる人。
髪型というか容姿がカプコンの世界の人だと思う(能力も既にカプコンの人)。

ある意味で、一番謎な人かもしれない。
人の身で、破壊ロボともアンチクロスとも渡り合う、常識を超えた戦闘力の持ち主。多分習得しているボクシングが、男塾とかの世界のものなのだと思う。もしくはリンかけ。

人間のまま、ここまでされたら、ティトゥスは人間辞めた上での力なのだからむなしくもなるよなあ。

デートでの映画の選択肢は、どれを選んでも彼のコメントに笑えた。

どうでもいいですけど、大怪我して九郎に支えられているCGは、女にしか見えない。

一番好きCG:白歯取り。
無拍子によるカウンター直前の耽美っぷりも好きですけど。


チアキ

覇道家メイド。なぜだか関西弁。
別名凡人眼鏡(命名西博士)。

おそらくは優秀なメカニックの人。デモンベインの調整・修理等を担当。
……ドクターがこっちへ来るまでは。

ドクターが来てからは漫才役になってもうた。まあ、ドクターはともかく、エルザ込みで渡り合ってるのだから、結構凄い人な気もする。


マコト

覇道家メイド。長身クール美女だが、ロリレズさん……で良いんだろうか。
ともかくアルたんやアリスンたんにハアハアしてる人。

……担当って、なんだろう。オペレーター?


ソーニャ

覇道家メイド。毒舌子供。
毒舌キャラを生かすほどの出番がなかったのが、哀しいと思う。

やっぱりオペレーターなんだろうか。むしろオロオロ担当な気も。


ダンセイニ

……仲間か?むしろ仲魔かも。
まあ、アルのベッドだったり浮き輪だったりしますし。紳士だし。

九郎にミルクねだる辺りでは、不覚にも可愛いと思ってしまった。


ネス警部

一応町の治安を守るべき警察官。
やる気のない、それゆえ、きっとキレ者なんだろうなと思える人。
黒帯持ちとはいえ、うじゅるうじゅるしている妙な魔術師を一本背負いできるあたり、凄いと思った。
年金受給して、悠悠自適の生活を送るんだという叫びとともに生き残る姿は、むりろ格好良かったです。

映画アンタッブルにモデルの人が居るらしいです。
こちらは更に実在の人物がモデルだそうで。
……アンタッチャブル系の話は、大抵味方側が殺されるので、トラウマが。


ストーン

やる気が空回りするタイプのネスの部下。
しょっちゅう頭から血吹いてたりして、可哀想な人。
ライカさんや子供らの危機を救ったりして(あとで一緒にピンチでしたが)、しっかり見せ場をもらっている。

良い警官であることは間違いないので、がんばれと声援でも送りたい気分。

同じくアンタッチャブルにいるそうですが、こちらは映画オリジナルだそうで。
……アンタッチャブルは見たような気もしますが、基本内容を覚えていない。印象があるのは、階段から落ちる乳母車くらいか。……パロディかもしれない。

ただ、この手の人は、主人公以外のキャスティングだと、大概殺されてしまいそうで、ちょっと哀しい。

Enemies

マスターテリオン

パパがヨグたん。ママは基本的には人類最強の魔術師ネロ。
例外として、33回ほどはライカさんがママ?

昔っから疑問なのですが、なんでこの系のひとは、生まれるとき、母のお腹破ってきますか?普通に出ればよいのに。大きさがネックなら生まれてから育とうよ。

で、こちらの方の元ネタが、かの有名なクロウリーさんらしいです。
クロウリーのペンネームがマスターテリオンであったり、エセルドレーダという犬(う〜ん……)飼ってたり、ブラックロッジとかムーンチャイルドとかが著作の中に出てたり、ポリシーが己の欲することを為せだったりするらしく。
永劫に続く無限の螺旋の中で、すっかりやる気を失っている御方。唯一九郎にだけは、わずかばかりの期待を抱いているみたいですが。

毎回、アンチクロスの造反に、驚いたフリをしてあげている辺り、意外にノリの良い人かもしれない。
それこそ3000ループくらい前には、アンチクロスを返り討ったりしてたのかなーとか考えてみると、今の諦観と飽きっぷりが哀れだ。
多分運命を変えようと、足掻いた時期もあると思うんですよ。でも、結局同じところに収束するのを、何千何万と繰り返すうち、流れるままにまかせるようになったのでは。

ワタクシ半年ほど、夜十時過ぎまで残業してまして、その時間帯の電車の乗り継ぎにはすっかり詳しくなりました。
で、乗り換えの為、結構長いエスカレータを上っている最中に、今正に駅に電車が入ってきたように聞こえる時間がありました。まあ、それは反対車線の方なのですが、地下鉄という形態のせいか、自分側に電車が来たとしか思えない音で。

私も初めは急いでエスカレータ駆け上ったりしたのですが、すぐに慣れて左側に居たまま、歩きもしなくなりました。

ですが、このくらいの時間帯だと、他のお客さんは『たまたま』飲み会とか出掛けていたとかの人が多いらしく、皆さん必死の形相で駆け上ってきます。

毎日色々な方が、結構走っては、『何だ、逆かよ』って顔をするのを横目に、『ふふ……あはははは。それは未来永劫――逆方向なのだよ』とか考えてました。

何が言いたいかってーと、すんごくスケール小さくなりますが、ちょっとマステリさんの気持ちがわかるということで。

知っていると、知らずに無駄なことに対して頑張る人のことを、冷ややかに見てしまったりするので。

ところでマギウススタイルの九郎と彼は、やたら似ているので、最初はてっきり同一人物の暗黒面とかかと思ってました。
デモンベインとレウスマギナが激突して、九郎とマステリが叫んでるCGとか、似すぎてる気がしたので。
『この程度で済ますかよ』とかの話し方が地なのかと。

アルエンドの、エセルドレーダとふたりで永劫に彷徨うことが、幸せに思えるほどに、彼の絶望は深かった。哀れな人だと思いました。

一番好きCG:鋼造さん貫き。
なんでこれ登録されてないんですか。


エセルドレーダ

一見無表情キャラのくせに、中身アツ過ぎです。
実は見た目はアルより好きだ。

ただドスのきいた声の時に、強くって意識しすぎているのか、声デカイっす。同時台詞で、テリオンさんの声が聞こえにくいくらいに強い。

一途な古本娘で、ラヴいですけどね。アルエンド時のマスターへの涙声とか、ほんと可愛いし。『私をなめるなぁ!!』とか言ってたヒトとは思えませんよ。

絶対服従っぽいくせに、主が他の古本に興味を移しているときは嫉妬ばりばりだったり、素直だなあと思う。

一番好きCG:リューガに喰われ中。
それで良いのか自分とも思いますが、あの表情新鮮で。もしくは似非紳士馬乗りCG。あれもよし。


アウグストゥス

激ラブ。
地球皇帝アウグストゥスに、鼻血吹くほどうけました。
ファッションセンスも凄いし。今までの、渋い切れ者NO2は嘘かよ、演技かよ、無理してたのかよと突っ込みたくなりました。

もうこの人がいつ、ニトロの策士らしい目に遭うかと思うと、ドキドキでした。
そして期待通りの最期にときめく。

ああん、すてき――と、もうマコトさん状態でしたよ。

地球皇帝は衣装と言動とを記録に取っておいて、正気に戻ったら繰り返し見せてあげたい。
立グラ集が何でないのだと、哀しく思ったのは、7割は彼の為。(後は悪表情ネロとメタライカさんと水着アルとティトゥス辺り)

一番好きCG:無論地球皇帝。
じーく地球皇帝。


ウェスパシアヌス

この人が本当の策士だった。

でもエセ紳士っぷりが、よりステキだ。
ライカルートじゃ、ステキさ真骨頂だと思います。
難しい年頃だ――ですよ。あの場面で。惚れるかと思った。
言動がいちいち長ったらしく嫌味っぽいところも好きです。世知辛いとか、君はどうもそそかっしいとか、甘いものが好きだとか。

マッド……アルケミストっていうんですかね。科学のマッドがウェストなら化学(生物学かも)に狂った人で。
絶対こんな名前覚えられないと思っていたのに、覚えましたからかなり好きだということです。

『Cの巫女』を作るという計画からすると、ムーンチャイルドのラインナップが変だと思う。やっぱり、至高の存在を作り出すことの方がメインだったんでしょうか。

だって、サンダルさんは対象外だから趣味に走ったのかもしれないけど、メタさんも路線が変ですよ。普通もっと感応力とか魔力制御の方向性だろうに。

兵器作ってどうする。

神を己が手で作り、己の立場を押し上げるという考え方は、錬金術的には理想なんじゃないかと。完成形のホムンクルスってことで。
その割には、姉弟とかはどちらかというと改造人間ですが。

マステリの素を作れていたくらいだし、ある意味では願いは叶っていたんですよね。あれの上を行くモノを作りたかったんだから根本から駄目といえば、それもまた真実なのですが。

エセルドレーダに最期に聞かされた真実に、絶叫するのも良い。
しかもただ悔やむのではなく、一番邪魔をしてくれそうなリューガの正気を取り戻させるってのも、素敵だ。見習えよ地球皇帝。


ティベリウス

残虐オカマさん。
この人の声は、結構耳に残るので、真・覇道鋼造が言葉を発した瞬間、吹き出すかと思いましたさ。

死人使いかつ、本人が死人ということで、私の敵ウジが何度も描写され、殺意を抱きました。ああヤダ。
瑠璃に覆い被さってるのとか、彼女を捕らえたとことか、ライカさんを捕まえたとことか、PC版は凄かったんだろうにと、同情してみたり。きっと本来はエロ担当(させる方ですよ)。

アルルートでは、不死ゆえの永劫の生き地獄を味わうという、基本ながらも大変な最期で。
他も不死の魔力の源である魔道書を燃やされたりしてて、なんつーか、不死冥利につきるって感じの死に方ばかり。


ティトゥス

求道の果てに外道に堕ちた黒のサムライ。

冷静に考えると、魔術師としての能力はぶっちぎりに低いのでは。
アポート(物体引き寄せ)と身体が異形くらいか。
あ、カリグラなんか、身体が頑丈で力が強いだけだから、2番目か?

で、冷静に考えなければ、燃え(こっち)。扱い良すぎ。
なんだ、あの凄まじいまでのライバル関係は。

ライカルートのメタサンと、瑠璃ルートのティトゥスとウィンフィールドは、そのルートでの九郎とマスターテリオンより、宿敵度(どんな言葉じゃい)が高いと思ってしまいました。

剣キャラの基本として、ドアぶった斬って入ってきたりしますが(ドアは普通に開けろ)、退きどきは間違えないあたり、割と冷静な人だといえる。
メタさんはともかく、エルザ(ウェストも)のこともちゃんと評価していてポイント高いと思った。
機械ごとき的なことを言いながら、トンファーの痛打喰らった笑える餓鬼とかより、戦闘者としての実力は高いと思う。
書けば書くほど、つくづく魔術師って感じがしないと思ってしまうけれども。

瑠璃ルートでもその他でも、最期に、人を辞めたことを相当に反省していましたが――別に剣士の行き着く先がアレでも、ありだとも思うんですけど。だって、千手観音はきっと強いよ。

一番好きCG:ウィンフィールド2戦目。倒したときの。
コートっぽいの着てたのに、なんでこの人いきなり腹筋さらしてんのか不思議だったのですが、そういうことですかい。
立ち絵だと、剣構えて横向いているのも好き。


カリグラ

魔術能力……何?力を魔術で付与してるとかでしょうか。

多分、この人ウィンフィールドさんとエルザと武器フルに用意したドクターに、ヒトのままだと負けると思う。

ウェスパシアヌスに、バトル野郎の君では今のデモンベインには満足できないのでは――とか言われてましたけど、バトル野郎って感じがあまりしないです。普通のデカキャラとしか思えん。

どのルートでも、力を失っている者たちに倒されて哀れだし。
そもそもクラーケン(『蔵―件』と変換された。なんか凄い)までもが、力押し機体だし。もっと積極的に、水を操ったらどうなのだろう。


クラウディウス

唯一名前を覚えきれない。愛が足りないのだろうか(カリグラは短いから足りなくても覚えられる)

外的年齢と実際はどうなのでしょうか。ただのクソ生意気な餓鬼に思えてしまいますが。
あと、なんであんなにカリグラらぶなのか。カリグラが止め喰らう前に、絶叫したのにも驚きましたが、そのあとの殺す殺すの電波っぷりにも。

え。そんな好きだったの?という気持ちで一杯に。
彼らは『喧嘩するほど仲が良い』というにはあまりにも殺伐としてたと思うのですが。

う〜〜ん。雨の中子猫に上着をかけながら『ごめんな、飼えないんだよ』とか言うをクラウディウス(涙目)を見たカリグラが、その猫を拾ってやったとかいうハートフルなエピソード(クラウディウスが夢幻心母に帰ると、カリグラが猫に餌をやっていた感じ)でもあったのでしょうか。

真面目に考えると、クラウディウスはアンチクロスの中では結構オミソで、皆まともに相手してやらなくて、唯一カリグラだけが喧嘩としてなら、真面目に相手にしてやってたのでしょうか。
だから憎まれ口が癖になっていたとか。反応が欲しかったとか。

チョンマゲ野郎とか言われた時のティトゥスの流しッぷりが凄まじくて、ああ、気にしないほどに欠片も相手にしてないんだ――と感心したもので。

ま、適当に今書きながら考えたんですけど。


暴君

最強の魔術師。最凶のアンチクロス。

今までの私の『暴君』の発音が間違っていたということを教えてくれたキャラ。いや、勿論暴君なんて口にする機会は、幸いにしてなかったのですが、間違ってました。

私はライカ→瑠璃→アルルートの順にて通ったため、彼女の扱いが段々大きくなって、良かったと思います。『エンネア』の想いを知った上で、路地裏で死にたくないと泣きながら息絶える彼女の姿なんてみたら、切な過ぎる。

素直顔も可愛いけれど、他のアンチクロスとかナイアさんに対する侮蔑の顔も結構好き。

多分、世界を変える資格は九郎にしかないのに、彼女にもテリオンにも、記憶があるのは可哀想だ。直に闘いに関わるテリオンはまだしも、流れに流されるだけの彼女は特に。

アルルートの存在すら消してほしいから、トラペゾヘドロンなら可能だから、九郎に挑んだっつうのも哀しいし、どうにか制御して、彼女を殺さずに済んだ九郎の優しささえもが、輪を紡ぐ結果に繋がったってのも酷い。

服駄目にしてゴメンとか、次は自分も頑張ってみるとか、精一杯の笑みとともに告げた別れが痛かった。


一番好きCG:OPにも使われている見上げる顔の。
皆でご飯食べているのも可愛いけど。


ナイア

爆乳ねーちゃんかつ僕女かつ眼鏡っこ。ディープだ。
ある程度ゲームをしている人間には、名乗った瞬間に正体丸わかりな人でもある。といっても、調べた感じだと、ナイアルラトホテップさんは、バレバレの偽名を使うのがお約束らしいです。他に有名どころでは、旧神エンドでネロに呼ばれていたナイ神父とかがあるそうで。

私の中ではニャルさんの方が馴染みのある名前でしたが、それでも名前聞いた瞬間に、ああ、この人が黒幕かと断定しましたし。

この人も、声優さんに対して凄いと思いました。
クトゥルー召喚の辺りの、『さあさあさあ、いざいざいざ』ってところの言い方に、何でだか感動さえしました。
これだけの台詞なのに、無責任に楽しんでいる感じが凄くして。

九郎も言ってましたけど、私も割とこの人嫌いじゃないな。

この人にとって、邪神の復活は。反射運動のようなものなのだろうから、それほど腹が立たないのかも。(ちなみにペル○ナ2の同じ人は大嫌い。個人に対し、興味だけで邪魔してくんなよ。ちゃんと働け)


一番好きCG:遠くから覗いて嘲笑っているときの、エエ笑顔のやつ。
なんかあれ、すごくエロくて素敵。

≪総括≫

ものすごく引き込まれました。
日記にも書きましたが、洒落にならない激務の中で、止めることができずに、睡眠時間を削ってプレイしました。

あんなに時間がかかったのは、システム面が悪かったおかげもありますけどね。
セーブが遅い、メッセージスキップが遅い、読み込みが遅いなど、揃ってしまってました。
メッセージスキップが、手動でカチカチ連打するのと変わらないってのは、ほんとどうかと。
私が悪いのですが、最初アルルートに分岐してしまい、やり直しも失敗したりして、幾度か同じとこを繰り返した為。スキップのトロさに、脳が煮えました。
『次の選択肢まで進む』があっても良いくらいなのに、この遅さはちょっと。

声に感動したゲームでもあります。
今まで、音声のありなしはどうでも良いと思ってましたし、ありのゲームは割と飛ばし飛ばしやってたりしたのに。無論今作も、普通の長台詞とかは飛ばしたりもしましたけど。

リューガの人とナイアの人に特に感動。
こういうのを聞くと、やっぱりタレントに声優やらすこと自体が無理だと思いました。タイタニックとか、ほんと酷かったもんな。
それだけではなく、クトルゥーの召喚シーンとか、シャイニングトラペゾヘドロンを構えての詠唱とかにも、訳のわからん感動に包まれました。

クトゥルーについては、色々なゲームにちまちま出てくるので、なんとなく知っているレベルだったので、いくつか検索してみて、旧支配者と旧神の二元論、原典との関係に、また感動。
これなら、人の祈りから生まれた新しき旧き神ってナイさんの台詞に、納得がいくと思いました。いや、ほんとに好きな人から見たら、滅茶苦茶な論理なのでしょうけど。

万人に薦められるゲームではないと思います。
欠点も勿論あります。

・システム面が快適とはいえない。
・かなり長い(最終章からエンデイングまで数時間必要)
・選択肢が少なく、ゲーム性は基本的にない
(デッドエンド、ゲームオーバー等はなし)
・序盤のギャグ主体が合わない人には、合わないと思う
(多分基本はドクターウェストの登場シーンがOKかどうか)

お勧めポイントは以下の辺り。
・キャラが魅力的。
・ストーリーに引き込まれる。
(分岐してからの、絶望的な戦力差で足掻く主人公&ヒロインは、特に燃える)
・美麗な3D


こう纏めると、欠点の方が大きそうな感じになってしまいましたが、私は本当に好きなんです。
OPの3種類から、既に全部が好きですし。
敵キャラにも魅力的なのがコロコロしているところも良いし。
ちなみに、私はウェスト博士、嫌いじゃないというか、むしろ結構好きというか。登場時も、『……うわ、声優さん大変そうだなあ』と思っただけでしたし。

なのに、なぜ欠点に挙げたかというと、今までのニトロの作風から、彼のことが最初うざかったという感想の方が、結構居たからです。
たいていは、仲間になったあたりから、平気になっていた(むしろ燃え)ようですが、ウェストはうざいってままだった人も居たようで。
だから、序盤のドタバタギャグは、人によってはマイナス点なのだろうなと判断したのです。

どのジャンルの人にお勧めなのでしょうか。
熱い戦闘シーンが好きな人。冗長な文章が苦でない人。人外ロリが好きな人。
とかでしょうか。