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吸血殲鬼ヴェドゴニア

≪STORY≫

「灰は灰に、塵は塵に。 眠らぬ亡者に鎮魂の唄を」


吸血鬼――生者の血を糧に永遠の時を生き長らえ、古の昔より歴史の影で暗躍してきた闇の眷属。


生体兵器研究所から脱走したロードヴァンパイア。

彼女――リァノーンの恋人と、主人公――惣太とが生き写しであった為に、彼女は長き監禁による精神力と体力の低下から正常な判断をなくし朦朧としたまま、惣太の血を吸う。

それが始まり。
バイクとバンドが好きなだけの、惣太のごく普通の学生生活は、呆気なく崩壊した。

完全に吸血鬼化する前に、ヴァンパイアハンターにより適切な手当てを受けた為、狭間の存在――吸血鬼と人間の間であるヴェドゴニアとなってしまったのである。

一応は日光に当たれるが、明るい時間の体調は日に日に崩れていき、破壊衝動にも悩まされるようになる。

失血すると、吸血鬼に近付き、何らかの手段によって血液を補充すると、人間に近い状態へ戻れる中途半端な存在。それも時間の経過によって、徐々に吸血鬼側に寄っていき、いうしか完全な吸血鬼と化す。

吸血鬼化が完了する前に、親である己を噛んだヴァンパイアが滅べば、人間に戻れる。そう教えられた惣太は、日常を取り戻し、人間に戻るために、ハンター ―― モーラとフリッツの協力要請に頷き、親であるリァノーンを滅ぼすために、闘いに身を投じることを決意した。

≪各ストーリー分岐≫
出てきた選択肢が露骨に分岐に影響します。

EPISODE 02
・考える
・気にしない

これは、香織の場合は、『考える』。
その他三人は、『気にしない』を選択。

EPISODE 03
・弥沙子に任せる
・弥沙子を手伝う

『考える』を選択した場合に出現する選択肢。
香織の場合は、『任せる』を選択。
『手伝う』選択をすると、弥沙子ルートへ行けました。
まあ、普通は任せるを選択でしょう。

EPISODE 05
・頷く
・黙っている

リァノーン時は『頷く』。
その他は『黙っている』。弥沙子は頷いても、最後の選択肢で、彼女EDへ復帰できますが、Hシーンがなくなります。

EPISODE 05
・部活に出る
・帰る

香織ルートの場合、選択肢が出ません。
モーラの時は『帰る』。リァノーン・弥沙子の時は部活へ。

EPISODE 12
・人間に戻る  → 弥沙子ED
・人間をやめる → リァノーンED

EPISODE 05にて『頷く』選択時に出現。
≪戦闘の基本≫

基本は、遠距離攻撃を持つ敵相手は、間合いを詰めて接近戦。
近距離攻撃のみの相手には、距離を取って射撃。

接近戦時は、サド侯爵の愉悦か旋風の暴帝を装備し、ひたすらに近付いて強打。たまに牽制を入れても良いが、特に意味はないような……。
敵の攻撃は、防御の方が安全。カウンターは怖いです。

遠距離戦時は、近付かれたら逃げる逃げる。
そしてレイジングブルかSPAS12改で、撃つ撃つ射撃。
敵の攻撃は『避ける』。

ただ――敵全般に、サド公爵の愉悦を装備して、近付いて斬りまくるだけで、通用します。強打と防御のアイコンを、素早くクリックできるのなら、更に有利。

コウモリだけ、どうも上手くいかなかったのですが、最も使えないと思われる武器 聖者の絶叫を振り回していたら、何撃かで死んでくれました。
≪シナリオ感想≫

 クリア順に記述。※ネタバレ

◆香織ルート

・考える → ・弥沙子に任せる → ・黙っている

上記選択後に向かうルート。
幼馴染との日常回帰が念願なんでしょうが……ウピエル・弥沙子ルート?
細かいところは良いんですよ。
惣太を護る為に空手を始め、彼にからかわれたから、止めた香織。
役に立つはずもない空手で、惣太を護る為に、化け物に立ち向かう香織。
彼女へのコンプレックスを刺激され、敵に回った親友。
三人救えたから――助けられたプラスの人数だけを数えて、それを支えに狩りを続けていくのだと微笑んだハンターの少女。

でも、どうにもウピエルと弥沙子に美味しい所を総ざらいされたというか。
このルートだと、念動力も覚醒しないですしねェ。
ミサイルの軌道を曲げたいのですってば。

……やっぱりEDの印象は、一番薄いかもしれません。
泣いたところは、ウピエルの腕の中で消える弥沙子でしたし。


◆弥沙子ルート

・気にしない → ・黙っている → ・部活に出る
多分、これが最短ルート。
・考える → ・弥沙子を手伝う 選択でも、香織ルートから復帰可能。

また、・気にしない → ・頷く → ・部活に出る → ・人間に戻る
だとHなしの弥沙子EDに。

※香織のEDを終えていないと、弥沙子選択肢でも、リァノーンEDへ到達します。

さすがに、リァノーンと弥沙子は、ほぼ共通のルートになっているだけはあって、基本的にリァノーンに食われている感があります。
あちらの方が、悲劇度合いが高いですし。

弥沙子を襲ってしまった方が、正ルートなのでしょうが、抑えきった方が好きかもしれないです。ヤってしまうと、弥沙子の命の為にリァノーンを殺すという理由が出来てしまい、香織と同じ展開になってしまうので。

襲っていないのに、人間に戻ることを選択したときは、己の意思で、日常への回帰を――己を待っていてくれた弥沙子の元へ戻り、自分を永遠に待ち続けたリァノーンのの命を断ち切ることを選んだのだから。

EDの際に、シャウトと共に『WHITE NIGHT』が流れたとき、おお――と驚き、その後に、『MOON TEARS』の由来が出て流れた瞬間に、感動しました。
ああ、彼女を想っての曲だったのか。そういえば追悼じみた曲だと。


◇モーラルート

・気にしない → ・黙っている → ・帰る
選択で到達するルート。

ちらちらと事情を匂わせていたモーラの正体、フリッツとの真の関係が明かされるルート。
吸血鬼惣太も大活躍。
臭いだろうな。肉塊と血で一杯になった、小さなライブハウス。

ここでのリァノーンは、なんだかあっさりと流されすぎて可哀想な気も。それでお終いかいッって感じで。

このルートは、Happy Endではないですね。香織・弥沙子ルートも、犠牲を出した上での、日常への回帰ですが、これは犠牲を出した上に、日常を失ってしまう結末ですから。

己の意思でとはいえ、闘いを――狩りを選んだ惣太は、優しさを完全には失っていないものの、すっかり荒んでいますし。

共に無限の道を歩むことを選択しても良かったと思います。完全に吸血鬼になった状態の惣太なら、どんな吸血鬼も余裕でしょうし。日の光は浴びれなくても、彼女と共に居られたのに。

確かにモーラは、似た存在である惣太に、人間に戻ってもらうことを望んでいたけれど、敢えて、それでも人間を止めた方が、彼女の為にはなったんではと。
フリッツの主張も理解できてしまって。

しんみりした綺麗なラストではありますが、彼らが幸せかと問われたら、首を振るしかない気が。


◇リァノーンルート

・気にしない → ・頷く → ・部活に出る → ・人間をやめる
選択で到達するルート。

実は弥沙子シナリオのおまけとして作られたというのだから、驚愕。
確かにラスト以外の大部分が共通ですけど。

ギーラッハがなぁ。
さりげに弥沙子を念動力の渦から庇ってやったり、ラストの共闘っぽい所とか、このルートに限っては、惣太はリァノーンを殺しにきたんじゃないのに、それでも立ちはだかる所とか――素敵過ぎだ。

人間を止めることを選んだ惣太も、格好良いと思った。最後の陽の光を眺め、日常も皆も大切だったけど、それでもリァノーンをもう一人にはしておけないと、弥沙子に謝る彼は、現実を認められず逃避しようとしていた初期の弱さは、全く感じられなくて。

不老不死となったとき、最初の百年が一番辛いというのは、分かる気がします。同じ時に生まれたはずの皆が死に絶え、己を直接知っている人が居なくなってしまうというのは、悲しいだろうな――と。

「君は――俺のこと知っている、最後の人だから」のくだりで、香織も鏡子も、おそらく親なども、こうやって、見取ってきたんだなと思ったら、なんかもうキだしてて、待っていたリァノーンに、最初強がり、それでも涙を流してしまう惣太がなあ。

あ、でも、弥沙子が幸せな人生を送れたというのは嬉しかったです。
≪キャラ感想≫
 ※ネタバレ

伊東 惣太

ごく普通のバンドやろうぜ高校生が、何の因果か生き物殺ろうぜクンに。
結局、本当にリァノーンの恋人の転生なのかは明かされないが、それでも己の意思で、彼女を選択することもあり、エロゲ主人公としては、かなり好感度が高いと思う。

静脈破って、大流血とともにヴェドゴニアに変わるという、スプラッタな変身方法ではあるが、凄まじいからこそ、怪我で強制的に変身したときよりも、自分で掻っ切った時の方が、怒りが込められていることが分かって良いかも。
ユンたちの惨状を見たときや、弥沙子の前に立ちはだかって自分を庇う香織をどけての変身は、静か過ぎて哀しくなるほどに格好良い。

……比較的幸せなのは、弥沙子EDなのか。味方的立場で犠牲となったのは、リァノーンのみなのだし。リァノーンEDは、犠牲は無いけれど、喪ったものは、日常と人間であること――と、大きいですし。

ちなみに、吸血鬼惣太も、そんなに嫌いではなかったり。彼が明確に迷惑かけるのは、弥沙子ルートのHありバージョンだけな気がしますし。
ああ、モーラルートのライブハウス?あれは……連中の自業自得ってことで。

ウピエル辺り、他の二人より、余程気が合うんじゃないだろうか。しょっちゅう喧嘩の延長で、小規模な殺し合いをしそうだが。


来栖 香織

ま、毎朝起こしてくれる、気の強い幼馴染なのに……。
普通だったら、確実に正ヒロインの役どころだろうに、影が薄いのは、キャラ立ちと戦闘力が比例するニトロだからなのか。

真面目な話、パンツ見せながらですが、惣太を護ろうと、効くはずもない空手で弥沙子に立ち向かう彼女も、自分が泣いたら、あんたが泣けないからと、健気に笑う姿も、いい女だと思うんですけど。

……そんな彼女を知っていても、モーラルートでロリコンと決め付けられ、何にも聞いてないとき『うぜェッ!!』と心底思ってしまって。
こっちは非日常の極地で、万が一巻き込んだりしたら、正気も命も保証できないってのに――そんな態度に付き合う余裕は欠片も存在しねェんだと、イライラしてしまって。

モーラを可愛がっているのも、分かったんですけど、致命的に口にしてはいけないことを言うし。いや、十歳前後に見える子が、実は年上で不老なのだと、察することができる訳が無いのだから、仕方はないのだけれど。

なんでだろうな。良い要素も沢山持っているのに、一番苦手だ。

白柳 弥沙子

主人公を密かに慕う、同じ部の眼鏡ッ娘(巨乳)。実はエロ担当?

想いの爆発が、香織ルートと弥沙子・リァノーンルートで、極端なのが面白い。
どちらもありだなと思った。妄執も無償の愛も。
襲い掛かり、香織を憎悪の眼差しで睨む彼女も、異形に堕ちた惣太にも微笑んで身を投げ出す彼女も、可愛いと思った。

モーラルート以外では、彼女の比率は香織よりずっと高い。弥沙子ルートはもちろんだけれど、香織EDとリァノーンEDは、全く異なる弥沙子の死から始まるわけで。

吸血鬼と化し、ウピエルの下僕として来襲し、香織を罵倒し、それでも結局惣太を庇って逝った彼女も。
騒動に巻き込まれ、やっと告白した惣太に、穏やかに優しく、でも、去られてしまい、その後平穏で、平凡で、だけど幸せな人生を送り、天寿を全うした彼女も。
どちらも紛れもなく彼女の死で、それを惣太が哀しんで、支える女性と方法は違うけれど、確かに悼まれて。

ヒロインであるときの方が、影が薄いというのも珍しい人だ。ただ、EDの衣装――学校で、あんなステージ衣装着たら、当分学校中の視線を独り占めではないかと。ああ、でも鏡子はもっと凄いのか。……立絵で良いから見てみたかった。


モーラ

十九歳は詐欺だ。せめて二十代、できればもっといってて欲しかった。台詞や普段の態度から、年齢通りでないことは、すぐに推測できるのだから、もっと上でもねえ。
三十代のヒロインは駄目かね。

この手のお話であれば、通常は主人公になれるであろうダンピールのモーラですから、やはり十九歳は若すぎかと。
ただ、ダンピールとしては、イマイチ能力が高くないというか、怪力と再生能力だけでは、ちょっと弱いかも。キメラヴァンプと互角程度では、はっきりって不満。
まあ、親父がアレですからねェ。

その人生は不幸で可哀想だし、調子に乗った村の餓鬼どもは、力が暴走した振りをして、ぶっ殺せば良かったのにとは思います。でも、フリッツが惣太に言った、『自分だけが不幸だと思ってたか?たかが数日で』ってのは、論点が違うと思いました。

惣太は間違いなく不幸だし、生まれたときからずっと悲惨だったモーラのことを考えたら、数日間でつべこべ言うなとうのは、絶対におかしい。

あと気になった所は――、モーラは惹かれ合うまでが急だと思ってしまう。段階を書かれていないというか。
もちろん似た存在であるから、他人事とは思えなかったという説明もありましたが、幼馴染、ずっと片思い、捜し求めた恋人の生まれ変わりといった理由で惹かれた他三人に比べると、やはりモーラは出会ったばかりなのにという気が。



リァノーン

元凶かつヒロインという難しい立場。
全ての厄介ごとは、彼女が始まりで、鏡子やら、場合によっては弥沙子も悲惨な目に遭いますし。

それでも、永遠を生き続けて疲れた彼女が、求めていた恋人(にそっくりな惣太)に逢えて、抑制が飛んだことは責められないとも思ってしまう。
意外に天然で、彼女とのデートシーンは、楽しくて、可愛かったし。

惣太が日常を求めるのならと、あっさり殺されることを承諾する姿も、共に永遠を歩むと言ってくれた彼に泣きながら縋り付くのも哀れだし、永遠に生きることの辛さに苦しむ惣太を慰める彼女は、たまらなく優しいし、恋人としては一番完璧ですな。
まあ、ぶっちぎりで年上ってこともありますが。

しかし、リァノーンEDの彼らは、血液どこから補充しているんでしょう。モーラたちのように、輸血用血液を手に入れる手段があるんでしょうか。
年の功で、そういったことが出来るようになったのか、それともイノヴェルチと相変わらず戦い続けて、そこから吸っているのか。
……リァノーンと惣太の相手を、彼ら如きが、いつまでも出来るはずも無いか。

やはり、なんらかの血清入手手段を得たのか。


網野鏡子

ある意味で最強被害者。分岐前なので、どのルートでも等しくがっぷりヤられる彼女は、悲惨すぎる。
しかも、その後は、あの小物に操られっぱなしだし……。香織・モーラルートだと、妊娠していないことが幸運なくらいの目に遭うし。

でもなぁ――素の彼女は可愛いのに、操られバージョンがうざすぎて、何度殺意を覚えたことか。フリッツに、グッジョブとか思ったのは秘密。

一応――どのルートでも、最終的には助かってるん……だよなぁ。その点では、弥沙子よりはマシなのか。

弥沙子EDの衣装は、是非見たかった。


ギーラッハ

リァノーン三銃士の一人。……ハズい名だ。
彼女直接の継嗣で、唯一彼女に忠誠心を持つ吸血鬼。

紅の鎧を纏った、時代錯誤な騎士。
真面目すぎて可愛くすらある。弥沙子・リァノーンルートにて、ウピエルに苛められて、泣きそうになりながら雑魚キメラヴァンプの相手をしている辺りでは、こっちがどうしようかと思ったよ。

作戦など無用と言い切る頭の悪そうなところも、無骨に主君を護る騎士のままの香織・モーラルートでも、彼は己が役割をまっとうしていて、良いと思った。


ナハツェーラー

ニトロ名物、悲惨な策士。策士なので、全ルートにて、主人公以外に倒されます。
小者、もしくはへたれ。で、説明が終わりそうなほど。
予想外の出来事には全く対応できないという、馬鹿としか言いようの無い人物かと。これでよく偉そうに、策士ぶっていたと、むしろ感心するほど。

見せ場は鏡子のチチ揉んでたくらいだろうか。ウピエルが気付いたギーラッハの真意にも全く気付かぬままの彼は、素敵過ぎる。
……なんか見せ場がカットされたのかなぁ。でないと、何でこれが主格だったのか、本当に理解しがたい。

ウピエル

ジャイアニズムの持ち主。
いつのまにやら弥沙子に本気になっていたという、有りがちながらも熱い人。(但し香織ルート限定)

『お前は俺の所有物だ(類義語:お前は俺が拾ったんだ等)。だから、勝手に死ぬなど許さない』系は、私には、腹立つ奴と涙腺にくるのと極端に二分されるのですが、彼は涙腺でした。

自分のファンでもあった弥沙子の死に、己の選択が『永遠に停滞すること』であったと悟り、弥沙子の死の直接の原因である惣太と闘う為に、ナハツェーラーを殺し、ギーラッハに止めを刺す彼は、ナハツェーラーに、見せ場を分けてやれよと言いたくなるほどに、周りを食ってます。

そんなことを気付きもせず、戦略も考えず、ただ強敵との殺し合いを望み、気ままに行動する、他ルートの彼も、それはそれで味がありますが。



フリッツ

てめェ、わざとだろう。

普段は絶対にまともに呼ばないくせに、あの最悪のタイミングで、わざわざ本名呼んでくれたのは、嫌がらせとしか思えん。

どのルートであっても、欠片も打ち解けることのない素敵な奴だ。

最上が露骨にモーラにあって、巻き込まれただけの鏡子や香織にも微かな同情以上のものは一切抱いていないし、ましてや惣太のことなど、心底どうでも良いというか、むしろ邪魔者――なんでしょうな。
そういう清々しいところは嫌いじゃない。

ナハツェーラーに噛まれる彼ってのは、想像すると凄まじい絵面ですが、主張は理解できる。
生まれついての狭間であるダンピールには、どうやってもなれないけれど、吸血鬼となって、共に在ることはできるのだから。

最後は、戦闘にすらならないのが切ない。ちょっと前までなら、てめえなんざ、小指でチョイだったんだぞ、この成り立てがぁ――などと内心で叫びながら逃げ惑うのは哀しかったです。モーラ、助けてくれてありがとう。
≪総括≫
OPの殺伐としたアニメーションと小野正利さんの歌により、最初から引き込まれ、そして一気に進めました。
全ルート、納得のいく作りでしたし、全キャラ(除:ナハツェーラー)それぞれの魅力があって、楽しかったです。
日常をも巻き込んだ騒動のおかげで、完全なるハッピーエンドはどこにも存在しません。何かの犠牲の上に得た、小さな幸せ。愛する人。

それが、この血に塗れた物語の結末には、相応しいと思います。

個人的な不満点。
――吸血鬼が弱すぎる。

ロードや三銃士であっても、日の光に当たれず、火に焼かれること、または心臓を貫かれることによって灰と化す。
キメラヴァンプに至っては、あんな外見になった上に、銃で動きが止まり、頭を吹き飛ばされると、再生が著しく遅くなり、日光や火への対処も出来ていない。
兵器としての価値は、大してないように思えるのですが。

少なくとも日中まともに動けないのは、あまりにショボイ。

私が吸血鬼に幻想でも抱いているのかもしれませんが、やはり、吸血鬼てのは、もっと闇の生き物の中でも、高位な気がするのです。