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CCC(Fate/Zero)後書き

【シリーズ後書き的なもの】
stay nightのときは、どちらかというと言峰の片思い(執着的な意味で)だと思ってたんですよ。
言峰の天敵は切嗣だけど、切嗣のはセイバーだっていう設定もあったし。

たいころ言峰ルートのラスト。
「私の消したい過去とは、心の底で願っていたものとは……。お前との決着だったということか!!」
も、割と言峰からの一方的な執着だったし。

けどアイリルート
五次言峰「お前は実に不快な男だよ」
復活切嗣「お互い様だ」

五次の言峰が、あれだけイラッとするの珍しいよなと感心さえしました。
直前までギャグやってても、一瞬でシリアスに戻れるこのふたりは凄いよなと思いまして。

いやアイリはそれでもギャグやってましたが、彼らふたりはたいころの雰囲気じゃねーな。ちゃんと宿敵なんだなと。


あと、私はフォモは読めるけど書けないので、当シリーズのふたりは出来てません。
血舐めたり首絞めたりしたせいで、今まで書いた中では最大に腐っぽくなった気がしますが、魔力供給も血です。健全に険悪なお付き合いです。
ヒロイン不在なのがいかんかったのか。

まあ私は、魔人の時から、主人公に女性の恋人が居るのに、龍麻と天童、または龍麻と壬生について、どっちが攻めですかと聞かれたりしてたので、どうもソレっぽくみえるようです。
宿敵・腐れ縁・険悪・殺し合いが好きだからかなぁ。

一応、切嗣と言峰の仲は、コラボスイーツのイラストの、目も合わせず隣り合って蹴りあってるあのイメージで書いてます。
大人げ無さすぎてロ凛ちゃんがひいてるやつ。

ちなみに再戦時の切嗣の肉体年齢は、文章上だと20代前半程度とありますが、実際は半ば24〜6歳です。
切嗣は暗い顔してなければ童顔な印象があるので。
純粋に身体的な最盛期は、それこそ20歳前後なんでしょうが、魔力の制御等併せるともう少し上になるのかなと。

まあ、決戦時の切嗣と言峰の年齢を逆転させたかっただけなんですが。


メインの人々について。

・英雄王
基本ゲストキャラ。
性能がぶっちぎってますし、この人が協力してくれると全て解決してしまうので。
お仕事は座敷わらしまたは自宅警備員。
ウェイバーとはゲームつながりで仲良くなってます。

・間桐臓硯
HFルートにてストーリー的に桜がうだうだし、慎二がかなりうざかったので、欲望に超忠実な彼は、割と嫌いじゃなかった。
この人のせいで不幸になった人たちが沢山いるのも判ってはいるんですけどね。
(というか、数ヶ月ごとに人喰う設定は、ちと多いと思う)
割とウェイバーと仲が良い設定。言峰とは仲悪い。

・ウェイバー・ベルベット
初期プロットには居なかったのに、いつの間にか扱いが大きくなった人。
彼の協力時間は三年弱くらいで、外見は徐々にデカく髪が伸びていき、御通夜時点では、ほぼ2世の状態です。
ギルが居たせいで、ゲーオタ進行がやや深いかも。
最後のデレ独白を外道連中に聞かせたくて怪我させただけなので、右腕の後遺症は残ってません。

ちなみに、彼はおばあちゃんに『青雲何処かしら』と聞かれました。
お線香なら理解できたのですが、商標は厳しかったのです。


・言峰綺礼
切嗣に対しては基本『お前』。立腹時『貴様』。
stay nightで一番・Zeroで二番目に好きな人。
若い頃はどんなに性格悪かったのかとドキワクしていたら、まさかの苦悩する人だった。

大火災を眺めながらの「こんな歪みが――こんな汚物が、よりにもよって言峰璃正の胤から産まれたと? ははははっ、有り得ん! 有り得んだろうッ? 我が父は狗でも孕ませたというのか!?」という台詞は、涙が滲んでたのもあって本当に気の毒だった。
本気で父を尊敬してて、良識も道徳もあって、でも惨劇が愉しくて仕方ないのだなぁと哀しくなりました。

・衛宮切嗣
言峰に対しては基本『君』。立腹時『お前』。貴様は殺し合い用。
Zeroで一番好きな人。
言峰の語りから、どんなに性格悪かっ(略)苦悩する人だった。
一時期『世界全てより君を選ぶ(キリッ)』で世界をヤバくするのが流行り、その後『世界もお前も助ける(キリッ)』で特に根拠もなく気合(または主人公補正)で両方守るのが増えた気がしましたが、切嗣は悪い人ではない上官のように多数を選択するので、なんか新鮮でした。

確かに間違ってはないよなぁ。

切嗣は火災の中で言峰と目が合った時に、相手を認識しつつ『あ、なんだ言峰か。じゃあ大丈夫だろ』と他の生存者を探しに行った派なので、最初からお互いの生存を知っていた設定です。


ちなみに各話のタイトルはノリと響きでつけてます。
黒のメランコリー(憂鬱)  黒:言峰
緑のグロースカーブ(成長曲線)
黒のデクライン(傾斜、下降)  黒:切嗣
緑のグラジュエイション(卒業)
黒のlast days(終焉)  黒:両方
赤と青のアルカディア(理想郷)

黒と朱のカンファレンス(会議) 黒:言峰
黒のパニッシュメント(処罰・刑罰) 黒:両方

エピローグ話は三原色のアルカディアにしようと思ってたんですが、アップ前に一応調べたら、まさかの赤・青・緑。色材(絵の具)の三原色だと黄・青・赤紫になってしまい、なんか違うので語感の為に、ラストシーンから英雄王リストラ。

三原色って赤・青・黄のイメージがあったんですけど。ただの信号機だったのか。

守護者と使い魔のくだりは、昔、弓の救済を考えて、色々捏ね繰りまわしてた設定を引っ張ってきました。
他はともかく英雄王が協力するかってのは、餌付けと小さい方との好感度アップによるものです。


番外編は、時系列でいうと本編の間に入る、私が楽しい私用の話です。