題して人の振り見て我が振り直せ。
まあ、今更修正効かないので、自省の意味を込めてですが。
苦手は割と定義できるのです。
やお(特に受けが女々しいやつ)とかオリキャラ愛しすぎ(主体、または強すぎ)とか。
好きなキャラが超当て馬な話とか。
なにを言いたいのか。
経過を説明しますと、たまに上記のを読んで悶えたりしているのですが、あるサイトさんで(not魔人)にて、もの凄く綺麗な文体の、良く練られた、しっかりした、超オリキャラ賛美の連載がされていました。
オリキャラに負けるゲームの主人公。オリキャラに倒されかけるゲーム内の世界にて最強と定義されているはずのヒロイン。オリキャラにボコボコにされる、かなり強いと定義されているヒロイン。
最高に盛り上がったシチュエーションの元で、対峙する味方側オリキャラと、因縁を持つ敵側オリキャラ。
どこから突っ込んだら良いのか悩む程、私にとっては苦手タイプなのですが、本当に文章が上手くて、ストーリーもそこでボロ布のようになっているのがヒロインだということに目をつぶれば壮大で面白く、悶えながらも読んでいたのですが、あるときあっさりと駄目になりました。
それは主人公の『私が好きな個所』が曲げられたからでした。
話の中では弱点の克服ということになるのかもしれません。ただ、私は主人公の、『殺すことしかできない』ところが好きでした。
誰よりも卓越した殺人鬼なのに、殺しが嫌いだなんて皮肉だと、彼は他の登場人物に言われたりします。基本的には優しい人なのに、彼にできるのは『殺す』ことだけ。
紅葉の中で、堕ちてしまった妹との約束を果たすときも。夜の公園で、望まぬ身体になった同級生を救うときも。
だからこそ、『これがモノを殺すってことだ』という彼の台詞が重く、格好良いのだと、私は思ってました。
たとえそれが弱点であったとしても。
オリキャラに諭され、教えを乞い、殺さずにすむようになった話以降は、読むのを止めました。
まあ、その作品と同じ世界観の他作品の主人公(女の子)を踏んづけながら、説教したのも腹が立ったのですが。
多分、私のわがままです。
苦手な要素は、う〜ん、この辺苦手だと思いつつも読めるのに、好き部分への己の狭量さに、少し感心しましたが、これって自分の書いている話にも言えるのだと、気付きました。根本的なところで駄目じゃん――と。
自分の苦手要素は入れないように心掛けていたつもりでした。パラレルなどの人によってはかなり不快らしいジャンルは扱わない。やおはナシ。オリキャラとかは、あんまり印象が強くならないように、基本的には名前も出さないようにしたりして。
けれど人を殺すことに苦しむ壬生や、使命や宿命に悩む如月、マサキを――薫を想う御門が好きな人たちには、私の書いている彼らは、曲げられたモノでしょう。
黄龍を自在に降ろせている龍麻も、力を設定しすぎたなという反省はあります。
特にドッペルは、勢いで習得させてしまったもので。
単にモリガンの女王乱舞がやりたかっただけなのですけど。
(若い方への注:一昔前の2D格闘ゲームにあった超必殺技で、技が発動すると敵の背後の影から自分の分身が出現し、ボコる。ちなみに、乱舞というのは格ゲーにおけるひたすらボコる必殺技系の通称。確か本当はシャドウなんとかだかナイトメアなんとかだか、格好良さげな名前があった)
かといって、この辺は注釈にするのも変ですよね。パラレル要素があるので苦手な方は〜とトップに注意書きするのは良いけど、御門の恋人は舞子ですとか、壬生は人殺しに禁忌がありませんとか、ある意味ネタバレになっちゃいますし。
この不殺の精神を手に入れた○●の話を読んだおかげで、とりあえず己も同じ穴のムジナということを自覚でき、良かったかもと、結構本気で思いました。
ゲーム内の彼らが好きな皆様、申し訳ありません。
今更変えられませんけれど、反省はしました。
以上
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