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むしろビデオ感想ですが

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ゴーストシップ シカゴ Charlies Angels
Charlies Angels FT パルプ・フィクション ハンテッド
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ハンテッド
―― ストーリー ――

野生動物保護官として暮らしていた初老の男の元に、知人が訪ねてくる。
特殊部隊の元教官で、サバイバル術と追跡のエキスパートである彼に、連続殺人事件の協力を求めに来たのだった。
最初は渋っていたものの、いくつかの証拠から、自分の教え子によるものであるを察知した彼は、現場へと飛び、戦争後遺症により殺人鬼と化したかつての教え子と対峙する。



息子殺しをアピールするなら、もう少し描写が欲しいなあと思いました。
ストーリーがシンプルすぎ、ちょっと感情移入がしにくいです。

石と鉄からナイフ作っちゃうのも格好いいですが、もう訓練中のエピソードが出た瞬間から、ああ、これをやらす気だなと予想してしまうし。
コンバットナイフぐらい大して嵩張らないのだから、複数持ち歩こうよと、突っ込みたくなってしまう。

人を殺したことのない殺害技術のエキスパートと、度重なる殺人で心を壊したその教え子って、もっと美味しくなりそうな気もするんですけどね。
女性FBI捜査官描写に使った時間が、いらないんじゃないのか。あまり絡まないんだし。

全体的に淡白なアクション映画だなあと思いました。
アクションといっても、人間にできるアクションで、無駄に派手な動きなどないので、その辺は見てて面白いのですけど。

得た知識は、動脈系を斬るときは片手で良いけど、胸を切るときは骨が邪魔になるので、両手を使えってことくらいですかね。
時間が短めなので、さらっと見られると思います。

キル ビル vol.2
―― ストーリー ――

キル ビル1の続き・完結編。
日本風が減少し、中国風が増加。
ちょろっと過去が描かれたりしますが、基本的にストーリーは気にするなの方向で。



……前作の方が、一応話になってたなあ。

なんというか、それがどうしたって感じ。
前作は、ラストの殺陣って言っていいのか疑問な殺陣とか、見所らしきものはありましたが、今作は……。
最初に殺された仇の人の時も思ったのですが、何処何処の何時頃決着をつけようって言っておきながら、その場で終わらしてしまうの止めようよ。
折角なんだから、満月の海岸で終わらせようよ。
あと、五歩歩いたら心臓が弾けるのは、もっとギャグかと思った。北斗の拳くらいの演出が欲しかった。

もう、彼、殺さなくて良かったんじゃないですかね。幸せになっちゃえよ。
普通は、そんな結末にしたら、何のために途中の人たちは殺されたんだと関係者に怒られるところですが、関係者――皆殺しなんだし。
どうせ皆わからないのだから、いいんじゃね?

弟さんはなんか扱いが良いと思ったら、レザボアのブロンドさんですか。タラちゃんて、色々な人、ちょこっと使うの好きですね。パルプにピンクさんが居たし、今回もオルガン奏者がパルプの殺し屋さんだし。


全体感想としては、GWにレンタルしたDVDなので別に良いけど、映画館に行って見たなら、ちょっと怒っただろうなあという内容だと思いました。

es
―― ストーリー ――

実話を基にしたサスペンス。
心理学の実験の被験者募集に興味を覚えた主人公(タクシードライバー兼記者)は、実験に応募する。
実験内容は、被験者を囚人役と看守役に分け、その心理の動向を観察するというものであった。

囚人役となった主人公は、記事の為、実験をよりおおごとにしようと、看守役を挑発してみたりしたら、あららら大変なことに。



そのうち借りようリストにずっと入れておいたのですが、この度めでたく木曜洋画劇場に登場。

心理学実験の実話を基にしたってのがリアルでやですね。幽霊も化け物も悪魔も重火器も出ず、拳銃や刃物すら碌にでないのに、色々な意味で怖いし。

罰が腕立て伏せから、髪刈り、全裸で立たせる、しっこかけ、本格的暴力、殺害に至るってのも、エスカレート加減が。

しかもこの実験って、ドイツ人がいかにも辿りそうな経過で。あとはアメリカ人と日本人辺りがやりそう。(これはA型は几帳面とか、O型大雑把とか、そんなレベルの印象の話です、怒らないで下さい)

そもそも主人公も悪くないかと思わないでもないですが、死んでしまった人が可哀想で、やっぱエスカレートする人が悪いのかなーとも。
というかラスト、カタルシスが足りないのですけど。教授には、もっと盛大に痛い目に遭って欲しかった。というか恋愛要素いらんから、その分足そうよ。

ところでこの感想を書きながら、登場人物の名前が、シュタインホフさん(軍人)しか覚えていないことに気付きました。恐るべしドイツ名。
……悪い人がバーリーでしたっけ?違う気もする。

この話、囚人役の人も、看守役の人も、まともな生活に戻れませんよね。実際の実験は、確か異常が見られた時点で中止したはずでしたが、それでもヤバイだろ。


キル ビル vol.1
―― ストーリー ――

ギャング団の腕利き暗殺者であった主人公は、結婚妊娠を機に寿退社。
そうはさせじと元同僚と元ボスにより結婚式は襲撃され、主人公を除いて皆殺し。
主人公はリンチの後に頭を撃たれ重体のまま眠り続けていたが、数年後目覚め、アグレッシヴに復讐を開始する。



やっとTUTAYAで旧作になったので、借りてくる。

……I can't help ツッコミing.
ツッコミせずにはいられない。

初っ端から、鼻血どころじゃない傷を顔に負う花嫁さんに、一歩引く。顔の傷がリアルすぎます。美人にあれはひでェ。
そして、こんな不吉なOPの歌はいやじゃい。

一人目の復讐相手の人は、見逃してあげるのかと思っていたら、許さんのですね。まあ、妊娠した新婦さんと新郎と出席客殺しておいて、自分は平和な生活で幸せになろうなんて、ずうずうしいって言ったらその通りなんですけど。
反省したくらいじゃ、過去は消えないよな。

この辺りまでは、まともに女の復讐劇って感じですが、眼帯したナースさん、病院での出来事、オーレン・イシイの過去、沖縄の辺は、突っ込んだら負けだと自分に言い聞かせて見てました。
――たまに負けましたけど。

オキナワで妙な日本語使ったばかりに、その後も、あんなことに。
『ここからは英語で話します』に腹が痙攣するほどにうけたのですけど。あとはブレイドのシャウトが、全く何言っているのか理解できず、英語字幕にして読んで理解しました。こんなのって……ハジメテ。
そんな中でソフィさんは本当に日本語綺麗でした。女優さん本人が、本当にハーフなんですかね?

雪の中決戦は、もうちょっと両者色っぽい格好でやってくれても。美女二人があんなに低い露出度ではなあ。
ところで、日本庭園で闘うっつうのに、ししおどしの音を開戦の合図にしないタラちゃんのことを許せないと思いました。あれはカコーンってなった瞬間に、同時に動くべきやん。

ラスト飛んでった首だけで話しているのかと思って、ルーシー姐さん根性あるなあと感心してたのですが、飛んだの頭頂部だけだったのですね。
その割に、随分髪の毛がついてったなあと、妙な所が気になるワタシ。ちなみに我が妹さんは、頭蓋骨も斬れたのに、脳がそのままなのは納得いかんそうで。……きっとコンニャクと同質で出来てるからだよ。

気になるといえば、料亭の立ち回り、血糊が足りなかったのか、数人身体から水吹き出してるのが……。
血の色がミスで出なくて、でもあれだけ汚すとなると一発撮りだろうから、修正できなかったのかなあ。
せめてCGでも良いから、赤っぽく着色して欲しかったなあ。

などなど考えました。あそこのブレイクダンスの如く、足斬りまくるのは凄いなあと思いました。また、音楽が無茶苦茶軽快だし。

ボスマツモトとかタナカさんとかイシイとか、日本人の名字がまともで、さすがは日本通のタラちゃんだね。日本料亭とか寿司屋のトンデモは、『いかにも』好きな人に合わせてあるんかね。

と、言った所、妹に『……ゴーゴー夕張は?』と返されました。GYAHUN(英語表記)。
パルプ・フィクション
―― ストーリー ――

ファミレスで強盗する若いカップル。試合で八百長を命じられたロートルボクサー。売人の始末を命じられたギャング二人組。

彼らそれぞれの物語。ひとつの物語。



あ、こっちの方が、無難に面白いや。

なんというか、ある物語の主人公は、他では脇役という、交差型のAVGみたいで。
ほんの少しのすれ違いで、色々な人間が影響を受けているところとかが特に。
あとは、ミステリーっぽい、一見なんの関わりのなさそうな事件を描き、それが最後に収束していくところとかも好き。一回見終わった後、正しい時間軸を考えて、いくつか見直してみました。

しっかし、本当に、ごく自然に、ほんの弾みで人が死ぬよなーと。
車事故現場付近の通行人は悲惨だ。

それにしても、ヴィ(ビ?)ンセントの呆気なさ過ぎる死に様が切ない。ブッチとボスがさっさと和解してくれれば、死なずに済んだのに。というか、あそこで相棒が改心して、足を洗っていなければ、死んだのはブッチだっただろうし。それ以前に、待ち伏せの現場で、銃置いて、トイレ行くなよ。しかも本持って。……リアルだ。

あ〜、ゼットさんの、『あの』ふたりのどっちでもイケるという筋金の入ったほもっぷりは、凄いと思いました。
他にはMr.ウルフがかっけー。ホワイトさんのときより格好良かったと思います。
英語字幕がないのは、少し残念でした。英語字幕で英語で見るのが、結構好きなもので。

チャーリーズ エンジェル フルスロットル
―― ストーリー ――

美女三人組 以下略。


デミムーア、昔綺麗だったのにな……(→鑑賞後の第一印象)

こちらは確かに一応ですけど、女同士の友情を描いてますね。あのインタビューは、こちらのことを言っていたのだろうか。

基本的には、相変わらず、すげェ。冒頭のジープで道から落ちつつ、中に格納されていたヘリに飛び移りつつ、落ちてく皆を拾い上げたナタリー(キャメロン)には、突っ込んだら負けだと思いながらも『嘘つけ』と呟いていました。そもそもあの国どこ?

ジェイソン(アレックスの恋人)が、スポーツクラブの苦手な人に似ててムカツクとか、ディランの元恋人がゴリにしか見えないとか、ヤセ男さん、前は普通のサイコさんぽかったのに、奇声で妙なキャラ付けされたなぁとか、ボスレーいくらなんでも変わりすぎだろうがとか、男性陣がちょっと哀しい。
一番好みはアレックスのパパってどうよ。

ラストはなんとなくイイ話に落ち着いていて、中々だなと思いました。

レザボア ドッグス
―― ストーリー ――

強盗の為に集められたプロフェッショナルな男たち。
要らぬ情報を得ぬ為に、彼らは色で互いを呼ぶよう命じられる。

周到に練られた計画。充分に用意された情報。

だが、彼らを待っていたのは、武装された警官たちであった。
襲撃は当然失敗。何人かは死に、重体となったオレンジを抱えて、集合場所まで戻ったホワイトは、誰かが裏切っていたのだと気付く。



キル・ビルの予告見て目が点になり、雑誌ターザンにてカトリーヌさんのコラムを読み更に興味を覚えたタランティーノ監督。
TUTAYAで半額期間(→金欠中)だったため、まずは本作から借りてみました。

……なんだったんだろう。
結局、なんにもなってないじゃんと突っ込むようでは、ノワール物を見る資格はまだありませんか?

面白い面白くないではなくて、ちょっと考えてしまいました。
冒頭の延々と続く意味のない話には、ちょっとうけましたけど。そっか、チップ払うのが嫌な外国人さんだって、そりゃ居るよなーとか。ああ、全部字幕に出しちゃうんだとか。ふぁっ○て何回言ったのかなぁとか。

私は外国人さんの顔の判別が極端につかない(黒人さんは、ほんと分からない)ので、何度かエンドクレジットとタイトルを繰り返して見て、やっとどれが誰だかを区別したので、スパイは誰とか、あまり考えられなかったのが、マイナス点だったのでしょうか。

それにしても気になるのは、ラ●ーさんは、○○○○さんに心を預けすぎじゃないかとか、○○○○さん、最後に言わなきゃ良かったのにとか、キューピーちゃん(ボンボン)立場としては指示者なのに、小物っぽすぎませんかとか。あと、ブロンドさんは、結局ちょっとヘンな人ということでよろしいんでしょうか。

でも、これだけ書いているということは、やはり面白かったんでしょうか。全編やたらと格好良かったのは、確かだと思います。
タイトル時の黒スーツ黒タイの皆さんが、音楽に乗って歩き出すところとか、無茶苦茶格好良いです。

どうでもいいことですけど、Mr.ブルーの外見が死ぬほど好みなのに、出番がロクになくて、寂しかったです。

チャーリーズ エンジェル
―― ストーリー ――

美女三人組のスパイ(?)がコスプレしながら事件解決。
たまにアクション、たまにピンチ、たまにラブ。以上。



何かのインタビューにて、お馬鹿お色気コスプレ映画ではなく、女同士の友情だというのを読みましたが、嘘つけ。
見事なお馬鹿お色気コスプレ映画じゃねェか――と。

いや、面白かったですよ。本気で。
マトリックス全盛期であったのか、アクションシーンに入った瞬間に、いきなりスローモーションのワイヤーアクションになったのには、かなり目を疑いました。
特に必要性のなさそうなキメのポーズといい、『万全のセキュリティー』の突破の仕方といい、面白いって、コレ。服を着替えだした瞬間から、まさかと思ったんだけどなぁ。いや……その後の方がすごいか。一言に集約すると『ぎゃふん』?

どんな高所からでも、飛び降りれば助かるというのも、素敵だ。
真面目に考えるのではなく、綺麗なお姉さんたちが、肌も露に活躍し、アクションするのを眺めるというスタンスでなら、楽しめると思います。

シカゴ
―― ストーリー ――

スターを夢見るヒロインは、俺に抱かれたら、プロデューサーに紹介してやるという古典的な手により、愛人に騙されていた。
ある日男の口から、そんなのは嘘だと直に聞かされ、一秒でキレて相手を射殺。
罪を愚鈍な夫に押し付けようとしたが、失敗し投獄される。

刑務所内で、腕利き弁護士の噂を聞いた彼女は、彼に依頼し、承諾した弁護士は彼女を『最もキュートなブロンドの殺人者』として『売り出す』ことにして、戦略を立てる。



ミュージカルを映画ですると凄いなあ。
悪徳弁護士さんの策とか、最後までバイタリティに溢れまくったヒロイン(といって良いのか?)二人とか、話自体も中々面白いのですが、突然挿入される歌と踊りの世界に驚愕。

特に女性殺人犯たちの踊りは、何度も再生してしまった。DVDって良い。
この人たちは、本当にダンサーなのか、筋肉といい、180度開脚といい普通に格好良い。それを、あの露出度で踊るんだからなぁ。

ただ――――やっぱり陪審員制度っておかしいよなぁ。
この映画のように、美女が同情を上手く引き、やり手の弁護士が世論を誘導すれば、どうにかなりそうで。
あとは、ルーシー・リューが、もう少し出張るのかと思っていたら、アレだけで終わったのが残念。

前から借りてみたかったのですが、期待以上でした。

ゴーストシップ
―― ストーリー ――

豪華客船でのある一日。
一人で両親の元へ向かう少女が詰まらなさそうにパーティを眺めていると、船員や船長が世話をやいてくれる。
船長の誘う手を取り、ダンスに参加する彼女を待っていたのは、惨劇。

数十年後、酒場で仕事の祝杯を挙げる腕利きサルベージのチームに、突然の依頼がなされる。
空軍の人間であるという依頼人によれば、朽ちた豪華客船が流されていたという。
依頼を受けたチームを待っていたものは?



CMの力って偉大。

個人的には、それで全てを言い表せます。怖いのは最初の十分だけって、どうなんでしょ。

凄まじいまでのOP。一瞬で切断される踊っていた人々。朽ちた幽霊船の探索。
ここまでなんだもんなぁ、怖いの。

少女の霊が徹底的に味方ってのがイカンのか、セオリー通りに単独行動して死んでいくクルーが苛つくのか。
てか、腹減ったからって、数十年前の缶詰食うな。まだ何日も経ってないっつーのに。

ましてや黒幕の台詞。『ぴーー(一応伏せ)の命令で』ときた。
ホラー見ながら笑うとは思いませんでしたよ。唐突すぎというか、またショボイなというか。
あちらの方々は、『そうか、ぴーーーの陰謀だったのか。恐ろしいよぅ、怖いよぅ』と思うのでしょうか。文化の違いって、深い。

ラストの『悪夢は終わらない』的展開も、どうもパターンですなと頷いておしまいに。
多分、CMで見たときから、ずっと期待していたのがいけなかったのでしょう。そこまでつまらなくはないのかもしれません。でも……膨らんだ期待を背負うには、無理でした。

やっぱ……真相が。

レッド ドラゴン
―― ストーリー ――

紳士レクターの活躍記
冒頭でレクター博士が捕まる所以外は、前2作と同じ。
他の異常殺人者について、博士が気に入っている主人公に、ちょっとしたヒントを与える。
そして主人公が頑張る。



レクター博士は凄いなあ。
どう考えても主人公は、元FBIの彼の方なのに、博士印象強すぎ。

いつも通り英語 ― 日本語字幕で見てから、英語 ― 英語字幕で見直したのですが、フェアリーって『魔』なんですか?
トゥース フェアリーが何のことだか分からず、しばらくしてから、噛みつき魔のことかと納得。

ラストの引きが、『to be continued 羊たちの沈黙』って感じでベタでしたが、あの盲目の女性の関連の話とか、良いと思いました。
しかし、映画における幼児虐待は、見事なほどに異常殺人者を生みますな。
虐待 良くない。

このシリーズ、いつも突っ込みたくなるんですけど、レクター博士の殺害技術高すぎません?割と普通のおじさんなのに。不意を突くのが上手すぎってことなのでしょうか。

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