目の疾患について

目の疾患

緑内障(りょくないしょう)

緑内障は初期の自覚症状は少なく、自覚ではわからない場合が多い。
40歳以上の20人に1人は緑内障と診断される統計データあり。健診での発見が重要となる。眼圧を下げる治療が唯一証拠がある治療である。
また、血管拡張薬にある血流改善も効果がある場合があると示す文献もある。
緑内障は緑内障性視神経変化を示す病態の総称であり、治療に際してはその病型診断が重要となる。病型に合わせ治療経過観察を継続することが大切。

《検査》

《治療》

    各種点眼薬
    レーザー:SLT|虹彩光凝固術
    手術:流出路再建術|線維柱帯切除術|インプラント手術|水晶体再建術

《経過観察》

定期的視野検査においてMD値、TD値の管理が重要となる。眼圧、血流治療も悪化の場合もある。この場合、各種緑内障手術相談となる。より眼圧を下げれば悪化を抑えられる場合もある。

白内障(はくないしょう)

患者様の症状としては「だぶって見える」、「まぶしい」、「かすむ」、「視力低下」などの症状があるか他疾患との識別診断が必要である。
白内障の解決には最終的には手術療法のみである。
しかし、程度は様々な為、手術時期は患者様それぞれの事情による。

《治療》

◆白内障手術
当院では低灌流低、低眼圧、低吸引の設定で白内障手術を行っています。

当院術者はこれを日本で最初に発表しております。

術中の痛みも少なく術後回復が早く、術後角膜へのダメージも少なく手術を行なえております。また、低眼圧手術により、緑内障にも可能な限り負担をかけないよう努めております。
なお、手術室はHEPAフィルター完備のクリーンルームです。

黄斑疾患(おうはんしっかん)

加齢黄斑変性症をはじめ、黄斑上膜、強度近視による黄斑部新生血管などがある。
ゆがみ、視力低下、真ん中に黒い物が出てくるなどの症状がある。OCT(眼底三次元画像解析)等、眼底検査にて診断をし、治療方針を決める。早期発見・早期治療が大切である。

網膜硝子体疾患(もうまくしょうしたいしっかん)

主に網膜裂孔、網膜剥離があり、飛蚊症で来院される患者様が多い。眼底検査を行い網膜光凝固術、手術療法等、適切な治療を行う。早期発見・早期治療が大切。
また、急な視力低下、見え方の違和感などにBRVO(網膜静脈分枝閉塞症)、CRVO、CRAOなど眼底出血がある。 眼底検査を行い、抗VEGF抗体療法、網膜光凝固術を行う。

糖尿病網膜症(とうにょうびょうもうまくしょう)

糖尿病の全身合併症の1つ。悪化すれば失明に至ります。定期的に眼底検査、必要に応じて網膜光凝固術等。また、重症例では硝子体手術、緑内障手術が必要となる場合もある。糖尿病黄斑浮腫に対しては抗VEGF抗体療法を行う。

ICL治療(眼内コンタクトレンズ)

眼内コンタクトレンズ治療に用いられるレンズの英名「インプランタブルコンタクトレンズ」を略してICL治療とも呼ばれます。レンズを目の中に入れることで視力を矯正する足し算の治療法です。レンズは生体適合性の高い素材で出来ているのでナチュラルに 目の中になじみます。レンズは小さく折りたたんで挿入して虹彩の下側の水晶体との隙間に設置されます。度数が進行したり新しい矯正方法が登場したら、取り外してレンズを交換したり新しい治療法を導入することも可能な安心な治療法です。

《ICL治療のメリット》

  • ドライアイになりにくい
  • 眼の中でナチュラルになじみます
  • 取り外して元に戻せるので安心
  • 短い手術時間で回復も早い
  • 有害な紫外線をカット
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