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たかせ眼科・白内障  

  平均寿命の延長は病気の質や量に大変大きな影響をもたらしています。白内障になるかたも増加しております。この現象に対応して多くの眼科専門外科医の血のにじむような努力により白内障の手術はここ数年のあいだに飛躍的な進歩を遂げました。一方白内障手術の技術が進むにつれて白内障の医療費は引き下げられました。
一割負担の高齢者は、手術料は両眼で約3万円、メガネより安いのです。
白内障手術が多く行われているのは老人性白内障です。

 高齢のかたが大多数ですが、視力低下に眼鏡で改善しないときには白内障がまず疑われます。
 白内障の自覚症状
 
1.視力低下、
 2.明るい光が以前にくらべ眩しい、
 3.逆光では風景が現実感がなく質の悪い印刷物のように見えます、
 4.車の運転で対向車のライトが眩しい、
 5.物が片目で見てもダブって見える、とくに街灯や月を見たときにいくつにも見える、
 6.眼が疲れる、肩こりがする、老眼鏡を使っても新聞を長時間の間読むのが辛くなる。
白内障の手術について、更新 2008年12月7日

白内障適齢期のかたは交換レンズを用いたカメラで写真を撮った経験がおありのかたも居られるでしょう。白内障手術はカメラの質の悪いレンズを質のよいレンズと取り替える、カメラのレンズ交換にもたとえられます。
人間の眼でレンズの役割の水晶体の濁り部分を取り出し、新しいレンズと交換します。
 白内障は薬物で進行を阻止する、点眼治療もおこなわれていますが、最終的には手術となります。日帰り手術が発達し、入院手術より自己負担が少ない、手術直後から日常生活に近い生活が出来るなどのメリットがあります。
  白内障の手術
1.水晶体のう外摘出術+眼内レンズ移植術  この方法は手術の後に乱視が強くなる欠点があり、さらに手術後の炎症や水晶体の後のマクが破れるような合併症の危険が有ります。現在では、普通の老人性白内障にはあまり使用されない手術法です。
2.水晶体超音波乳化吸引術+眼内レンズ移植術  1970年代に開発された方法です。超音波の出る細い針を眼の水晶体に当てて、水晶体の中心部の白内障を破壊して白い液状にし、同時に吸引して取り除きます。あとは人工水晶体を眼の中に固定し、角膜の創が大きければ、髪の毛よりはるかに細い針糸で縫合して手術を終わります。普通の老人性白内障で5〜30分ぐらいで終了することが多いようです。
白内障が進行して、水晶体の核の部分が固くなると、手術時間も長くなり、合併症も多くなります。
3.小切開創白内障手術 2番がさらに進歩した方法です。人工水晶体に工夫がしてあり、非常に小さい角膜の切り口で手術が出来ます。
さらに、遠近が見える多焦点レンズも開発され、ご希望により使用可能です。
4.手術の後に注意すること 1。手術の創がうまく治らない:数日経過をみて縫合を追加する。
2.眼内人工レンズの位置異常:白内障手術中に問題がある場合が多い。
3.移植した人工レンズの表面が濁る:YAGレーザーで治療する。
  4。白内障手術後の眼圧上昇:白内障の手術前より緑内障がある場合は、白内障手術の後も、緑内障が進まないようにしなくてはならない。緑内障トリプル手術という方法で白内障と緑内障の同時手術を行う場合もある。
 たかせ眼科平町クリニックでは、小切開創白内障手術に堪能な術者が日帰り手術をいたしております。
手術日が決定いたしたら、糖尿病や高血圧、感染症、心電図、などの全身検査を通院で実施します。
手術前日に入院いたします。手術前日の検査は、視力検査、屈折検査、眼圧測定、散瞳検査、細劇隙灯顕微鏡検査、眼底検査、超音波検査など。
角膜内皮検査が終わり、最後に大切なのは眼内レンズ度数の検査です。
白内障手術後は単焦点レンズのカメラのように、焦点が固定します。眼内レンズの度を調整して、遠くが良く見えるようにしたいのか、
メガネなしで新聞が読めるようにしたいのかを術者の先生と意思の疎通をはかるように十分に話し合ってください。遠近見える多焦点眼内レンズも応需です。
文明生活では新聞をメガネをかけないでも読めるようにするのも、読書生活が快適になります。