緑内障の薬物療法
- 閉塞隅角緑内障、縮瞳薬点眼と眼圧下降薬の組み合わせを原則とする。異常に眼圧が高い時にはダイアモックスの内服や静注、マニトンの点滴を実施して、隅角への虹彩根部癒着を予防する。緊急である。レーザー虹彩切開に向けての準備をする。
- 慢性閉塞隅角緑内障、縮瞳薬+眼圧下降薬
- 開放隅角緑内障、規則正しく眼圧下降薬の点眼をおこなう。最近は、初期にSLTを行うことも良いとの見解がある。
- 続発緑内障、上記の薬物治療に加えて元の病気、例えば糖尿病新生血管緑内障の場合には糖尿病・糖尿病網膜症の治療を行う。
- 子供の緑内障は薬物療法が無効なことが多い。
Q&A 患者さんから尋ねられることの、最も多いことは 行って悪いこと、食べて悪いもの、補助食品やサプリメントで眼圧が下がり緑内障が良くなると人に進めっられたが用いてよいかなどです。
答えは、メタボにならない普通の食事、適当な運動、禁煙が良く、コヒーは適当量なら可、アルコール可、で安定した精神状態で過ごしてくださいと回答しています。
精神安定剤、睡眠薬、精神科の薬は眼圧調整との関連で、緑内障薬で眼圧調整が出来て、実際に緑内障が悪化しなければ可能です。
もっとも大切なことは、点眼薬を毎日かかさず使用することと、定期的な通院検査を受けることです。
視神経障害や視野障害の程度と眼圧を解析して健常眼圧に保つことが診察の目的です。
出張やレジャーのさいにも薬の点眼は切らしてはいけません。冷所保存、暗所保存を薬局から指示されても、これに反することは点眼を中断することに比べて影響は少ないのです。