厳島神社

(佐伯郡宮島町)

厳島神社 640*512

うんちく

日本三景の一つ、安芸の宮島・厳島神社です。
ちなみに日本三景の残り二つ(天橋立・松島)は純粋に自然の景観のみ で人工物はありませんが、宮島は人工的な建造物を含む景勝地となっています。
また、厳島神社を含む宮島一帯は1996年には世界遺産にも登録されました。

創建は593年、佐伯鞍職によって行われ、造営は1168年、平清盛によって行われたのが 始まりで、その後も毛利元就などの手により増改築され、現在の姿になりました。 (このあたり、資料を調べてみたのですが、どうも神社特有の言い回しがややこしいので 詳細は割愛します。)

御祭神は市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)・田心姫命(たごりひめのみこと)・ 滝津姫命(たきつひめのみこと)の三女神で、国家・航海の守護神だそうです。 (が、なんかそれ以外にもたくさんの神様を祀っているらしい・・・)だいたい、女神を 祀っているところと言えば、定番なのはカップルで行くと縁を切られるとか切られない とかいう話で、厳島神社の場合でも江戸時代からそんな話があったりしますが、神社 公式のコメントでは、そんなことはないとの話。でも、実際のところはどうなんでしょう?

ちなみに、建築物としてみた厳島神社は、まさに教科書に出てくる寝殿造りの代表格のような もので、複数の建物の間を回廊でつなぐという独特の構造をしています。また、この神社は 入り江になった海岸の砂浜の上に建てられているので、潮が満ちてくると、水面に浮いている ように見えます。


撮影ポイント

宮島周辺地図 撮影ポイントですが、まずは宮島に渡るときから勝負が始まります。(地図上 ポイント@)
宮島に渡るためには、フェリーを利用するわけですが、このとき、広電松大観光船と JRの連絡船と2社のいずれかを利用することになります。

大野瀬戸より で、写真撮影を目的とするのであれば、迷わずJRの連絡船を利用してください。 と、言うのは、JRの連絡船は宮島へ渡る祭に、大きく迂回して厳島神社の前面を通過します。 ですから、真っ正面から厳島神社を撮影することが可能になります。
(なお、広電松大観光船は車で宮島へ渡るのに便利なので、キャンプに行くときなどに重宝して おりました。)


宮島水中花火大会 次に、御笠浜(地図上 ポイントA)あたりは、記念撮影のメッカみたいな場所で、大きな石灯籠を 絡めた形で斜めのアングルから厳島神社や大鳥居を撮るのが定番です。また、毎年8/14に行われる、 水中花火大会の時は、ここからだと鳥居の後ろで炸裂する水中花火を撮ることが出来ます。
(本当は、花火撮影にもっと適した場所もあるはずなのですが、まだ写真撮影という視点で 宮島に行き始めて日が浅いもので・・・)

そして、厳島神社社殿(地図上 ポイントB)です。この中は国宝であるにも関わらず、土足で中に入る事が でき、しかも結構自由にいろいろと見て歩くことができます。
ただ、1999年の台風18号によって発生した高潮のため、またしても一部の建物が 壊れてしまい、私が最後に撮影しに行った1999年12月の時点では左門客神社などが 修復のために撤去された状態になっていました。(あと、あっちこっち修理のための櫓が 組んでありました。)

なんでも、国宝として維持していくためには、修理のための建材は 元のものを6割以上使わないといけないとかで、前回(1991年)台風19号で倒壊した際の 修理では、折れた柱を継ぎ合わせて修復したのですが、それに伴う強度の低下があだに なったのではなかろうかと、個人的には思っています。

それから、厳島神社そのものではないのですが、神社の裏手、弥山へ上がる途中の地図上  ポイントCあたりに紅葉谷公園があります。 実はまだ45年程度の歴史しかない人工の公園なのですが、極力自然に手をつけない方法で作られた、 日本初の親水公園は秋になると紅葉が非常に美しく、写真撮影にはうってつけの題材になります。

宮島の撮影ポイントはほかにも山のようにあるのですが、きりがないのでこの程度に するとして、個人的に撮影をしようと思って気付いたことを一点だけ・・・

厳島神社は先にも述べたように、潮が満ちてくると海に浮いた様に見えます。と、 言うことは、水面に浮いた厳島神社を撮影したければその日の潮がどうなっているか が重要という訳で、撮影意図によっては、汐見表あたりも必要になろうかと思います。 (特に、瀬戸内海は日本海や太平洋と違って、潮位の差が激しいです。)
また、宮島の場合、水中花火大会や管絃祭などといったたくさんのイベントがあるので、 これらについても、あらかじめ事前調査して計画を立てる必要があると思います。

参考までに、宮島町の公式サイトは こちら です。

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