(第4話)Wの悲劇



前回から引き続きAIRの話題です。


DC版AIRのキャスティングで、国崎 往人役の緑川 光がすごく気になる。
緑川 光と言えば、ガンダムWのヒイロ ユイ役でイメージが凝り固まっている・

そして、そんな想いのせいか、国崎 往人がヒイロ ユイになっているAIRをプレイする夢を見
ました。

こんな内容です。

青年は旅のひと。

彼の道連れは、二つ。

翼のある人形(MS)。

力を持つ物に課せられた任務。・・・・・・

防波堤で倒れている往人(ヒイロ)

つんつん

脇の下に変な感触を感じる、そんなことを考えながら現実に引き戻された。

俺は気を失っていたのか?

倒れているままの状態で意識を集中して状況を確認する。波の音と潮の香りがする。(海の近
くか?)地面は硬く、そして熱い、人の気配は、一人、殺気はない、俺の状態を確認するために
俺の脇の下をつついているのだろう。

そうか、先ほどの出来事を思い出した。任務中、人形(MS)が蹴り飛ばされて行方がかわから
なくなり、敵に渡すぐらいなら破壊しようと探していた途中で暑さと飢えで生き倒れになったのだ
ろう。

だとすれば今の現状は非常にまずい状態である。一般人でも顔を覚えられると任務に支障を
きたすかもしれない、ましてや銃でも突きつけられている状況なら最悪である。

賭に出るしかない、奇襲攻撃である。

うつぶせの姿勢から突然飛び起き、逆立ちをしてそのまま腕立て伏せをした、起きあがると同
時に開いた視界には少女が一人いるだけであった。明るい栗色の長い髪の少女だ、幼く見え
るが制服を着ているので中学生ぐらいだろう。勢い余って腕立て伏せまでしてしまったが、相手
は少女一人である、突然の出来事に立ちすくしているようであった。

「見たな」

恨みはないが任務遂行の為、消えてもらおうと、決まりの台詞を言ったとき、彼女の口から思
いもよらぬ言葉が発せられた。

「がお」

その突拍子のなさは、一瞬俺をたじろかせるのには十分であった。

一時のシュールな間を遮るように救急車のサイレンの音が、近づいてきた。

お兄さん倒れていて起きないからみすずちんが呼んだんだ、えらいでしょ。
少女が発言した。

ちっ、俺は舌打ちをすると同時に迫り来る救急車に走り寄り、運転手を引きずりおろして救急
車を奪って逃走した。

そして一言つぶやいた、「ラーメンセットを喰いに行こう」

少女は、まるで空を飛んでいるかのごとく手を広げ風を受けていた。そして去りゆく救急車に向
かって語りかけた。「わたし神尾観鈴、お兄さんは?」


明朝、学校にて


観鈴は朝のHRも上の空できのうの出来事を考えていた。

そんなこともお構いなしにHRは進行してゆく。

「みなさんにあたらしいクラスメートを紹介します。」

先生の言葉が耳に入った。上の空でもそういった話題には気にかかるものである。

教壇に目を向ける。

あろうことか、そこには、観鈴にとっての時の人、きのうの青年が立っていた。

国崎往人です。よろしく。

何とも味気ない自己紹介である。

それでは神尾さんのとなりが空いているのでそこに座ってください。

なんと運命的なことだろう、隣の席に座るとゆうのである。観鈴は神様に感謝したい気分であっ
た。

これでいっぱいお話できるな、今年の夏は今までとは違う。そんな気持ちで歩み寄る往人に自
己紹介をした。

往人さん、私、神尾観鈴よろしくね。

返事はない。知ってか知らぬか往人は目線一つ観鈴と合わせることはなかった。


昼休み


昼食の時ぐらい話しかけられるだろうと観鈴は、大きな袋を持って教室を後にする往人の後を
追った。


校舎の屋上


往人は、一人で昼食をとっていた。お弁当はおむすびである、だが普通ではない、いかなる方
法で握ったのか、サッカーボールよりも大きいのではないかと思われるほどの大きさなのだ。
これは今の観鈴にとって非常に都合が良かった、これをきっかけにお話ができる。午前中無
視され続けた観鈴は、話をしようにも何を話して良いものかわからなかったのだ。

往人は教室を出るときからついてくる気配が近づいてくるのを感じた、おむすびをむさぼるのを
止め前方の人影に目をやった。

「でっかいおむすびですね。」座っている往人を見下ろしながら観鈴は、語りかけた。

さすがの往人も、返事をするなり、文句をゆうなりリアクションを起こさねばならない状況に迫ら
れた。腹をくくり、とりあえず「おまえ」と言おうとした。

「おま・・・・      

「のどが渇きませんか?なにか買ってきますね。」

観鈴は、そのまま振り返り、往人が何か言おうとしたのも、お構いなしにそのまま走り去ってし
まった。

あやうく往人の方が観鈴を追いかけそうになってしまった。

我に返り、冷静さを取り戻した往人は食事は済んでいないがこの隙にこの場を立ち去ろうと立
ち上がろうとした時、階段を駆け上がる足音が聞こえた。

「早いっ」予想外に観鈴が帰ってくるのが早かった。そして、もう姿を覗かせる頃であろう、その
時、「どさっ」とゆう音がした。そして観鈴は姿を見せなかった。代わりに屋上の入り口から紙パ
ックのジュースが転がり出てきた。

しばらくの沈黙の後に観鈴が姿をあらわした顔は涙目で、膝は擦りむいていた。どうやらこけ
たらしい。

観鈴はジュースを拾うと埃をはらいストローを刺し、さっきまでの涙目が嘘のように満身の笑顔
でそれを往人に差し出した。

往人は紙パックを受け取るとストローをくわえ、中の液体を吸い上げた。そして次の瞬間、液体
とも固体ともつかないゲル状の物体を吹き出した。

おもむろに紙パックのラベルを見る、「どろり濃厚ジュース ピーチ味」と表示されている。

往人は容器を逆さまにして握りつぶそうとした。

それを見た観鈴が止めようとしたのでそのまま放り投げた

「どうしてそんなことするかなー」叫びながら観鈴はジュースを追いかけた。そして「ナイスキャッ
チ」それを受け止めた。しかしそこはもう屋上ではなかった。

「さっき転んだし、今月のお小使い残り少ないし、みすずちん、とりぷぴーんち」意味不明の叫
び声をあげながら彼女は消えていった。

「任務完了」

往人は一別をおくるとその場を去ろうとした。

しかしその行く先には黒髪の美しい長身の神秘的な印象を与える少女が立っていた。

「見たのか?」往く人は問いただした。

「ぽっ」 少女は何故か赤面した。

そしてスカートのポケットから白い封筒を取り出し、これを差し出した。

「記念に進呈、ぱちぱちぱち」

さっきの少女に輪をかけてつかみ所がない。しかしこの封筒、次の作戦の指令書の可能性も
ある。

往人は封筒を受け取り表を見る、そのまんま進呈と書かれている。おもむろに中身を取り出し
て確認した。中身は「お米券」だった。

往人は無言で封筒ごと破り捨てた。

「そんなっ」 少女は涙目になった。往人はそのまま前進し少女とすれ違いざまに指で優しく彼
女の瞳から流れる涙を拭うと、耳元でささやくようなしぐさで、しかし凄みのある声で、

「お前を殺す」

往人は、そのまま過ぎ去っていった。

ただ、そこには「ぽっ と赤面しながらも瞳をきらきら輝かせた少女が立ちすくしていた。


つづく




しまったーAIR関係の作品の説明をするつもりが、さわりからいつの間にか、合わせ技パロデ
ィー小説になってしまったー

でもこれは本当に夢中の話で、現在4話ぐらいまで見ている。(そろそろ往人、自爆するだろう
と思う)

リクエストがあったらまた続きを書こうと思います。


あっ! 17:20じゃんかー貴重な休日をつぶしてしまった、創作活動はどうなるんだー

とりあえずエンジェリックレイヤーでも見ようっと!

おいっ!これで終わりかよ!

とりあえず今日はね、


・・・・・・毎度毎度だが・・・・・前途多難。


ドルパ福岡まであと54日


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