■ルアーのカラーについて 2  

 トップのルアーには、実にカラフルな美しい塗装が施されている。パターンが多い割には、わりとその人の好みが表れるもので、イエロー系が好きな人とかグリーン系が好きな人とか、タックルボックスの中を見るとよく特徴がでている。多くのカラーの中でも、代表的なものとして俗に言う定番カラーがあり、私達も好んでそれらのカラーを使っている。ここでは定番カラーの一部について、考えること、思うことを述べたいと思う。
 前にも述べたが、私達は魚を釣る要素として色を選ぶことはなく、結局のところ視認性の良い派手な色、則弘祐師匠の言うところの「自然界からかけ離れた色」が好きである。遠くでも良く見え、そして形や塗装の美しいルアーは、美人のオネーチャンのごとく、釣り人もバスをも魅了すると信じる。


●レッドヘッド
 オールドの定番と言えばレッドヘッドである。赤い部分がエラを模している元祖リアルカラーと言う説もあるようだが、現代のリアルカラーからすればリアルと言うには程遠い。海のスズキには定番中の定番で、この色だけでいいと言うくらい大人気のカラーだ。なぜ赤なのか?黒じゃいけないの?とも思うが、赤なら紅白でおめでたい雰囲気もあるし、トップで使う場合だと赤白は目立って良いのではないだろうか。
 自分でも手軽に塗れる単純なツートンカラーというのがいけないのか、私達がバスで使うカラーとしては不人気ぎみ。

●パロット
 パロットとは、英語辞書ではオウムを意味するということだ。なるほど、色鮮やかに赤やら黄色やら緑やらが美しく配色され、オウムのようと言えばそうかもしれない。チームの中でも、この色ばかりを集めている者もいるほど人気がある。代表的なものとして勝手に分類すると、背中のラインが黒いへドンのパロットと、背中のラインが緑のザウルスのパロットがある。この二つの違いは背中の色くらいしかないが、全体の雰囲気としては大きく違って見える。個人的には、ザウルスの濃い緑のパロットが最も美しいと思う。
 皆が好んで使うカラーなだけに、実績もすばらしい。

●コーチドック
 コーチドッと言うのが正しいのか?元々はダルメシアン犬種の色を模したものらしい。私の記憶が確かならば、昔は馬車の先導をダルメシアンがやっており、馬車が来ることを通行人に教える犬ということでコーチドッグと言ったらしい。私のイメージではコーチドックと言えばまずバルサ50のカラーが思いうかぶ。へドンにはダルメシアンぽいカラーがあるが、ザウルスの場合はどちらかと言うと縞模様である。ホワイト、イエロー、オレンジなどいろいろなパターンがあるが、どれも美しく、しかもかっこいい。アムコの古いタックルボックスにも映えるし、もはや憧れのカラーと言っていい。

●フロッグ
 名前のとおりカエルを模したカラーのようだ。この色もオールドの世界では人気のある色で、マニアな人はこの色ばかりを集めている。基本的には背がグリーン腹がイエローで、イエローの大きめのスポットの真ん中にブラックのスポットが塗られた模様が、背から横にかけて並べられている。でもカエルってこんな模様だったっけ?こんなカエルって見たことない。もっとグロテスクな模様のカエルならよく見るけど。フロッグカラーと言うのだからカエルをモチーフに塗られたものとは思われるが、外国ではこんな美しい模様のカエルがいるのだろうか。
美しいと言えば美しいが、ダーク系の色のものが多いので、やや地味めに感じる。





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