ROD


SPEED STICK
スピードスティック
スーパーストライクが高かったからスピードスティックにしたという失礼な理由で買ったのだが、使ってみればなかなかにいい竿で、私はFO-60よりも1-16HOBBの方が使い勝手がいいと思っている。販売はダイコーだったと思うが、ルー・チルドレというアメリカのメーカーでもあったような、フジ・スピードスティックと言ったような、ちょっと定かではない。カタログに、バスプロ、ビル・ダンスが、スピードスティックにスピードスプールを付けてバスを釣っている写真が載っていたのがとても印象に残っている。まあ、そのころの自分の中では、スーパーストライクに次いでナンバー2の竿だと思っていた。
バリエーションは1L(ウルトラライト)、1(ライト)、4(ミディアムヘビー)、6(ヘビー)の4段階は知っているが他は見たことがない。写真は上から1L-16HOBB、1-16HOBB。真中はLEW'S STICKと書いてあるもので、おそらくアメリカで販売していたものじゃないだろうか。君津市の「SeekerS1」で中古で買ったものだ。下2本は、4-16HOBB、6-16HOBBでライギョ用に使っていた。
オープンウォーターのバス用なら1-16HOBB(2ピースの1-26でもいい)が適していると思う。粘りのあるグラスロッドで、バットから曲がるスローテーパーではないが、ミディアムテーパーのオールラウンドに扱いやすい竿である。1ozのルアーだとややパワー不足を感じるが、ザラくらいの重さが一番合っているのではないだろうか。ただ、フィリプソンのようなバットから曲がる柔らかい竿と一緒に持っていくと、キャスト時の感覚が違うので慣れるまでちょっと変な感じがする。則さんの本「ブラックバス釣りの楽しみ方」には、トップウォーター用に設計されたロッドではないのだろうから少し疑問は残るが使いやすいロッドだ、と評価されている。グリップは着脱式で、最初はシングルのガングリップぽいものが付いている。別売りでセミダブルやダブルのグリップがあり、ダブルを買ってライギョに使った。                                                           by Ozone

SUPER STRIKER
スーパーストライカー
今では当たり前になっているが、使用目的を明確に示しその専用ロッドとしてラインナップされたシリーズは、このスーパーストライカーが始まりだろう。オープンウォーターのトップ用、リリーパッド用、ミッドレンジ用、ワーム用と分類されていた。スーパーストライクは有名だがその古いタイプがスーパーストライカー。人気があったのはオープンウォーター用の竿で、グラスのFO、カーボンのGO、ボロンのSCシリーズからなる。写真は上からスーパーストライカーFO-60、スーパーストライカーGO-102、スーパーストライクSC-1、スーパーストライクFO-60である。20年位前の、「ザ・ブラックバス」という本だと思うが、ウッドカヌーにエレキをつけて、ロッドはスーパーストライカー、リールはフルーガー、ルアーはバルサ50で、池原でデカバスを釣り上げた写真があった。同じ頃、題名は忘れたがトップウォーターロッドを評価してある本があって、スーパーストライカーとスーパーパルサー(UFMウエダ)は、高い評価を得ていた。また、スーパーストライカーには、ABUの5000番台をつけると手になじむ、かっこいいデザインのチャンピオングリップがついていた。他の会社のロッドは、ほとんどフジグリップであったため、所有しているロッドすべてを切断して、チャンピオングリップ仕様にしてしまった。それ以来、私のロッドはすべて、チャンピオングリップ仕様になっている。FO60は、少し持ち重みの感があるが、粘りのある、今なお現役のすばらしいロッドである。                                            by Tamura

DOWLUCK CRANKIEST STICK
道楽ロッド
トップウォーターブランド道楽がリリースする、トップ専用ロッド。バットから曲がるスローテーパーだが、パワーがありベニャベニャ感はない。上から4本はマークTで、カラーは上から、えんじ色に金黒巻き、ゴールドに赤黒巻き、イエローに紫白巻き、ゴールドに黒巻きである。マークTはグラス素材で、スローテーパーでかつパワーがあり、1ozを超えるルアーでもパワー不足は感じない。パワーがありながら棒のような硬い竿ではなく、ペンシルにも使いやすいバットから曲がる柔らかい竿である。ガイドは基本的にはパーフェクションのハードガイドで、スパイラルと言われるガイドが順々にずれてブランクを半回転するように付けられている。ガイドがこの位置だとラインがブランクに干渉することがなく、かつキャスト時のブレが少ないとのこと。重いガイドを付けることによって、使用感を柔らかくしているそうだ。たまに特別バージョンが登場し、写真の4番目のものはガイドが通常どおりまっすぐ付けられたもので、派手さは少ないが渋い作りになっている。マークTは、私のスタイルにおいては、過去あったものをすべて含めた中で最高の竿の評価を与えている。まさに道楽最高、水上最強である。
写真の5番目と6番目がマークUで、カラーは赤に金黒巻きとバンブーに赤巻きである。マークUは、マークTより若干短くし若干パワーダウンさせたような感じだ。アクションもややレギュラーテーパーぎみになっている。ガイドは基本的にはSICガイドで、マークTよりバット部分の間隔が広がったスパイラルで付けられている。たまに特別バージョンが出されており、バンブーカラーの方はミルドラムのカーボロイガイドがストレート位置に付けられ、巻きは赤スレッドのみというシンプルな作りのモデルである。
一番下はマークWで、カーボンコンポジットの2ピースモデルである。カーボンが入って2ピースなのはマークVも同じで、マークVがマークTのカーボンバージョンで、マークWがマークUのカーボンバージョンのようだ。マークWは、1ozを超えるようなヘビールアーにはちょっとパワー不足を感じるが、4モデルの中では一番ティップが柔らかく、ペンシルベイトがよく動く。写真のマークWは、フジグリップ仕様の特別版で、SICガイドが黒のスレッドで巻かれており、全身真っ黒のモデルである。非常に軽くて扱いやすく、疲れ知らずで投げられる。                                                      by Ozone

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