Bow Rehairing Tech.2-1


毛 替 え U-1
By Henry A. Strobel   Translated By H.Sumiya

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[ VIOLIN MAKER'S NOTEBOOK ]

§1.Bow Rehairing and Minor Repairsstrong

第1章 [ 弓の毛替えと小さな修理 ]   ヘンリー・A・ストローベル

訳文中の()は、読みやすく分かりやすい文にするため、目的語が省略されていたり理解しにくい部分に、 訳者が入れた注釈。[ ]は、著者の入れた注釈。 さらに、弓やその修復に関して、はじめて接したり読んだりしたとき、もっと分かりにくいものについては、 とくに(*)として、訳者が注釈を入れた。

はじめに
弓の制作そのものについて、 またその技術やより大きな修理、あるいはそれらに関することはほかの本にまかせたり、 おそらく(どこかの工房に弟子入りするような)徒弟関係も良いだろうし、ここでは含めないこととする。
しかし、ヴァイオリンをたずさえて仕事をするものなら、誰もが「弓の毛替え」やおきまりの「弓の修理」に関わるようになる。 それを喜んでするものはほとんどいないし、また、いわれることもないため熟練者も多くはない。
毛替えは、実践によって学ぶべき技術であるが、それにふさわしい訓練や、適切、かつ正しい装備があれば、 (誰もが)安全に、早く修得することができるようになる。

そうしたことを、この章では明らかにしていく。

よい弓は、普通の工房でつくられたものであっても、よい材量を使ったものは非常に高いものになるだろう。

職人たちは機械的な作業で、しかも複雑な工程によってつくられるものであるから、悪くなってしまったりして、 [不完全といえるものすらあり]、心苦しい限りだ。

第一に(大切なの)は、その限度を知ることである。

初心者には、よい仕事がなされたものと、悪いものを見分ける目をもっていない。おそらく、安い弓と、芸術的な[高価な]弓でさえ見分けられないだろう。
彼は、彼自身のもっている弓で実習すべきだし、丹念に学び、十分、熟達するまではよい弓の作業は断るべきである。

本章では、実際の作業を中心に取り上げ、弓の歴史や芸術性については、優れた参考書として(末尾)の『鑑定家』の章にゆだねた。 アンティークな弓については、ヴァイオリンにもよくあるような、詐欺まがいのバカげたことも多くある。

弓の毛替えでは、鑑定眼は必要としないが、実際上の作業については、少なくとも材質のグレードを見極めることは必要になる。

弓のさまざまな寸法上のことは、筆者の著書[ Useful Measurements for Violin Maker's(役に立つヴァイオリン制作者のための寸法)] 13P、16P、17Pを参照。

資 材


スティック
は、その材料としても、また(つくった職人の)技量の根元ともなる、もっとも重要な部品である。
スティックには、[グラス・ファイバー、グラファイト(石墨)・ファイバー、そして、金属製のものさえある]などの合成素材のもの、 [木のような]天然素材のものとがある。

人工的につくられたファイバーなどを用いた、機能的にすぐれたものもあるだろうが、(ここでは)月並みの、木製の弓についてのみ考察したい。
明るい色の、[ときにはステインやラッカーで着色されているが]フルーツ・ウッド(果樹材)などはグレードの低いレッスン生用として、 もっとも安い『使い捨て』的なものとして使われている。

こうしたものの中には、毛替えそのものが難しいものや、 ほとんど毛替えするほどの価値がないものもあり、(その時点で)すでに(弓、本来の持つ)バネ性さえ失われている。

ブナ材は少しはいいが、安物にしか見られない。それは、ときどき安いチェロやベースのネックに見られるように、 特徴のある斑模様があるので見分けるのはやさしい。

本来の弓に使われる木は、通常、「ブラジル・ウッド」と呼ばれる木や、そのブラジル・ウッドの変種で「ペルナンブーコ」が使われる。

これは、別名「アイアン・ウッド(鉄の木)」とも呼ばれ、学名はCaesalpinia ferria、そのほか、普通、ブラジル・ウッドと呼ばれているものとして Manilkara bidentataもあり、これは、牛肉に見られるような筋繊維や、くすんだ暗い赤色をしていることから「ビーフ・ウッド」とも呼ばれている。

より正確で、しかも、業界でよく取り引きされている品種としてのブラジル・ウッドCaesalpinia属の、分類上のリストには3つの亜種、 つまり、echinata obliqua、そしてvesicariaに分けられている。

ペルナンブーコ:guilandina echinata は、最上の弓にしばしば使われる種からは切り離されている。

天然のそのままの因子、あるいは化学処理で左右される色の(濃淡など)の範囲に微妙な違いはあっても、伐採されたばかりの新しいものでは、通常、オレンジ色をしている。

これは、その特徴的な粒状をした木肌のパターンによって、簡単にはっきり見分けられる。
[このパターンが見極められる大きさになるには、実際に多くの弓をあつかって見ていて、(樹齢)40年以上は必要だろう。] 次ページの写真を参照。

スネイク・ウッド
[Piratinera guianensis は、そう呼ばれているいくつかある種のひとつ] は、バロック・ボウやその過渡期のものに、 典型的なものとしてしばしば見ることができる。その特徴的な帯状の斑模様は、安物や、まやかしものにもよくある。

(本文 P-8)
コクタン
(黒檀) は、たいていのフロッグに使われているものだが、何段階かのグレードや「種」もあるだろう。

これは、純黒で、目に見えないほどの細かな木肌ものが最良とされる。

安い弓では、プラスチックや変種の堅木をフロッグに使ったものもある。高級品のフロッグには、象牙やベッコウ(鼈甲)[いずれも絶滅種として、 保護条約の規制がある]やマウンテン・マホガニー(Cercocarpus ledifolius )、角や骨製のものもある。

弓にちりばめられた「金属」は、価格と品質に、その別の面から差が生じるものである。たいていの
[普通の] 弓には、ニッケル・シルバーが使われている。 これは、別名ジャーマン・シルバーと呼ばれているが、全く銀ではなく、銅、亜鉛、それにニッケルを含んだ合金。

これを磨いたニッケルの輝きは、たちまちくすんでしまう。それは、やや黄ばんだ色合いから、本物の銀と区別するのはやさしい。

純銀はもっと白っぽいし、黒っぽく硫化
(*原文ではsulfide=硫化になっているが、酸化oxdateの間違いでは?[酸化銀]) して錆びる特徴がある。

すばらしいハンドメイドのものや、マエストロの弓では、銀や金がひろく使われている。フロッグの金属部分、ボタン部分
(bottom=アジャスター・ネジの頭・八角形の部分)[もし、金属なら] 、先端のプレート、それに化粧巻き[もし、ワイヤーなら]など、あわせて用いられている。

銀は、通常、硬くするために所定の銅を含んでいる。たとえば[英貨ポンドは]7.5%、
[コイン・シルバーは]10%など。

金も硬くするため、常に合金にする。純金は24K、18Kだと25%の合金。その合材には、銅、銀、あるいは亜鉛などほかのものも使われるが、 色合いや金の特質をかんがみて、その比率が決められる。よく磨かれた真鍮[銅と亜鉛]のまがい品の金にご用心!

先端の「プレート」には、黒いファイバーやコクタンのラインを入れて、象牙や骨が使われるが、ヒル・モデル(
Hill=英国の、 古くからある大手商社)やタブス・モデル(Tubbs) の弓などの特徴として、ときには金属製のものもある。

貝には、無色の真珠の母貝
(原文はoyster=カキとあるが、真珠の母貝はアコヤガイ) から、多色で虹色、ときにはフィドル・バック(縞模様) のようなアワビ貝まで使われる。

「化粧巻き」には、プラスチック、皮、銀メッキした銅線、ニッケル、また、安いものにはステンレス・ワイヤーなど。

ときとして、銀で覆われた「糸」のものも見られるが、価値のあるほとんどの弓では、メッキではない(本物の)シルバーや金線、 あるいはクジラのヒゲなども。(かつてのクジラのヒゲは、いまでは絶滅種保護条例で捕獲調整にあるので、たとえばHillモデルに見られるように、 人工的につくられた、クジラのヒゲよりすぐれたものが代用されている。)

馬毛は、漂白したものではない「白い馬の毛」が、
(弓用として、大きな束にしたものと) 目方と、(一本分として)もっとも必要な量に十分なものがバラ売りされている。

バス弓に使われる硬質の黒い毛が好まれることもある。これはこれで良いし、安価である。「ソルト&ペッパー
(白黒のまだら)」 が用いられることもあり、より安価ではあるが感心しない。

アマチュアだと、1本分として束になったものを買うことができる。

[人造繊維の毛は奨められない]重要なことは、もっとも品質のよいもので、入手可能な限り、もっとも長い毛を得ることである。

わたしが買っているものは、およそ87cmの長さのものである。

余分な長さは、適当に操作することができ、しばりやすく、終わりに近いやせた毛は切って捨てる。

「毛替え」は、大切な毛の量がだめになるほどなくなったり、演奏家が長時間満足に弾ける毛ではないと判断したときにおこなわれる。

毛替えの間隔は、使い方と好みしだいで、非常に大きな幅で変わる。毛が「すり切れ」必要十分でなかったり、汚れや油、 またはおそらくロジンの成分など、周囲の環境でいたみ、失うという兆候として現れる。

アルコールを使って、(一見)完全に元通りのようにクリーニングすることもできるし、誰もがよくなったと感じるだろうが、 実際上は、いくつかはっきりした理由で毛替えをする。

たとえ洗っても、毛そのものが伸びてしまっていたり、ロジンが十分つかず使い勝手が弱まったり、多くの問題がでるからだ。

(クリーニングは)民間伝承に近いものであり、毛がほとんど弦に引っかからなくなったり、 また、半分の毛の方向を逆にして付け替えても、なんの役にも立たない。

弓毛の量は、毛の数を標準として、数をかぞえて決めるものではない。誰もが真っ先に、毛の勘定をはじめるが、だが、そうではない。

第二に、毛の太さには変異がある。

第三に、個々の弓では毛の量に違いがあり、これは(フロッグやヘッドのホゾ穴の大きさで)毛が収められるか、 あるいは平たく伸びたリボンのように「ケチった」必要量かもしれない。

「横断面のゲージ」なら、標準的な毛の量がはかれるし、それぞれの弓しだいで増やしたり、減らせばいい。

「ロジン(樹脂)」は、生・松ヤニから蒸留したままの、主成分の固まりである。

それをさらに精製し、目的にあう特性やセールス・アピールを増すため、種種の混合物が加えられる。

新しい、ロジンを塗っていない毛はすべすべしている。

最初に、粉末にしたロジンをこすりつけると、固形をつけるより手早く使えるようになる。

ほかの、手っ取り早く弓として使えるようにする方法には、アルコールに5%のロジンを溶かしたものをブラシで塗り、乾かしてから使うというものもある。

この方法は、大勢の生徒の弓を、いっぺんに[ただ]初回分としてロジン塗りが必要なときに役立つ。

概 説

実際の毛替えの手順については、これから段階をふんで記述する。

これは、筆者が何年もやってきて、もちろんあらゆるタイプ、クラスの千本以上のものに、よかれと思って使ってきた方法である。

章の末尾に、(過去の)尊敬に値する(先人ちの)内容のものも、いくつか参照として載せているが、この手法はそれらとは異なる。

しかし、ここではやり方の違いを含め、(皆さんを)混同させるかもしれない。

もちろん、わたしが以下で図解しているような正しい装備は必要ではない。作業台の上にあっても、まったく使わないものもあるし、
(逆に、図解はしてなくても) 第三の手として、歯を使うこともある。簡単な装置については、以下の見出しの中にもいくつか説明してある。

他のものは、代用品でも補える。[皆さん方は、その
(専用工具と代用の) 違いは我慢すること]

ひとつの「有効な工具」は、アクシデントの予防になるし、はじめから一貫した質(の作業)を備えることになる。

ヘッド部とフロッグとも、いずれもそこにプラグを差し入れるようになるが、そのときには「助け」が必要になる。

弓の両端にしても、スティックにダメージを与えるようなアクシデントが起きないようにするために、しっかりと優しく固定できる台も必要になる。

台と手順についての注意事項は、「右利き」の視点で(図解・説明して) あること。例によって、その他のものは、それぞれに適応するようにつくればいい。

手順の概要 は以下の通り。

1.検査(診察)  2.ばらし   3.クリーニングと準備   4.修理   5.再・組み立て  6.再・検査

つぎの工具、資材類、毛替え台、そして、弓の各パーツの名称を見たうえで、手順の詳細について考えよう。
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毛替えのための工具類および資材類

(使う順序でリストアップ)

拡大した保護板、 はさみ、 毛替え台、 1mmノミ、 小さいハンマー、 3mmノミ、 小さい背付きノコギリ
(胴付きノコ)
6-8mmのナイフ、 プラグ
(クサビ) 用カエデの端材、 毛、 小さい斜面付きプライヤー(ニッパーのこと)、 縫い糸、
薄いシアノアクリレート系接着剤
(瞬間接着剤)

プラグ押さえ棒(標準的な道具だが、簡単につくれる) 、丸い爪楊枝、 溶かした(獣皮) ニカワ、 クシ、 アルコール・ランプ、
粉状にしたロジン、ネジ用潤滑油など。

毛替えの工具

いくつかの毛替え用工具(下)

 1.先端用のクランプ、 2.クシ、 3.平ペンチ、 4.カッティング・ペンチ(=ニッパー)
 5.
先端用の曲ったクランプ、  6.プラグ押込み棒、 7、8、9.弓押さえアダプター。
10.3 mmノミ、 11.背付きノコギリ(*1)12.丸い棒ヤスリ、13.ナイフ、 14.1mmノミ、15.半丸棒ヤスリ、16.丸ヤスリ、17、平らな鉄工ヤスリ。
18、19、20.Dremel(*2)用バフ、仕上げ用とドリル、 21.ドリルプレス用回転ノコ刃、 22.アルコール・ランプ

(*1.)原文はBack saw  日本では、とくに大工、建具屋、指物師たちが細かく精密な部分を挽くための、刃の細かな背付きノコのことで、 一般に「胴付きノコ」と呼ばれている。刃の細かさ、作業の細密さで大小さまざまの大きさがある。
訳者は、ヴァイオリン用として刃長が20センチほどのものを好んで使っている。
(*2 .)写真から、ハンド・ルーターのような小型の「電動回転工具」としての替え刃と思う。Dremelは、その製造している会社名か商品名と推察する。 訳者は、リョービ社製のハンド・ルーターを愛用している。

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一般的な弓の毛替え台
ここで図示している工具は、すべてのサイズのバイオリン、ビオラ、チェロ、そして、バスなどに合うようになってる。

これは1977年に、最初のデザイン(設計)をし、その後、数年にわたって改善していったものである。毛をしっかり結んでしまうまでは、 毛を平らに保つような設計にしてある。 以下の情報は、個人使用のために、将来、このデザインから改作したいと望む人たちのために提供するものである。
[ わたしが作ったり、計画案を与えることはしない ]

他のものについては、すでに、自分のものを作ってあるか、異なるデザインや役に立ちそうな市販品の装備一式を好むかもしれない。

たいていの木材は、標準のアメリカ製品材であり、モミの木、あるいはアメリカツガ(スプルース) の、2・1/4 × 3/8インチ(約 57× 10 mm)。 ボルト類は、丸頭の直径l/4インチ(6mm)を使い、台の、うしろ側の穴だけをきつくしたものへ差し入れて、接着付けしてある。

ガイド・ピンや、カエデの目釘
(合い釘のこと=ダボ)もl/4インチで、台のうしろの穴で接着付けする。

前面の穴は、ヘッド・クランプ(頭部押さえ)、フロッグ・クランプおよびスティック・クランプが楽に調整できるように、より大き目な穴をあけしておく。
これらのボルトは、ワッシャーと蝶ナットを合わせて使う。前ページの写真で、左から右に見える。

弓と接触させるすべての表面には、コルクシートのl/6インチ (1.5mm厚)を貼る。

ヘッド・クランプには、前面部分に3つの異なる交換可能なアダプター(大きさの違う部材)を準備する。 これらは、前ページ下部の写真で、バイオリンあるいはビオラ用として7、8、チェロおよびベース用として9.が、それぞれ示されている。

これらの
(横断面) は、正しいヘッドの側面で、コルクを貼る前に斜めにスライドしなくてはいけない。

ヘッド・クランプのうしろに合わさた部分も、ヘッドの斜めの断面をV型の横断面に適応させるために傾けておかなければならない。 17ページの写真も参照しなさい。

毛のクランプには、ハサミ口をやや短くしたスプリング付きの「洗濯ばさみ」に、コルクシート (2.5 mm厚) 3/32インチ貼って使う。

ハサミ口の中心線は、弓のうしろおよそ30mm、および、弓の先端プレートの上20mmとする。

それらは、ヘッド・クランプのうしろから小さい木ネジで取り付ける。

毛・ゲージ(15ページの写真を見よ)は、なめらかにヤスリがけし、穴をあけた1mm厚のアルミニウム。 (*訳者は、2mm厚程度のプラスチックでつくってある)

毛・ゲージ

よい弓から、適切な毛(の量)を試してみる。

その穴の直径が、バイオリン/ビオラでは 3.0mm、チェロ用は 3.5mm、ベース用には 4.0mmとする。

ドリルでこれらの穴をあけ、毛を押し込んだら入るような細い切り口をつけ、テストの束が楽に入るような、
(切断面の)縁を丸くして滑らかにする。 実際のサイズは、穴の形や押し込む圧力で左右する。

下の写真はこれらを示し、リバーシブルで、入れ替えできる「カッティング・ボード(まな板)」、 プラグおよびクサビを切るための(所定の) 「角度をつけた切り込み溝」なども主板に取り付けてあるし、当然のことながら、「フロッグ押さえ」もある。

前面の「フロッグ押さえ」は、バイオリン、ビオラ、およびチェロのためにある。うしろのものは、ベース用。

フロッグは、弓の台じりの、八角の半分の形にあわせて保持される。

テーブルには、木の3/4インチ(20mm厚のもの)、支持してよく見えるように1×1インチ (25mm角)のものを使用。

弓のスティック・クランプは、前後、ふたつの相似形の部材でつくられている。

木のスペーサー(埋木) [前ページの写真で、ベース用ヘッド・アダプター9.の下に見られる] は、ベース弓のスティックをクランプするためのアダプター。

「糸巻き」は、左側にあり、蝶ナットで取り付けてある。

テーブルには、こぢんまりした穴をあけてあり、シアノアクリレート系瞬間接着剤を入れるスペースにしてあり、先に閉まっている蓋を、 片手でその蓋をはずすことができるようになっている。

主要な大きさ:全長32インチ(81.2cm)。横木の長さ250mmで、左の端50mmから始まる。

テーブルは、390mmの長さ、75mrnの幅で、横木の右端から305mmで始まる。

ヘッド・アダプターの高さは114mm。フロッグ・クランプ(前部分に動く)の高さは70mm。

スティック・クランプは中心の高さで90mm。

P-12    弓の専門用語

左上から= 目玉、ボタン、リング、アジャスターねじ、アンダー・スライド、アイレット、バック・プレート、フロッグ、 中列= フロッグほぞ穴、スライド、フロッグ・プラグ、半月リング(*)、クサビ、毛、巻き化粧、グリップ (にぎり)、フロッグ舌部、フロッグ脚部、
 右上から= スティック、ヘッド、面とり面、巻き糸 (しばり目)、ヘッドほぞ穴、チップ・ライニング、チップ・プレート、ヘッド・プラグ、フロッグプラグ、クサビ、 およびヘッド・プラグの形(計ったものではない)

(*)半月リング [原文は、ferrule =(先端の)きせ金具、口輪、口金、(杖やコウモリ傘の)石突き、 (ボイラー管の)はめ輪、などの意味があるが、ここでは弓を扱うものが一般に呼んでいる「半月リング」として使うことにする。
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