NCS_Art Fair_No1 | 第1回 沼津商業高校 OB美術展 2005 5月8〜14日 |
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それは、2005年5月、沼津市・マルサン書店・三階催事場で開催された。
その年のはじめ、
恩師のN先生から突然の電話。
五つ上の先輩たちが発起人になり、美術部のOB展をやるのだという。
そこで先生、『お前も、奥さんだって同じ美術部だったんだから協力しろよ・・・!』と、いうのです。
『今は、絵の方は全然やっていません』と答えると、 『お前のことだから、なにかやっているだろう』とおっしゃる。
ボクの性格は昔から承知しての通り、そして、『古い作品だっていいんだよ』ともいう。
しかしながら、母校の一大事業にたいして、ホコリだらけのものだったり、
絵の具やキャンバスが焼けていたのでは申し訳がない。
その意味では、サッカー部や登山部の顧問だったN先生は、美術に関しては全くの無頓着。
『恥ずかしながら、ただいまはヴァイオリンの制作を・・・』と答えると、
『それだって、立派な木工・工芸品、いいじぁーないか!』ということになってしまったのです。
このN先生、小生のみならず、当市の県立高校に転校して来たときには、長女もお世話になっているという、
文字通り
親子共々の恩師という訳ですから、協力しないわけにはいかないのです。
2005 ヴァイオリンと木彫 | |
白木でも美しいフォルム ヴァイオリンの表板には、本来ならヨーロッパ産のスプルースという 唐檜材、モミに近いマツ科の針葉樹。 でも、この作品は建材の端切れ、北米産ホワイト・スプルス。 知り合いの大工さんからいただいた、神棚の切り落とし材です。 つまり、製作当初はヴァイオリン用の専門資材として、どこで買ったらいいのか分からず、とりあえず身近な入手先で手に入れたもの。 |
こちらは、富士山のカエデ材、独特の斑模様入り。 こちらも、本来ならヨーロッパ・カエデでつくりますが、 こんなところにも元・美術部員だった個性的な美意識が・・・。 これも、御殿場の製材所の知人(オヤジ)からいただいたもの。 |
先輩たち、後輩たちの油彩や版画と並んで・・・ですが、 やはり、ヴァイオリンはちょっと異質な感じ! |
表板・裏板の削り台やテンプレート(型紙)なども並べて、 見る方に製作過程が分かるように展示。 パソコンで製作過程のレジメもつくり、一緒に展示、 興味ある人なら、読んでくれるかも・・・。 |
木彫・工芸品 これは知人の大工さんからいただいた床の間用の框材の切れ端。 国産のカエデ材で、それに彫った少女像、木彫品としての出品。 まぁ、いずれも未発表のものでした。 |
『このモデルは、奥さん?』と聞かれることもしばしば。 いえいえ、こちらがそのモデル、文字通りの「木偶の坊」。 でも、デッサン用の練習として衝動買いしたもので、 ほぼ人と同じ関節の動きができます。 |
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