【健康促進】  Keeping healthy

【 酒は百薬の長 】

<<薬事効果と精神効果>>
Ver.1.1 2003/10/21
Ver.2.2 2004/01/14
 「酒は百薬の長」この諺は知らない人がないほど聞きなれた諺ですね。

 「健康作り」には酒に勝る薬はないと思います。なぜならば、薬そのものとしての「薬事効果」と飲むことによって心が和み精神的に安定する「精神効果」があるからです。

「薬事効果」
 酒そのものの効果は「血行向上」によるあらゆる効果、即ち、血の巡りが悪いために起こる頭痛・肩こり・冷え性などの解消が期待できます。また最も重要な脳や内蔵全てに血液を程よく循環させて夫々の機能を向上させます。従って、全ての内臓を良くして結果的に「万能薬」的効果をもたらします。

 余談ですが、お酒を全く飲めない人は飲める人の3倍肝癌になる確率が高いという統計数字があります。これを聞くと、逆の誤りではないかと思われるでしょう。酒を全く飲めない人はアルコール分解酵素を持たないのでアルコールを分解できずホルムアルデヒドという毒になってしまいます。また、肝臓は毒を分解する機能がありますが、酒の飲めない人は外部からの毒分解機能も弱い訳で結果的に「お酒を全く飲めない人はその分肝癌になり易い」という訳です。

「精神効果」
 次は「精神効果」です。お酒を飲み、ほろ酔い加減になると、気分がリラックスして心が和み精神が安定します。また、酒を飲むと饒舌になり楽しくなりますので「アドレナリン」が出ます。これによって病原菌を殺す効果が高まります。前号でご説明した「楽しい事をしていると病気にならない」が無意識の内に出来るからです。

 ね、こんなよい薬はないでしょう!

 「しかし、酒を飲み過ぎると病気になるでしょう」などと馬鹿なことは言わないで下さい。酒に限らず何でも「過ぎれば」病気になるのは当然でしょう。

 さあ、大いにお酒を楽しみましょう。

以上


<<私の事例>>

@「飲み会」の定例化
 兎に角、「飲み会」は酒が美味しく大勢の方との会話が楽しめるので私は積極的に企画したり参加しています。今は2ヵ月に1回ペースの飲み会が6つあります。その他に、英会話仲間と週1回ペース、3〜6ヶ月に1回ベースが3つほどあります。これだけで、10の定例飲み会で、平均すると週2〜3回ほどの定例「飲み会」に参加している事になります。

Aワインテースティング
 この事例は、もう少し目的と楽しさを融合した「飲み会」で「楽しいことをしていれば健康になる」の発想から楽しんでいます。
 ワインテースティングと言っても試飲する学校ではなく、東京・高田の馬場にある某喫茶店が開催している「ワインテースティングの勉強会」のようなもので参加自由・2ヵ月に1回の「飲み会」です。先生はイギリス、オーストラリア、アメリカ等の外国人で説明は全て英語です。お客は毎回20〜30人位で外国人が2/3、日本人が1/3です。6種類のワインを順番に注いてくれて夫々の説明を聞きながらその味を確かめ飲んで楽しみます。それに美味しい食事も出されます。最後にミステリーワイン(隠し酒)といってラベルが分からないように新聞紙で包んだワインを全員に注ぎ、それが説明された6種類のワインのどれかを当てるというものです。同じ種類の葡萄(例:カベルネソービニヨン)で作られた産地の違う(仏、独、伊、豪、米、チリ)ワインなので当てるのは大変難しく、当てる人は2〜3人(10%)です。某英字新聞のワインコラムを書いている記者でさえ外れでした。

Bアルコールは全て好き
 アルコールは何でも好きで、通常は最初にビール(出来れば生)次はそのときの雰囲気や相手の好みに合わせて種類を選びます。
 寒い季節ならば熱燗の酒もいいですし、パブのようなところならワインもよし、ナイトクラブならばカクテルもいいですね。勿論、高級レストランで洋食というときは最初は出来ればシャンパン(スパークリングワイン)その後はワイン(通常は赤)という風に店や料理に合わせて選びます。
 郷土料理店のようなときには、地酒やその地方の特産焼酎がまたいいです。焼酎は甲種と乙種があり、安い店で飲む水割用は甲種、味を楽しむなら乙種です。乙種の高級品は日本酒よりも高価なもの(4合で8千円以上)も有ります。沖縄の焼酎「泡盛」古酒(クウスと読む)も好きで家に買ってあります。
 カクテル、リキュール(70度)、ブランデー、ウィスキー、ウォッカ、どぶろく、等アルコールなら嫌いなものはありません。


<<印象に残った酒>>

@帝国ホテルで飲んだ「ワイン」
 私の友人でワインについて大変詳しい若手のお医者さんがいらっしゃいます。私の次女がワインコーディネータの資格を持っている旨の話をしたところ、彼女の誕生日祝いに先生と私で彼女の好きなワインをご馳走しようということになりました。彼女の希望した銘柄と年代の赤ワインを先生が横浜の某店で購入して来て下さり(4万円)それを帝国ホテルに持ち込み飲みました。(持ち込み料5千円) 因みに、この酒は帝国ホテルでオーダーすると10万円します。イタリア料理とワインの費用は私が娘分持ちで6万円強になりました。(全体の2/3負担)
 今迄にワインは色々な高級品も飲みましたが十分に味が評価できるわけではありません。しかし、この時のワインは私が経験したことのない美味しい味でした。先生も次女の「ワイン銘柄・年代」の選択に「流石」との評価を下さいました。

A渋谷の居酒屋での「高級焼酎」
 私の飲み会仲間にお酒好きで味に詳しい女性が居ます。この女性の馴染みの店(焼酎専門の店)が渋谷道玄坂にありここに招かれました。実を言って私もそれまでは「焼酎とは安酒」と思っていました。ところがこの店の焼酎は一般には手に入らないものも沢山扱っており、一つ一つが美味しいのです。それで、1合を皆で回し飲みし10種類ほどの焼酎と料理を楽しんだのですが、これ以来、「高級焼酎」が好きになりました。

B本当の「どぶろく」
 飛騨高山を旅して「高山神社」を訪れました。ここは、「どぶろく」を祭った神社でもあります。ここで本当の「どぶろく」を飲みました。というより「食べました」といったほうが正しいかもしれません。なぜならば、「どぶろく」は普通のお酒のような液体ではなく、ヨーグルトのように「固まったもの」だったのです。この味が又忘れられない味となました。甘味がありアルコールは高いが程よい効きなのです。
 因みに、「どぶろく」は製造が禁止されていますが、昔酒造法が出来たときに「どぶろく」の文化を残すために政府に陳情し特別に許されたのだそうです。私達が「どぶろく」と思っているのは実は単なる「濁り酒」ですから、「どぶろく」とは全く違います。

C神岡町の「原酒」
 岐阜県神岡鉱山跡に作られたニュートリノ観測施設「スーパーカミオカンデ」を見学した際、この近くの「藤波八丁」で地酒某酒造(酒蔵)を訪れた。女将さんが原酒と濁り酒を振舞って下さり、2種類とも大変美味しかったのですが、この時に原酒の美味しさを知りました。原酒は通常20度(%)弱だそうで、一般に売られている酒は原酒を水やブドウ糖で薄めるので酒蔵の方達は通常「水割り」と言うそうです。従って、味も半減するというわけです。
 2003年暮、友人から宮城の原酒「蔵王」を頂いた。お正月にご賞味させて頂いたがこの原酒は又格別美味しかった。

D銀座のクラブでの「リキュール」
 昔、友人に連れられて銀座の某クラブで静かに酒を楽しむ機会がありました。ここでは、各種のカクテルを楽しめるのですが、リキュールを飲んでみないかと誘われました。好奇心旺盛の私は即挑戦で飲んでみることにしました。リキュールはアルコール度70%以上という強い酒で、先ず手の親指と人差し指の間の甲に塩を載せてそれを舌で舐めてからリキュールを飲むのが一般的な飲み方と教わりました。
 一口飲むとむせるような強いアルコールの刺激があり、舌が痺れる感じがします。この痺れが何とのいえない味なのです。これも癖になりそうな酒の一つでしょう。

Eモスクワの「ウォッカ」
 40年近く前の経験で、「ロシア冬の旅」に参加したときの話。ロシアといえば「ウォッカ」で、あの厳寒の地(-20〜-50)ではアルコール度の強いウォッカは必須なのかもしれない。日本酒はお猪口(オチョコ)でチビチビ飲むのが習慣ですが、ロシアではあの強いウォッカ(35〜50度)を日本の「オチョコ」程の小さなグラスで一気にグイッと飲む。ロシア料理のボルシチを頂きながら飲むウォッカは又何ともいえない美味しさでした。
 しかし、このウォッカを日本で飲むと「味もなく」「香りもなく」只のエチル・アルコールなので消毒薬のようで美味しくはなく日本の安焼酎のようなのです。
 やはりお酒はその地の気候風土に合わせた料理に巧くマッチして初めて美味しいと感じるものらしい。ロシアのウォッカで、料理と酒の調和を理解できたような気がします。


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