【健康促進】  Keeping healthy

【 健康促進・先人の知恵 】

<< 歩くこと山登りは健康を作る >>
Ver.1.1 2004/03/03
Ver.2.1 2004/08/05

 「歩く事や山登りは健康を作る」ことは良く知られています。「健康作り」のために今ではウォーキングやハイキングが一般的ですね。しかし、先人は「人々の健康つくり」に巧い仕掛けをしました。その「先人の知恵」をご紹介しましょう。 (先人=神様、仏様でしょうか?)

 「先人の知恵」を解析すると次のようになります。

【お寺は山にあって参拝すると病気が治る】
1、参拝すれば健康になる
 お寺はなぜか山の上にある。そして「信仰心厚く参拝すれば健康になり病気が治る」というものである。現に、信心深い人は何度も参拝し「病気を治して欲しいとの願い」を込める。すると段々健康になってきて、そのご利益(ごりやく)を信じ益々参拝に熱が入る。そして、病気が治った。と、このような「ハッピー・ストーリー」が現実のものとなる。この現実を見た村人は皆、お寺のご利益を目の中りにして信者になり信者が増える。信じた村人達は揃って参拝を重ねる。すると、その村人達は皆健康になる。それを聞きつけた隣村の人達が参拝に来る。そして隣村にも健常者が増える。
 その結果、「お寺はありがたく願いを叶えてくれる所」と思うようになる。

2、なぜ、お寺に行くと健康になるか?
 もうお分かりの通り、「寺に行った」イコール「山に登った」又は「沢山歩いた」事により適度な運動が無意識のうちに出来て健康になったのです。
 現代では、健康促進にウォーキング(散歩)が良い等とテレビ、ラジオや雑誌で騒がれています。何の事はない「(見えない)寺参り」をしているのです。尤も、現代人は「信心が浅い」(真面目に運動しない)ので健常者が増えません。

3、お寺は山にある
 そこで、参拝者(信者)を歩かせるために「お寺は山にある」のです。お寺に参拝するには「山登り」を余儀なくされ、山に登ると身体への負荷がかかり健康な身体を育むことになるのです。(素晴らしい仕掛けでしょう?)
 お寺は△△山○○寺という風に必ず「山」(山号という)が付くのはそこに起因しています。長い年月に仏教が広まり寺院が金銭的にも勢力を持ってくると、政治の材料にされるようになりました。そして権威の象徴のように立派な寺院が平安京の例でも見られるように平坦な町中にも建設されるようになりました。さきほどのような経緯からお寺が平坦な場所にあっても、寺の名前には必ず△△山がついて○○寺となっていますから注意深く観察して見てください。
【事例】
1)吉祥山永平寺は曹洞宗の総本山で福井県にあります。
2)比叡山延暦寺は京都府と滋賀県に跨る比叡山にあります。
3)成田山新勝寺は千葉県成田国際空港の近く成田山(丘)にあります。
4)東叡山寛永寺は上野のお山(丘)、東京上野公園内にあります。
5)金龍山浅草寺(センソウジ)は東京浅草(平坦地)にあります。

【四国八十八カ所巡りで健康に】
 「四国八十八カ所巡り」で健康になるというのも全く同じ「仕掛け」で四国中を歩いて廻っている内に健康を取り戻すというものです。「お百度参り」も全く同じ仕掛けです。
 どの宗教も同じ考えのようで、イスラム教の「聖地への巡行」も同じです。「聖地に行くことで長く歩き健康を取り戻す」という「仕掛け」なのです。
 要はどれも信者を歩かせるための「仕掛け」なのです。 裏返せば4千年以上も前から「歩くことが健康によい」事が分かっていたと言うことです。

以上  Snowman  .


前のページに戻る