「ニューヨークの市内観光」


Ver.1.1 2002/04/07
Ver.4.1 2003/06/10
1、日  程  平成12年(2000)12月27(日)〜平成13年1月3(日)

2、目  的  家族旅行 (同乗者:娘婿の母、妻、娘婿、長女)

3、場  所  ニューヨーク市内の観光

4、内  容
 年末から正月にかけて、長女の夫の実家(ニューヨーク市)で開く予定のホームパーティに招かれて12月27日に日本を発ち1月3日に帰国した。

【1日目】 12月27日
(1)飛行機の長旅
 東京⇒ニューヨーク間は直行便で12時間半もかかる。ロンドンが13時間だからほぼ同じ時間がかかるといことになる。
 ここ数年の間に、イギリス、フランス、ドイツなどを含めて、ロンドンには3回旅行し、視察旅行で米国シアトル、アトランタ・ロサンゼルスの旅を1回行ったので長距離旅行は割合身体が慣れてきた。
 長時間、エコノミー席に座っていると「エコノミー症候群」という病気にかかり易いというので、トイレに時々行ったり、軽い屈伸運動をしたり、或いは、足をテーブルの高さまで上げたりして、この病気になることを防いだ。
 この事が効を奏して、さほどに苦痛にはならずにニューヨークに着く事が出来た。

(2)アクシデント
 ところが、米国領空に入った頃、機長からのアナウンスが入った。機内に急病人が出たのでシアトルに緊急着陸するというのだ。最初の放送では45分位かかるとのことだったが、シアトルに駐機した飛行機は中々動き出す気配がない。45分を過ぎてやっと給油の車がやってきて燃料の追加注入をしている。あ〜あ。
 実際には1時間以上してやっと離陸した。着陸と離陸の無駄な時間があるので実際は1時間30分程の遅延となった。
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寒そうなシアトル空港

(3)彼の母親がJFKで待つ
 彼の母親(Hd)がJFK(ジョンFケネディ)空港で待っていてくれるが、こちらから連絡する術がない。仕方ないとはいえ、この寒い日に空港で待っていてくれる人のことを思うと気がもめる。

(4)Hdさんは情報をキャッチ
 彼女はアメリカや日本の航空会社の人をよく知っていて沢山の情報を得ていた。だから、一旦、JFKに来たものの「我々の飛行機がシアトルに緊急着陸したことを知って」一度自宅に戻ったらしい。

(5)彼の母親Hdさんと再会
 2000年9月7日に結婚式に出席のため東京に来られて以来3ヵ月半振りの再会だ。Hdさんは大変嬉しそうな笑顔で我々を迎えてくれた。
 そして、欧米風の挨拶、両頬を順番につけて互いに抱擁した。Hdさんの頬は実年齢よりずっと若く、温かくそして軟らかかった。

(6)JFKは改築中
 JFKは設備が古くなり全体を立体的な道路で結ぶように改築中だ。税関を出てから寒風の中を10分以上歩いてHdさんの車に辿り着いた。
 アメリカらしい安全第一の信号システムになっていて、車の渋滞を招いている。税関近くも違法車が沢山駐車し車が中々動かない。

(7)Hdさんの家は近く
 JFKはHdさんの家から車で30分という近さだ。Hdさんが色々周りの景色を説明しながらドライブしてくれる。運転も上手だ。
 彼女の家からマンハッタンまで車で30分という距離で高級住宅街の中に家がある。ホレスト・ヒルズ(Forest Hills)といって日本人にもよく知られているらしい。
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閑静な住宅街 Hdさんの家の前で

【2日目】 28日
(1)国道はハングル文字で一杯
 マンハッタンに向かう途中の国道で意外な発見をした。特に車の修理等の店が多く、ハングル文字の看板が最も多く次に中国文字と英語だ。日本語の看板は全くない。
 Hdさんに質問したら、ニューヨーク在住の日本人は少なくこの周辺は韓国人が最も多いのだという。ニューヨークのアジア人は、中国人、韓国人が多いらしい。日本人はどこへ行ってしまったのだろう。
 中国人が最も多いのは分かるが、次は日本人かと勝手に思っていたので、韓国人の進出振りには改めて驚かされた。

(2)マンハッタンドライブ
 車からあのエンパイヤ−ステートビルやツイン・タワーが良く見える。
 セントラルパークの近くにあるメトロポリタンミュージアムに車で入った。彼女はここの会員になっており、列に並ぶこともなくスムーズに入れた。この日は学校もお休みで観賞客が沢山いてごった返していた。
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メトロポリタンミュージアム

(3)カメラを1台車の中へ
 Hdさんから「博物館内は撮影禁止」と聞いていたのでフィルムカメラ(CANON EOS-100)を後部座席に残し、念のため、デジタルカメラのみ持って行った。車の中へ1台置いたカメラを見てHdさんに注意された。外部から見える座席に貴重品を置くと盗難に遭うというのだ。なるほど、やはり私は日本人だ、自分の安全に対する甘さを感じた。
 ところで持って行ったデジタルカメラが効を奏した。館内は撮影禁止でなく「ストロボ禁止」だったので、暗さに強いデジカメが大いに能力を発揮してくれて、上記のような綺麗な写真が撮れた。

(4)写真撮影OKのメトロポリタン・ミュージアム
 世界の4大博物館は殆んど写真撮影OKだ。但し、フラッシュの撮影は禁じられている。それでもフラッシュを使う(自動的に作動か?)輩がいるのには閉口する。特に東洋人(日本人、韓国人、中国人、ベトナム人他)が殆んどだ。つい気になって注意したらその人は日本人ではなかった。(言葉が通じずキョトンとしていた)

(5)エジプト館が最高
 内部は地域別に区分けされているが最初に入ったエジプト館が最高だ。王様レベルのミイラとその棺が沢山展示されている。特にその棺がビックリ箱のように何重にもなっていて、しかもその層もピッタリとはまっている。ロシアのマトリョーシカ人形のようだがマトリョーシカ人形は中でガタガタ空きがある。
 その棺の外も内側も細かい絵柄が付いていてそれは綺麗だ。ミイラも4000年も前に巻かれた布がそのまま今でもあるのは当時どのような加工技術があったのか不思議だ。
 南北戦争の頃のアメリカの武器やその装飾も見事なもので、日本の刀や鎧にも引けを取らない工芸技術に驚いた「アメリカ人は何事も大雑把で雑である」という考えをこの機会に払拭しなければならない。
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ミイラ 感激 何重にもなっている棺
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広く展示品も多い 武器の装飾も見事 ルノアールの「少女」

(6)今のニューヨーク車は皆綺麗
 私が初めてニューヨークを訪れた頃(1980年代)は殆んどの車がへこんだり傷ついたものだったが、今は日本と変わらない。昔よく言った大型車の代表的表現「アメ車」はあまりなく、小型車といわれる3000cc以下の車が殆んどだ。勿論、リムジンのような超大型車はかなり良く見かける。

(7)タクシーも変わった
 ご存知の方も多いと思うが、タクシーのことをアメリカでは「イエローキャブ」といって、黄色に塗られている。25年前は大型車で汚れたタクシーだったが、今はほぼ日本と同じ小型車(日本でいう中型タクシー)または、ツーボックスタイプの車が多い。
 その中で、最大の発見をした。ツーボックスのタクシーはISUZUブランドだ。日本ではISUZUはトラックかバスしか見たこともないし作ってもない。私はISUZUブランドの乗用車タイプは初めて見た。その上、ツーボックスタイプのタクシーは殆んどISUZUなのには一大発見だった。(昔日本国内ではISUZUのベレル、べレットという乗用車があった)

(8)帰路も楽しいドライブ
 帰りも途中、高架橋、川の上の橋など見所が多く素敵なドライブを楽しめた。ドライバーのマナーも日本よりは良い。3年前と昨年にアメリカに行った時感じたことと変わらない。それは、「罰金が高い」ためらしい。
 今回のドライブ(自分の運転ではないが)は日本とまた違った楽しいドライブだった。

【3日目】 29日
 29日は娘夫婦がニューヨークに到着し久々に5人でゆったりした時間を過ごした。
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暖炉前でゆったり過ごす

(1)デパートに買い物
 3日目は近くのデパートにドライブし夫々の好みの衣類を買うことにした。デパートといっても林の中に一軒あるアウトレットの店のようだ。殆んどのものが30%OFFで売っている。私は皮の手袋、家内は皮のコートを買った。デザインもよくしかも安い。

(2)家々はクリスマスの派手な装飾
 このデパートから又少しドライブして和食の店に夕食をしに行った。
 店に行く途中、家全体に大変派手なクリスマスの装飾をした家々が建ち並ぶ。各家の道路から20m位離れた林の中にあるので写真を撮っても多分良い絵にはならないと思い車は停めずに車中から観賞することにした。
 最近、日本の新興住宅地でもデコレーションを競うところがあるが、比較にならない大規模のものだ。家全体がディズニーランドのように輝いているのだから驚く。

(3)和風レストランYAMAGUCHI
 Hdさんがいつも話してくれていたニューヨークで美味しい和風レストランYAMAGUCHIに着いた。そんなに大きな店ではないが、ファンの客が多いらしく満席だ。客は日本人より韓国人のほうが多いような気がする。次にアメリカ人で日本人は3番目だろうか。
 Hdさんが予約をしておいてくれたので我々はすぐに座れた。そしておすすめの刺身を食べた。5人とも刺身が好きなのですぐに空にしてしまった。私はビールとシャンパンの両方を楽しんだ。Hdさんは元々ドイツ人なのでビールが好きで、彼はアメリカとドイツのハーフなのでシャンペンが好きだ。私は両方好きなので結果的に二人にお付き合いできて尚更幸せな気分を味わえた。
 Hdさんは帰りの運転があるのでグラス一杯で我慢した。
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レストランYAMAGUCHI 寿司を楽しむ

(4)ドライバーはゆとり
 前に述べたように、アメリカのドライバーは日本人よりルールをよく守っている。しかも、交差点などでは必ず相手に譲る態度が見えてほほえましい。本当にゆとりあるドライバーという感じがする。かといって、フリーウェイ(高速道路)では皆速く走っている。それも3車線以上のときにはセンターライン寄りの車線は最も速く、外側に行くほど遅く、よく比例しているので流れが綺麗だ。
 日本の常磐道の例では、殆んどが真中のレーンを走り、センターライン寄り(追い越し車線)がやや速いが時々同じ。外側のレーンは殆んど車がいないという流れ方。これは何なのでしょうか? 何となくこちらの心まで貧しくなってしまいそう。
 大体、追い越し車線をそのまま走っていたら「走行車線違反」ということを知らない運転手がかなりいるのいは愕然とする。本来、遅い車は一番左側を走らなければなならない。

以上  


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