【四方山話】  Talking about all sorts of things

【陸上自衛隊・観閲式 2007】
FLEET REVIEW 2007 by Japan Grand Self Defense Force
<3年に一回の一般公開・観閲式と観閲行進/観閲飛行>
Ver.1.1 2007/12/07
Ver.3.2 2007/12/13
 2007年10月21日(日)晴 自衛隊観閲式(予行)が行われた。

   式典・宣誓(日章旗と旭日旗)
           式 次 第
  1 観閲官臨場        7 観閲官訓示
  2 儀仗隊栄誉礼       8 簡閲行進
  3 開式           9 簡閲飛行
  4 栄誉礼          10 国旗降下
  5 国旗掲揚         11 儀仗隊栄誉礼
  6 巡閲           12 観閲官退場
 28日(日)が本番であり、その予行演習であるが観閲官が首相でない事と来賓者(外国高官等)がいない事以外は本番と変わらない。
飲み物の持ち込み禁止で、持参したペットボトルは没収された。(中身は大型の紙コップへ) 飛行機に搭乗するより厳しいのには戸惑った。よく考えると本番時には外国高官が来賓として来られるためだろうと思い納得した。

1、観閲開始
 観閲官臨場から始まり、儀仗隊栄誉礼、開式、観閲飛行、栄誉礼、国旗降下、国旗掲揚、儀仗隊栄誉礼、巡閲、観閲官訓示と一連の儀式が行われた。参加隊員:4,250人、車両:200台、航空機:66機と壮大である。
観閲官臨場(折木陸将) 式典開始・国旗掲揚 儀礼刀を持った防大生の入場

2、観閲行進
 今回の見せ場である「観閲行進」が始まった。
 と、同時に戦車などのエンジンが一斉に始動され排ガス規制されていない戦車類の排ガスはものすごい。先が見えないほどの黒煙に囲まれた。
 「観閲行進」の先頭は陸海空合同音楽隊だ。その後に観閲部隊指揮官が日章旗を掲げての行進で始まり、防衛大学校学生隊、防衛医科大学校学生隊、少年工科学校生徒隊、普通科部隊、空挺部隊、海上自衛隊部隊、航空自衛隊部隊、高等看護雅学院学生隊、女性自衛官部隊の行進と延々と続いた。
 戦車類一斉始動の排煙
陸海空合同音楽隊
 
観閲部隊本部
 
防衛大学校学生隊
前一列、儀礼刀が光る
防衛大学校学生隊
指揮官・幕僚及び校旗
防衛医科大学校学生隊
銃剣がキラキラ光って綺麗
少年工科学校生徒隊
 
普通科部隊
 
空挺部隊
 
海上自衛隊部隊 航空自衛隊部隊 高等看護雅学院学生隊 女性自衛官部隊
 【註】 観閲行進では数人の指揮官が隊旗と幕僚(数人)を従えて行進し、その後に多人数の隊列が続く。

3、観閲飛行(航空部隊)
 【陸上自衛隊】
 突然、ヘリコプターの編隊がやってきた。指揮編隊の飛行だ。
 CH-47 大型ヘリコプターの編隊だ。これを先頭に次から次へとヘリコプターの編隊や単独飛行の飛行機がやってくる。陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊の順に観閲官を表敬し、一般観客に見えやすいようにぎりぎりの低空を飛行してきた。
 
   指揮編隊(CH-47)
OH-6 編隊 UH-1 編隊 AH-1 編隊 LR 編隊

 【海上自衛隊】
SH-60 編隊 US-1 P-3C 編隊

 【航空自衛隊】
U-36A C-130 F-2 編隊 F-15 編隊

4、車両部隊
 いよいよ車両部隊の入場だ。陸上自衛隊ではこれらの車両は見学者の関心の的だ。
 「中央即応集団隷下」国際活動教育部隊を先頭に戦場での基盤整備をするための施設科部隊の車両が紹介される。その後に化学科部隊、衛生科部隊、需品科部隊、偵察部隊、普通科車両部隊、高射特科部隊、空自ペトリオット部隊、野戦科部隊、予備自衛官部隊、戦車科部隊が続く。
「中央即応集団隷下」国際活動教育部隊

 【施設科部隊】
化学消防車 92式浮橋? 橋梁車 ブルドーザ
化学科部隊
 
衛生科部隊
 
需品科部隊
 
「中央即応集団隷下」
特殊武器防護部隊
 【戦車部隊】
 オフロードバイクによる偵察部隊の後に、戦車部隊が続く。
 やはり陸上自衛隊では戦車が一番見栄えがするし、大きさエンジン音等他の車両を圧倒する。
   偵察部隊(バイク)
戦車の整列 89式装甲戦闘車 89式装甲戦闘車隊 96式装輪装甲車隊

 【ミサイル部隊】
 高射砲特殊部隊の後に、各種のミサイル部隊が続く。
 これらは航空自衛隊のものもある。アナウンスはあるものの遠くてよく聴き取れない。
   高射砲特殊部隊
対戦車対舟艇
ミサイル
短SAM
 
多連装ロケット
 
空自ペトリオット
 
 
 
 【戦車部隊】
 その後、また戦車隊の行進で迫力十分である。
99式自走榴弾砲 74式戦車 真っ黒な排煙と90式戦車隊 90式戦車は大きい
戦闘ヘリ AH-1 大編隊 戦闘ヘリ AH-1 CH-47 大型輸送ヘリ 大型輸送ヘリの大編隊

5、音楽演奏
 音楽演奏は自衛太鼓(朝霞武山振武太鼓)から始まり、少年工科学校ドリル隊による演舞である。実際の銃剣付の銃を振り回し投げ合い、そして空砲100発を撃つという迫力ある演舞であった。
自衛太鼓(朝霞武山振武太鼓) 少年工科学校ドリル隊の銃が舞う 空砲100発の迫力
  【註】これら写真は320mmの超望遠レンズの威力で肉眼では殆ど演技の実態が分からない。

 第一特科隊、東部方面音楽隊・第12音楽隊100名による演奏の始まりだ。この演奏のユニークなことはその音に実際の大砲を撃つと言うことだ。まず音楽に合わせて撃つ大砲の運搬が始まり、所定の位置に4門の大砲を設置する。
 曲名はチャイコフスキー作曲「大序曲1812年」である。この曲にある大砲の音は通常は大太鼓で代用するが、ここでは実際の大砲をぶっ放すから凄い。
 この近くに席を取った見学者達はアナウンスによって両耳を塞いでいたらしい。泣き出す子供もいたとその後の週刊誌に書いてあった。
     大砲の運搬
東部方面音楽隊・第12音楽隊 4砲順次発射 最後に4砲同時発射

式典終了の敬礼    .
 これで予定された観閲式は全て終了した。
 会場近くに「装備品の展示」があり、銃等に直接触れることも出来てかなりの人気だった。戦車は砲を回転したり姿勢を前のめり後ろにのけぞったりのデモも行われた。ミサイルは有線のリモコンで方向転換など「おもちゃののガンダム」のように操作して見せてくれた。
 【註】続編として「装備品の展示」を後日掲載予定。

 【お断り】筆者自身素人ゆえ型番等の間違いについてはご容赦ください。(当日配布パンフレットを参照)

【使用 カメ ラ】 CANON Kiss Digital 6.3 MPixels
【交換 レンズ】 SIGMA ASPHERICAL IF 28〜200mm(35mm判換算45〜320mm)
MT=18

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