90式戦車(奥)と74式戦車(手前)
|
主 な 展 示 品 1 銃 器 類 展 示 (ピストル、ライフル、機関銃、バズーカ砲) 2 車 両 展 示 (ブルドーザ、74式戦車、90式戦車、戦車橋) 3 設 備 展 示 (移動風呂、発電車、移動診察車、移動治療車) 4 戦車・機動デモ (90式戦車と74式戦車の砲回転・姿勢制御) 5 ミサイル車デモ (短SAMの機動性デモ) 6 戦車類 の 展示 (74式戦車近影、高射砲、短SAM、特殊武器防護車?) |
1、銃器類展示
最初の展示物は銃器類で、実際のピストル、ライフル、機関銃、バズーカ砲等の銃器に触れ、その重さを実感できる。どの銃器も予想以上に重く、これらを持って走り回るのは重労働であることが分かった。 バズーカ砲を私が担いでいるのだがアングルが悪くその様子が分かり難い。 |
2、車両展示
普段近くでは見られない戦車等の車両を至近距離で見られる。ブルドーザにはクレーンや機関銃が装備されており、一般道路建設のものとは形状もかなり異なる。戦車展示では親切にも戦車の上部より高い特設台を設けて戦車の上部からも見学出来るようになっている。どこから見ても90式戦車の大きさに驚く。
ブルドーザ | 74式戦車 | 90式戦車 | 91式戦車橋 |
3、設備展示
戦場で必要な各種の移動可能な設備が各種展示されていた。風呂は折りたたみ出来るもので新潟沖地震でも実際に被災者のために大活躍した。発電車は移動診察車の大電力の供給に使われる。移動診察車にはトイレやシャワーも設備され移動診察車自体も拡大式で大変広い。移動治療車は独自の専用小型発電機を装備している。
移動風呂 | 発電車 | 移動診察車 | 移動治療車 |
4、戦車・機動デモ
ここでは90式戦車と74式戦車が並んで砲回転・姿勢制御のデモを行った。
90式戦車(手前)は陸上自衛隊の誇る最新鋭のハイテク戦車だ。左右が傾斜する戦場を走るときには自動的に水平を保つように走ることが出来る。また前後に揺れる場合(艦船のピッチングと同じ)でも大砲が自動的に目標に向かう。従って、戦車本体が前後に揺れても砲は一定方向を向くという優れものだ。
@砲が左前 | A砲が右前 | B砲が後ろ右 | C砲が真後ろ |
【実射映像】
地面の傾にも地面の凹凸にも影響されずに砲の角度を一定に保ちながら走行し、砲を発射して目標物に正確に命中させる事が出来る世界最高性能の戦車である。(砲が全て同一方向を向いている)
90式戦車4台による実弾同時発射 (2004年8月富士火力演習) |
正常位置 | 後傾 | 前傾 |
戦車(90式、74式共)は砲を撃つときに前の部分を低く下げてお尻を上げるような姿勢を取れる。実際に発砲するときには地面の傾斜と目標を考慮して戦車本体を後傾・前傾を自由に出来る。これは発砲時にその反動で戦車本体が後ろに動かぬような効果がある。 |
5、短SAM(ミサイル)の機動性デモ
短SAMは「おもちゃのガンダム」のように隊員の操作する有線のリモコンで、上部左右に装備されたミサイル格納箱が左右に降りてくる。大きなおもちゃを見ているようだ。
@動作前 | A格納箱が上部左右 | B格納箱が下部左右 | C格納箱が下方へ |
上記のようにして発射準備が出来ると、今度はミサイルが装備された回転台が動き出し標的にむけてリモコンで方向を定める。後は発射ボタンを押すだけ。
@ミサイルが前方 | Aミサイルが左方 | Bミサイルが後方 | Cミサイルが右方 |
74式戦車近影 | 自走(装軌)高射機関砲 | 短SAM(格納箱下方へ) | 特殊武器防護部隊 |
観閲式は10:30〜12:00に行われたが、その後の音楽演奏を4砲同時発射(12:42)で終了した。その後、私の居た北側の見学台の丁度対角線上の南側に徒歩で移動して、この「装備品展示場」に来た。 13:00〜14:30の見学時間をフルにいたことになる。
今回も見学の感動と新規の知識を得る充実した一日となった。