2008国際航空宇宙展
Japan International Aerospace Exhibition 2008
Ver.1.1 2008/10/15
Ver.2.1 2008/10/20

ロールスロイスのJETファン模型と私  .
 10月4日(土)晴 はパシフィコ横浜で開催されている2008国際航空宇宙展に出掛けた。

秋風に舞って開くや智の競い

 今回は新聞広告を見て即座にインターネットで詳細を確認して、このイベントの見学を行動に移した。世界500以上の企業・団体が最先端航空宇宙技術を展示し多くの企業人やマニアが訪れていた。私の関心事は日本初JETエンジン「ネ-20」、2015年実用化を視野に検討を始めたといわれるスバルJET、三菱リージョナルJET、純国産偵察機UX(旅客機に転用計画)であった。2010就航予定のホンダJETの展示はなかった。
 今回、10/1(水)は記念飛行としてブルーインパルス(T4)編隊飛行があり、10/4(土)10/5(日)はデモ・フライもあったのだが、本日は展示とデモ飛行の両方を見る時間はなく、横田、入間、調布でデモ飛行は見ているので展示だけを見ることにした。

1、実用化を目指す国産旅客機
2015年実用化を視野のスバルJET 三菱リージョナルJET 純国産偵察機UX(旅客機に転用)

2、昔の日本のエンジン技術
国産初JETエンジン ネ20
1945/7特殊戦闘機「橘花」用
中島・栄12号(当初の零戦用)
空冷復列星型14気筒発動機
星型発動機のピストン連接棒
 
ネ20 ターボジェットエンジンン
 ネ20は、海軍航空技術敞により開発された日本最初のジェットエンジンです。1945年7月に特殊戦闘機「橘花」に搭載。その1号機は1945年8月7日木更津航空基地で松根テレピン油を燃料に高度600m、12分間の飛行に成功しました。1944年12月東京石川島造船所(現IHI)は5台の試作量産エンジンを受注。翌年8月1日に横須賀海軍航空技術敞に納入しました。(本エンジン説明文より転載)

3、現在のJETエンジン技術

ヘリ用JETエンジンのカットモデル
 現在のJETエンジンはターボファンJETが主流だ。特に旅客機用は殆ど高パイパス比のエンジンを使っていて、低騒音、低燃費が特徴だ。しかし軍用となると目的が違うので形状も違う。(左写真2枚参照)
 ヘリコプターのエンジンも最近は小型の物でもJETが多い。ジョットエンジンのタービンを回す軸にギアで低回転にしてローターを廻すものである。左写真のカットモデルもその一例である。
 今回、超小型の単軸JETエンジンは模型飛行機用かと思うほど小型で驚いた。見たところ全長40cm程であり構造も極めて簡単。
CF34 Turbo Fan JET Engine (旅客機用) XF5-1 Turbo Fan JET Engine (哨戒機用) 超小型JET Engine
(40cm程)(標的機用)
小型JET Engine
(60cm程)(多目的)

4、現在の新型JET旅客機
ATR600 エアバス A380 エアバス A350 ボンバルディア Q400

5、戦闘機
 戦闘機は航空機の中でも最高の技術が結集されているので興味深い。しかし、世界最強・最新鋭と言われる米国のF22ラプターのモデル展示はなかった。予想しなかった日本の近未来ステルス戦闘機のモックアップ展示(三菱重工)があり、その姿は米国のステルス偵察機のようで色も黒く不気味な感じがした。このモデルは撮影禁止で残念ながら写真に残すことが出来なかった。
 ドイツの戦闘機は昔日本が自主開発をしようとしていたFX(新零戦)と形状が似ている。当時の日本は米国の圧力に屈して既に旧型となっていたF16をベースに共同開発を強要 され現在のF2が生まれたが、その結果、日米とも共同開発に不満を残し、しかも、目標生産機数未達のまま生産中止となった。
 Euro Fighter "Typhoon" は英独伊スペイン4カ国の共同開発機で米国F-22対抗の最新鋭機だ。航空自衛隊のF4の後継機種の対象にもなったが今はその動きはない。
ドイツの戦闘機 日本のF2 Euro Fighter "Typhoon"

6、無人偵察機、ミサイル
 無人偵察機やミサイルは見るからに不気味な感じがする。写真中央のミサイル頭部には2台のTVカメラがついていた。
無人偵察機
EADS DEFENCE & SECURITY
ミサイル
 
2つの目
 
ミサイル3種類
LOCKEED MARTIN

7、宇宙関係

  月面探査機    日本の超音速旅客機
 宇宙関係の展示はあまりなく、日本の月面探査衛星「がぐや」の衛星技術のパネル展示がNECブースで行われていた。割と知られていない日本の超音速ジェット旅客機の実験モデルが見学者の目を引いた。フランスの実験設備で既に実験済み。







8、その他、垂直離着陸機、ヘリコプター、飛行艇

     垂直離着陸機        ドクター・ヘリ
 その他、垂直離着陸機、ヘリコプター、飛行艇等があった。飛行艇は日本のお家芸でSHINMAYWA(新明和)が良いものを作っている。野外では救難飛行艇US-1Aや各種ヘリコプターのデモフライトもあったようだ。



以上      .
MT=10  

表紙に戻る