1、先輩が初段と3段審査を受けられた
同期で入門した30歳台の男性一人が初段を30歳台の女性(主婦)が3段を受けられた。
2、200種類の技
松風塾の師範は厳しさをモットーとしており、機敏な技、柔らかい受けを求められる。
基本技には、第一教、第二教、第三教、第四教、入り身投げ、四方投げ、回転投げ、天地投げ、腰投げなどがあり、それに対して、攻撃に、正面打ち、横面打ち、上段突き、中断突き、蹴り、等があり、その組み合わせだけでも50種類にもなる。
その他、座位(正座同士で技をかける)、座位立ち(正座した人に立って攻撃)、立位(互いに立った状態で対峙)があるので、3倍の150種類の業が出来る。その他、捌き方にも「内捌き」「外捌き」がある。
又、武器(短刀、木刀、杖)を使う技もある。その他、2人掛け(2人で1人を攻める)、3人掛け(3人で1人を攻める)があり、それらを総合すると200種類もの技を行わなければならない。
3、一人40分
上記の技を、一人ずつ審査し時間は40分にも及んだ。勿論、無休憩で行うので審査を受ける人は大変である。
私が将来この審査を受けるとして、こんなに大変なことが出来るのだろうかと、自信が湧かない。
4、3段の審査は技の高さを観る
主婦で小柄な人が3段へ昇段の審査を受けられた。
上記技をより高度なものにして審査、最後は2人掛け3人掛け4人掛け。小柄な女性に大の黒帯び男性が4人で取り囲み押さえ込むのを撥ね退けて次々に投げ飛ばす。見ていてもはらはらの情景である。
5、感想
今回の審査の状況を見て、審査の厳しさを実感し、特に3段とはこういうことかとその技の素晴らしさと奥の深さを感じた。そのことから自分に与えられた使命を強く感じさせられた。
自分の体力と相談しながら、無理をせず、焦らず、自分のペースで最大限の努力をすることを自分自身に諭した。
改めて、これから一層精進する事とした。