【　炬燵の天板作り　】　（2005年12月10〜13日）

［経　緯］
　通常の炬燵を使うと立居が億劫になるので、我家では冬でも洋テーブル（食卓）を使っている。しかし冬は足元が寒いので電気カーペットを使っていたがそれでも足の甲や膝が寒い。そこで我家の洋テーブルには炬燵のヒーターを取り付けてある。それでも膝が寒く炬燵の放熱を防ぐためにテーブルクロスを掛けている。
　テーブルクロスは上品で良いのだが毎日使うには洗濯等の問題があり実用的ではない。

［工　夫］
　最初、放熱を防ぐためにテーブルの周囲を幕のようなもので囲む方法も考えたが取り付け方法や手間が大変なので断念。ガラスを特注でカットしてもらうには３万円がかかるほか冬は冷たく食器を置く音が気になる等の問題があった。
　そこで妻が思いついたのはテーブルクロスの上に天板を載せる方法だ。これは良いが、テーブルに合った大きさの天板は一般に売られていない。そこで、私がＤＩＹセンターで板を買ってニスを塗ることにした。
　方式が決めれば作業をこなすだけ。しかし、今までのノウハウが役立つのは言うまでもない。

［板の選定と切断］
（１）板の選定
　近くのＤＩＹセンター２軒を廻り素材の板を物色。ベニア板は容易に入手できるが安っぽいので不採用。やはり、出来れば無垢板が良いが127Ｘ80(cm)の板は入手不可能。ＤＩＹセンターで見つけた板は集成材。在庫がないので注文購入となった。
（２）板の切断
　板が大きいのでＤＩＹセンターのサービスで所定の大きさにカットして頂いた。その上、４隅のラウンドカット（丸みに切る）とバリ取りを有料でお願いした。カット後はカンナと紙やすりで丁寧に仕上げてくれた。

［実作業］
（１）表面のヤスリ掛け
　表面は加工されているので一見綺麗に見えるが手で触ると表面が毛羽立っている。そこで表面をヤスリ掛けすることにした。手作業では大変なので「電動サンダー」を使った。
（２）ニス塗り
　クリア（透明）ニスでは真っ白な板に仕上がってしまうので、オーク（樫）色のニス、クリアニス、オーク色のステイン（木に色を付ける薬品）を買って、最初はオーク色のニスを２度塗りした。結構渋い色に仕上がった。板の周囲もこのニスを塗った。

ヤスリ掛けした食卓大白板	オーク色のニスを塗った

（３）ステイン塗装とクリアニス
　板のもう一面（裏面）はステイン塗装２度塗りをした。割合良い色が出たので最後にクリアニスを塗った。
（４）再度サンダー掛け
　全面乾燥してみると軟らかい木のためか表面に気泡のような小さな粒が全面に出来て手触りがザラザラして感じが悪い。ニスの説明書の最後にヤスリ掛けして再度クリアニスを塗ると良いとのアドバイス書きが目に付き早速実行した。

横から見た集成材白板	オーク色のステインを塗装	クリア（透明）ニスを塗装	サンダー(電動ヤスリ)掛け

（５）仕上げのクリアニス
　サンダー掛け後、取れた粒粒を掃除機で吸引し、その後、布で拭き小さな粒を完全に取り除いた。そして、最後の仕上げのクリアニス塗装して完成した。

　２面が「黒めのオーク」と「マホガ二ーに近いオーク」の特徴ある色に出来上がり、その場の雰囲気で変えられるリバーシブル天板の完成となった。

黒めのオーク色の天板	マホガニー的オーク色の天板	テーブルに載せて完成

［使用工具］

項番	工具・塗料	使　用　個　所
１	工作用作業台	サンダー掛け、ニス塗装
２	電動サンダー	板面のヤスリ掛け
３	塗料各種	板面の塗装：オーク色ニス、クリアニス、オーク色ステイン

［工事時間］

月　日	工　事　内　容	所要時間
12/10	材料購入（集成材、塗料各種）	1時間30分
12/11	ヤスリ掛け（サンダー）（Ａ面Ｂ面）	30分
12/11	オーク色ニス塗装（Ａ面２回塗り）	2時間
12/12	オーク色ステイン（Ｂ面２回塗り）	2時間
12/12	クリアニス塗装（Ｂ面２回塗り）	20分
12/12	クリアニス塗装（Ａ面１回塗り）	10分
12/13	ヤスリ掛け（サンダー）（Ａ面）	１時間50分
12/13	クリアニス塗装（Ａ面１回塗り）	10分
12/14	ヤスリ掛け（サンダー）（Ｂ面）	50分
12/14	クリアニス塗装（Ｂ面１回塗り）	10分
12/10〜14	総作業時間（準備＆片付時間除く）	９時間３０分

［総費用］

項　　　目	詳　　　　　細	費　用　（円）
集成材（180ｘ90）	天板用素材	９，４５０
塗料（３種）	オーク色ニス、オーク色ステイン、クリアニス	１，１８０
紙やすり（２種）	板表面研磨用、ニス仕上げ用	買置　　０
合　　　計		１０，６３０

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