【 電気スタンドの笠作りとサンルームのシェード作り 】 (2002年4月)
(1)笠の検討
ある照明器具店で見た竹製の丸い球の笠?からヒントを得て、竹製を思いついた。しかし、どこへ行っても竹製の球など売っていない。ある日、スーパーマーケットで竹製の小さなゴミ篭を見つけた。これを逆さにすると丁度良い笠になりそうだ。また、竹篭は竹の隙間から電球の熱を逃がすので発火の心配はない。大きさを確認して買った。
(2)支えの検討
笠の支えは通常の電気スタンドのように針金で作ることにした。しかし。針金の材料、太さの検討が必要だ。銅線なら太くても曲げ易い、しかし、笠の重さを支える耐久性が問題だ。鉄の針金は丈夫だが太いと硬くて加工が難しい。それらを総合的に検討して今までの経験則で適当な太さの亜鉛メッキした鉄の針金を買った。
針金は硬かったが思ったより上手に出来た。笠となる竹籠を載せるだけの設計にして、上部で円を描くような形にした。これは、グッドアイディアだった。
針金で電球に笠支えを付ける | 竹篭を載せて完成 | 良い雰囲気を醸し出す |
[天津すだれの活用]
そこで思いついたのは、スーパーマーケットで安売りしている[天津すだれの活用]である。それも、出来るだけ加工せず寸法のあった既製品を取り付ける。それも紐で止めるだけである。
その結果は写真の通りで、意外と良い雰囲気が出た。
サンルームのシェード |
[意外な成果]
(1)良い雰囲気
サンルームという洋風の空間に、簾という和風のシェードがうまくマッチして、落ち着いた部屋の雰囲気が醸し出された。
(2)明るい
元々、ついていた厚い生地で作られた布製のシェードでは曇りの日は暗くこのシェードを開ける必要があった。従って、晴天と曇天ではその都度シェードを上げたり下げたりする必要があった。
しかし、この[天津すだれ]では簾の間からの光が漏れて割と明るい。従って、曇天時でも簾(シェード)を上げなくても良い。
(3)直射日光は遮断される
上記で簾の間から光が漏れて明るいといったが、それでは、直射日光が入るのではという疑問があるはず。しかし、不思議にも直射日光は殆ど入らない。その秘密は「簾が下に垂れ下がっていること」にある。
下に垂れ下がっているためにほぼ真上から来る太陽光は「上の葦の棒」と「すぐ下の葦の棒」の間を通り抜けることが出来ない。同様に「その下の葦の棒」の間を通り抜けることが出来ない。従って、簾全体を直射日光は通り抜けられないのだ。
(4)副産物
通常、シェードを降ろせば当然暗くなり特に隣室のリビングルームは暗くなってしまう。ところが、簾では葦に当たった太陽光が乱反射し部屋の中まで届くので部屋が明るくなるのだ。これは思ってもない効果(副産物)であった。
元々、この「簾の効果」は先人が経験で知り得た知恵なのかもしれない。
兎に角、期待以上の結果で大変満足している。