【トンネルを抜けると霊峰富士】


【5月度STー21ツーリング・報告書】
Ver.1.01 2002/05/27
Ver.4.01 2002/05/30
トンネルを抜けると霊峰富士

1、日  程   平成14年(2002)5月26日(日)、晴のち雨

2、集  合

   集 合 場 所  集合時間  メンバー 
 第1集合場所  高倉公園・西側入口   7:00  PS、SM 
 第2集合場所  中央道・談合坂SA  8:00  GP、KB 

3、目的地
  霊峰富士の景観、田貫湖、西富士湯ランド、石の博物館、富士山新五合目

4、メンバー

 記号  メンバー愛称  所  有  車 
GP Global Person  HONDA Shadow VT-1100 
PS Public Servant  BMW R1150-RS 
KB Kyoto Boy  BMW R1100-S 
SM Snow Man  BMW R1100-RS 

5、コース

       6km  中央道 8:00集合36km 中央道    中央道  75km
自宅────八王子IC────談合坂SA────大月JCT────河口湖IC
7:00(7:10)  7:20〜30    7:50〜8:50

    83km(立寄)  100km                   K415(山道)
────どさん子────本栖湖────道の駅しもべ─────下部温泉────
   9:25〜10:35  【五千円札】   (Pass)        (昼食)  

 134km(絶景富士)    141km(右折) 146km(写真名所) 150km(露天風呂)
湯の奥猪之頭トンネル────猪之頭────田貫湖────西富士湯ランド────
13:00〜20          13:40  13:50〜14:10   14:20〜15:10

155km(GAS)       K72白糸滝公園大渕線
白糸の滝────上井出────────石の博物館────表口登山道入口
15:15〜25               (Pass)

   (快適なワインディング)
────富士山スカイライン────ふれあいの森────富士山入口────
                  (Pass)

 191km       (戻り)205km                   223km
富士山新五合目────富士山入口────滝ヶ原・自衛隊駐屯地────小山交叉点
 16:15〜35      16:50                     17:05

     東富士五湖道路 228km        234km      (富士吉田)
────須走IC────須走料金所────籠坂トンネル出口────料金所────
            17:15       (合羽)17:18〜35

     中央道(渋滞15km)  中央道     中央道           321km
河口湖IC────大月JCT────談合坂SA────八王子IC──(GAS)─自宅
                  (Pass)      19:05        19:20

  【料金所電話番号】
@ 八王子 :0426-91-1201
A 河口湖 :0555-23-3131
B 須 走 :0550-75-2580
C 富士吉田:0555-22-6719

6、走行距離

項   目デ ー タ ( BMW R100-RS )
 総走行距離    321.0km   (ODO:47,337km)  
 燃   料     24.3L    (14.4+10.0)  
 燃   費     13.2km/L (12.0km/L・16.6km/L)  
 総経過時間     12時間 20分  

7、今回のツーリング・ポイント

 名   称  説      明 
 下部温泉   JR身延線の昔懐かしい駅舎、昔からの湯治場 
 トンネルを抜けると霊峰富士   トンネルを抜けると突然霊峰富士が見える絶景 
 田貫湖(絶景の富士)   カメラマンのメッカで富士山の写真を撮る絶景の場所 
 西富士湯ランド(露天風呂)   田貫湖から南4kmの距離にある露天風呂 
 富士山スカイライン   フィトンチッドを吸いながら走る快適なワインディング 
 富士山新五合目   静岡県側の五合目:結構急坂のワインディングの連続 

7、状況・感想
 今回は、特に大きい計画はなく、ツーリングに最適な季節に自然を楽しむことを主目的に計画したものである。

(1)集合
 今回はGPさんとは談合坂SAでお会いする予定であったが、以外にも八王子ICに入ったところで会えた。実はGPさんのバイクHONDA Shadow VT-1100の冷却水が突然漏れ出し走行不可能となったということだった。
 GPさんは近くのレッドバロン八王子本店に支援を依頼するとのことなので、我々は集合場所の談合坂SAに向かった。
 談合坂SAの二輪駐車場は中央部から左の片隅に変更になっていた。通行料金は極めて高い(四輪軽自動車と同じ)にもかかわらず、何で二輪車はこうも冷遇されるのか。二輪車愛好家には不満の要素が又増えた。
 話がそれたが、KBさんも時間までに到着した。

(2)走行
 天気は晴、最高のツーリング日和だ。しかし、午後から曇ところにより雷雨との予報だ。特別渋滞はなく順調な走りを楽しめた。

(3)どさん子に立寄る
 平成12年10月28日(土)ソロツーリングを計画し、今回同行のPSさん、KBさんが談合坂SAの同じ場所に3台が駐車し、しかも3人ともBMWだったという偶然が契機となりバイク仲間になった。
 その日は夫々の予定があったので、談合坂SAで別れたが、私はその後、山梨県鳴沢村のどさん子(ラーメン屋)に立寄りラーメンを頂いた。この店の店主さんと親しくなり当時のホームページに載せた。そのような経緯から機会があればその店にご挨拶に立寄りたいと考えていた。今日は丁度そこを通るルートなので立寄ることにした。

 @どさん子は準備中
 どさん子への到着が9:25だったのでまだ「準備中」の看板。それでも、どなたかにご挨拶をと思って裏口などを探しているうちに正面のドアが開きご主人が「準備中です」とのこと。私が「福島です」と言うと、ご主人はすぐに気づき「以前は写真などを頂きありがとうございました」とのお言葉。
 準備中の店に案内されお茶を頂いた。ご主人は、以前に知ったのだが鳴沢村の議員さんである。今日の話では「本業は自動車修理業(社長)」とのこと。しかし、今は車の品質が向上したことと、道路の舗装により車の故障は殆どなく、自動車修理業も今では商売にならないとのこと。この業界の急激な変化も良く分かった。
 村営面では、国が市町村合併を奨励しているが鳴沢村は合併せず自力村営するという。色々ご自分の考えを持っておられ大変勉強になった。30分もお邪魔したのでお別れとした。
 仲間の無線機の調整をしている間に、ワンボックスカーで仕入れに行かれたご主人がすぐ戻ってこられて「家内がすぐに来るのでゆっくりしてほしい」とのこと、我々3人は折角なのでご好意に甘えることにした。奥様は別の車ですぐこられた。

 A奥様は話好き
 奥様は又、お茶をご馳走してくださった。話し好きなのでつい聞き入ってしまう。その間、その雰囲気などを写真に撮った。
 ご主人は今は低迷一方の自動車修理業からメンテナンス業(ホテル、家の下水道工事とそのメンテナンス)を始め、今は成長中でご子息に経営を任せているとのこと。
 ラーメン屋さんも売上がバブルがはじける前の1/10に減少したが、「お客さまとの出会いが楽しくこの商売を続けている」とのことで大変良いことだと感心した。当時はお客様が店に入りきれず待ち行列が出来たとのこと。今は弁当におにぎりを持ってくる人が多くなりラーメン屋さんの利用が激減したとのこと。我々が感じる以上に景気が低迷している様子がわかった。
奥様の話を伺う 奥様と記念撮影

(5)五千円札の裏の写真
 本栖湖の北側にある展望台から見た富士山が「五千円札の裏の写真」である。ここを通るので小休憩して記念写真を撮った。

 【この写真と五千円札の裏の写真を比べてみてください。天気の関係で逆さ富士は写っていませんがアングルはほぼ同じです。】

(6)下部温泉
 JR身延線の小さな駅がある。昔懐かしい駅舎が印象的でこれを見てから、駅前の蕎麦屋さんで3人は「ざるそば」を注文した。この店の「大盛り」は800円(普通盛り700円)だが一般の「普通盛り」程度だったので全員がっかり。
 下部温泉は川に沿って奥には入ると中々の温泉街で、駅前の雰囲気からは推測しがたい温泉街らしさがある。

(7)K415(山道)
 ここは昨日地図で調べた「トンネルを抜けると霊峰富士」に行く山道だ。下部温泉街を奥に登って行きそのまま東に向かって静岡県側に向かう山道だ。途中は「田舎」という雰囲気の段々畑の中に舗装された九十九折の道を登っていく。
 しかし、景色は落ち着いた山の風景に変わっていく。川はいつまでも手前に向かって流れているのでまだ峠の頂上でないことが分かる。新緑を楽しみながら登っていく。すれ違う車がは殆どないがそれでも3台ほどすれ違った。

(8)トンネルを抜けると霊峰富士
 峠を登りきる頃、立派な長いトンネルがある。それを抜けると左正面に霊峰富士その手前はV字型の谷があり富士山と谷が対照的で逆さ富士のようだ。
 ここに来て分かったのだがこのトンネルの名は「湯の奥猪之頭トンネル」だった。
又、川の流れが行き先を向いているのでこのトンネル付近が分水嶺(峠)であることがわかった。
トンネルから見た霊峰富士 霊峰富士と3台のBMW 富士山と逆さ富士の谷

(9)田貫湖
 田貫湖は富士山と湖との景色がよく早朝はカメラマンのメッカらしい。湖の周辺はキャンプ場が多くアウトドア−派が多い。
 ここで小休憩したら、観光客が我々の3台のBMW製バイクを見て定番の質問をしてくる。@排気量は? A最高速度は? B価格は? Cハレーとの違いは? 等、どの項目にも感心するばかり。「BMWは自動二輪も作っているのか?」との驚きもかなりある。日本では「BMWは高級乗用車」という印象らしい。「BMWは高級二輪車」でもあるのですよ。

(10)「西富士湯ランド」
 これも昨日地図で知ってのだが、行ってみることにした。舗装もしてない砂利道と砂利の駐車場で粗末な入り口の案内板に露天風呂700円、酵素風呂1,700円と書いてある。通常温泉にした。
 入ってびっくり、入り口、更衣室、室内風呂、とも手入れが殆どされたなく荒れた小学校のプールのようだ。露天風呂は富士山も何も見えない、見えるのは二つのプレハブの飯場風の建物のみ。
 これは入湯税300円が適当。それなのに700円のほか外税30円まで加算され散々。我々はもう二度と来ることはないし、これではまずリピート客はないだろうと仲間と思った。だから客は数組しかいなかった
 先月行った「天空の湯」「ほったらかしの湯」とは雲泥の差。両方とも設備よし、景色抜群、清潔さよしで、しかも、500円なのだから比較にならない。

(11)白糸の滝、石の博物館はパス
 予定時間より2時間近く遅れているので、白糸の滝、石の博物館の見学はパスすることにした。「石の博物館」は以前は「奇石博物館」と呼んだ。

(12)富士山スカイラインと富士山新五合目
 いつ来ても「富士山スカイライン」は快適だ。フィトンチッドを吸いながら走る森の中の走行は快適そのもの。大きなワインディングも楽しい。
 富士山新五合目は静岡県側の五合目で、山梨県側のスバルラインで行く五合目の丁度反対側である。五合目の看板には「富士山表口五合目」と書いてある。山梨県側より後から出来たので「表口」で対抗したようだ。(それでは山梨側は「裏口」か? 否。)
 そこへ行く道は結構急坂のワインディングが続く。非力エンジンの車では相当シフトダウンしないと登れない。昔はここは有料だったが今は無料の道路になった。
 富士山新五合目の駐車場付近は霧で周囲が殆ど見えない。初めてこられたPSさんやKBさんには気の毒であったが一応来たという証拠写真は撮れた。ここの売店でPSさんが酒のつまみの「イカ墨たくわん漬」を買ったので私も買った。というのはPSさんは食材に詳しく確かなため良い指標となるからだ。勿論、試食はした。

(13)須走で突然の雨
 滝ヶ原・自衛隊駐屯地までの道路も快適だ(これも富士山スカイライン)。小山交叉点にはあっという間に到着した。須走ICから東富士五湖道路に入った、須走料金所を過ぎるとすぐに雨が降り出した。すぐに長い籠坂トンネに入りほっとした。トンネル出口での雨のないことを期待したが、期待に反して土砂降りだ。すぐに合羽を着ないとずぶ濡れになってしまう。幸い陸橋が見えたのでこの橋の下にバイクを止めて合羽を着た。
 着終わった頃、西の空が晴れて来た。折角着たので防寒を兼ねてそのまま走行した。

(14)雨は上がらず
 その後は又空が暗くなり雨が降り続く。「富士吉田・大月間15kmの渋滞」の表示あり。でも、バイクはこのような時、車に対し優越感をもてる時だ。車の間をスイスイとすり抜けていく。
 大月・談合坂間は大雨でSAで休憩するより早く帰宅した方がよさそうなので談合坂SAはパスして八王子ICに向けてひた走った。

(15)帰宅直後晴天
 19:20帰宅して洗車が終了すると(19:40頃)もう空はすっかり晴れて、あの金星が明るく輝いている。今月中旬に話題になった惑星集合(地球から見て水星、土星、火星、金星、木星の5惑星がほぼ一列に見える現象で、「不吉なことが起こるという惑星直列」ではない)を見たが、肉眼では全ては確認できなかった。

 今回もトラブルもなく無事楽しいツーリングを終え、ST−21の無事故実績を更新できた。


【用語の意味】

1、フィトンチッド

フィトンチッド=【fitontsid ロシア語(英文字表記)】
 樹木などから発散する、細菌などの微生物を抑制する作用を持つ化学物質。

<出典:広辞苑2001>
フィトンチッド=【fitontsid ロシア語(英文字表記)】
 樹木などから発散される殺菌力のある芳香性物質、森林浴はこれを浴びることを目的の一つとする。
<出典:パーソナルカタカナ語辞典2001>
フィトンチッド=樹木から発生する揮発性の物質
 特に針葉樹に多いといわれ、森林浴の効用として認められている。旧ソ連の生体学者B・キートンが発見した。
<出典:カタカナ語欧文略語辞典>(情報知識・imidas1997別冊付録)
森林浴=大気浴の一種
 樹木が分泌するフィトンチッドという揮発性の物質により人体が活性化され、健康的な効果が得られるもの。
 ヨーロッパでは古くから森林療法として定着している。森林の中でのレクレーションの場も提供されている。
<出典:情報知識・imidas1997>
2、ST−21

 我々のツーリングクラブの名称で1991年発足以来無事故を記録している。
 ST−21とは「 Super Touring in the 21st Century 」の略称である。

3、BMW
 BMWはBayerische Motoren Werke「バイエリシェ・モートレン・ヴェルケ=バイエルン・モター(発動機)・製作所」の略。昔は日本でもドイツ語読みで「ベー・エム・ヴェー」と呼んでいたが、今では英語読みの「ビー・エム・ダブリュー」が一般的です。
 ドイツ・バイエルン州にある高級二輪車、高級自動車メーカーで第二次大戦以前は航空機特に戦闘機のエンジンを製作していた会社です。

 因みに、あのベンツも名戦闘機「メッサーシュミット」を作っていました。
 日本の自動車メーカーも殆どが飛行機製造関連の会社です。
 ご参考:「私の雑学」BMWって何の略 ← ここに跳ぶ

8、費  用

 項   目    費     用   (円)
 ガ ソ リ ン    2,779 (1676+1103)
 高速道路    4,140 (1550+520)x2 
 飲   食      840 
 入 湯 税      730 
 土   産      550 
 合   計    9,040  

以上


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