ハチ的ホークス優勝騒動レポート
〜二度ある優勝は三度ある〜

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9月23日


 我等がホークス、ドームにて西武に勝利。ここに来て、ようやく優勝の確信が持てた。いやいや、ここ最近の西武って、妙に神がかった勝ちが多かったじゃない?だから、もしかしたら…って悪夢がずっと、脳裏に焼きついていたんだが、この試合でそれが完全に掃えたナリ。

 今日の試合で我等がホークスは、球団がこっちに来て以来引きずってきた西武の悪夢を、完全に払拭したと断言する。これからはホークスの黄金時代がやってくる!


9月24日


 仕事終了後、福岡駅に向かう。目指すは、ソラリアビジョン!

 昨日やってたんで、今日も試合放送やってるだろうと考えたのだが…おお、いるいる♪斉藤がハムを屠って20勝を決める瞬間を見ようと、200名程のホークスファンが集まっていた。ハチが来た時点は6回の表で、4−2とリード。

 その斉藤は、7回に一発を浴びて降板したが、中継ぎが押さ……

 今日はオープン戦なんだ、今日はオープン戦なんだ、エヘへへへ……(八兵衛さんは現実から逃げてしまったようです)


9月25日


 今日もやってきましたるは、ソラリアビジョン。もちろん、今日も放送やってた。ハチが来た時は7回裏で、6−1とホークスがリード。んで、昨日よりも更に増えてて、目分量で300人ぐらい。

 それにしても、TVやラジオと違って、色んな意味で凄いね。何より、喜怒哀楽の起伏が凄まじい。何事も無いフライでさえ、すごい悲鳴が上がり、キャッチすると大歓声

 ――終始こんな感じだから、見てて非常に心臓に悪い。今日は和田の好投で快勝したけど、こんな感じで心臓に良くない日々を、あと数日は過ごさないといけないのか…考えただけで胃が痛くなる。

 知り合いにも指摘されたが、喜怒哀楽を過剰に表現するのは、マジで疲れる。でも、それを越えた向こうには、素晴らしい感動が待っているハズ!だから心臓と胃には、もうちょっと我慢してもらい、「忽大笑忽痛哭」を決め込む事にしよう。


9月26日


 今日からヤフーBBに舞台を変え、オリックスとの2連戦。金曜日だけあって、昨日よりも更に観客が増えている。

 普段カモにしてるオリックス相手だけに楽勝♪かと思いきや、試合は1点を争う接戦に。こうなると見てるハチは、心臓バッコンバッコン胃はキリキリ足はガタガタと、尋常じゃない状況下に陥った。

 試合は延長戦に突入。もう、マトモに見てられない。――いや、混んでてどっちみち見れないんだけど――そうこうしてる内に、試合は延長12回表を終わり、次は裏に突入。でも、この回さえ押さえてしまえば、引き分けでマジックは一つ減る!…っと、今の内に、ちょっとトイレに行っておこう。駅構内のトイレに向かうハチ。

 そして、丁度トイレから戻ってきたところで…谷ィィィィィ!!!!!!

 何たる事か!篠原が先頭打者の谷に、まさかのサヨナラ打を浴びてしまったじゃないか?!

 ガックリと肩を落とすハチ。時計を見てみれば、既に22時50分。はぁ……疲れた。失意でフラフラ…と家に向かった。

 帰宅後のハチは、一言も喋らずベッドに崩れ落ち、枕を涙に濡らしたという。ああああ…


9月27日


 昨日の屈辱的サヨナラ負けを引きずってるハチ。昨夜、帰宅後以降に何をしたのか全然覚えてない。でも今日は土曜日。まだ「明日のことは考えず、心置きなく勝利の美酒を飲みまくる」望みは、ある。気を取りなおしていっていみよう♪

 昼前、ようやくベッドから体を起こし、シャワーで昨日の悔し涙を洗い流してしまう。何か無いかな…と向かった台所には、何故かホットケーキ。どうやら母上が朝飯に作り置きしておいた物件らしい。

 ちょっと葉の知識があるのなら、[ホットケーキ→由花→近鉄]の図式を連想するであろう。で、今日だけは近鉄に頑張ってもらいたい所で、この食事はどうよ?と、考えなくも無いが、とりあえずは生理的欲求を優先させる事にしておいた。

 1300時、ハチは未だ部屋の中。毎度々の事ながら、リアルタイムで試合を見るとロクな事が起きないジンクス故に、序盤戦は家で待機。ネットで気になる西武戦をチェックしておく事にした。

 ホークス戦がどうしても気になるんで、チラチラとTVで見ているが、ちょっと分が悪い様子。一方の西武戦の方は、何と松坂轟沈!これで西武敗戦が濃厚となった。これは、もしかしたら――ダイエー戦の時間を考えると、そろそろ出ないといけない。1400時頃、着替えを済ませて家を出た。

 福岡駅の到着した時、試合は6回表の攻撃中で…あ、あんですと?!

 ハチが家を出た時は、3−7で5点差。それが一挙6点取って、9−7と3点リードになっちまった。ソラリアビジョン(って言うか、福岡駅北口全体)は、もうお祭騒ぎ!夢じゃないよな?幻覚じゃないよな?あと4回押さえれば、優勝だよな?!

 6回裏をキッチリと押さえたところで、ちょっと福岡駅を後にし、他のスポットを見て回る。まずは、博多大丸。ここも、パサージュ広場と称する場所に、モニターを置いている。ここでも黒山の人だかりだが、どうしてもソラリアビジョンに比べると見劣りがする。しかしながら、ハリーホークの着ぐるみが応援するなど、何とか他と差別化を図ろうという店の姿勢は、関心モノ。

 そして、この前の重要な観戦スポットになってたキャナルシティ博多へ、バスで移動。道中、車窓から中洲出会い橋が見えたが、橋の隅っこには、早くも警察車両が待機していた。

 さて、キャナル到着。何か妙に平穏だが…『安全の為に放送は中止』だそうだ。――なるほど、優勝セールの恩恵よりも、店舗の景観と安全を優先させたか。ま、それも良いだろう。

 キャナルを去り、携帯で試合をチェックす…あ、あんですとっ?!

 試合は、7回裏にひっくり返され、9−11と逆転された。やっぱ、勝負って恐ろしい。

 福岡駅へ戻って来たのは9回表な…あ、あんですとっっ?!

 試合は、またもひっくり返し、我等がホークスが、11−11と同点に追いついた。その頃の福岡駅北口には、もぉ足の踏み場なんてありゃしない。

9回裏のビジョン前。見よ!人がゴミのようだ(お約束)


 試合は延長戦に突入。既に西武は負けてるので、もし引き分けでも、優勝が決ま…あ、あんですとぉぉぉ?!

 な、何たることか…延長10回の裏に、昨日同様に一発を浴びてしまい、まさかの連日サヨナラ負け。思わず、頭の中が真っ白になる。早くその場から立ち去りたい――意識とは別に、大脳がひたすら欲求する要望に狩られるがまま、夢遊病者の如くゆら…り、福岡駅を去るハチ。自宅に戻るまでの道程は、覚えていない。

 帰宅後、ベッドに崩れ落ちるハチ。その後は、枕を涙に濡らし、起きだしてはネットをちょと覗き、またベッドに飛び込んで枕を涙に濡らす――これを幾度か繰り返し、夜を明かした。正直、詳細は覚えてない。って言うか、今日のことは一切思い出したくない


9月28日


 昨日の負け試合によって、ハチの夢であった、明日を気にしないで飲みまくる夢は潰えた。

 世間一般的には、何としても今日のホーム戦で決めてしまいたい所だが、ハチ的には、もういつ決めてもいいや、って感じ。そう考えると、気が楽になった。昨日までは、極度の憂鬱と緊張にあったが、今日はリラックスして試合に望めそうだ。

 日中は家でのんびり過ごし、プレイボール後、しばらくして出発。ソラリアビジョンに到着した時には、4回が終了。4−3でホークスがリードを許しているものの、1点差ではまだまだ分からない…と思いきや、後半で中継ぎがボコボコになる、連日の負けパターンに突入。

 しかし、本拠地での胴上げを願ってるファンは諦めない。ソラリアビジョン前は昨日以上の人だかりで絶望的ながらも健気に応援を続けていた。一方のハチは、群集から一歩離れ、道路を挟んで向こう側のバス停に陣取った。んで、ラジオを聞きながら試合の流れと、道路の向こうの鷹漢達を見守っていた。

 結局、10−4の大差をつけられて完敗。最後まで諦めずに応援してたホークスファンに「お疲れ様でした」と、一礼し、バスに乗り込んだ。

 ホークスナインも、連日の遠征お疲れ様でした。明日はゆっくり休んで、明後日のロッテ戦に挑んで下さいませ。


9月30日


 さてさて1日の移動日を挟んで、優勝への仕切り直しの一戦。んで、今日の相手は、なんとロッテですよ?!

 パリーグの球団ひいきの諸兄は知ってるとは思うけど、今の時期のロッテは、パリーグ最強と言っても過言じゃない。そんな相手を倒してリーグ優勝を決めるのは、一昨日に匹敵する最高のシチュエーションである…と強引に思わないと浮かばれない。

 さぁ、仕事も終って、いくさ場ソラリアビジョンへGO!――と、その前に、今日はプレイボールが少し遅い。丁度良いんで、一旦帰宅して荷物を置いてから、現地に向かう事に。

 時間はあっという間に過ぎ、天神に到着。時間は1915時頃。このまま駅に行っても良かったが、終わるまではまだ時間があるし、例のジンクスもあるんで、ネットカフェでちょっと時間潰す。

 ネットカフェ。席に落ちいついたハチは、適当にサイトを回った後、試合をチェッ……あらららら(汗)

 何たる事か!家を出た時は先制点を取ってたのだが、杉内がいつのまにかメッタ打ちにされて、気づいた時には3−6でリードされてたり。言うまでも泣く無く、お決まりの負けパターン。こうなってみると、神戸でオリックスが西武にリードしてるのが怨めしい。

 このまま順調に試合が進むと、西武が破れ優勝決定するも、ホークスが敗れ、ロッテファンのブーイングの中で胴上げと言う、(ロッテだけに)ビタースィートな優勝の喜びを味わう羽目になりそうだ。――ま、これも一興哉。悟りの極致に至ったハチは、ネットカフェを後にした。

 先週から入り浸っている、ソラリアビジョン前。今日も優勝の瞬間を、否、試合に勝っての優勝を信じて、多くのホークスファンが応援に駆けつけていた。混みすぎて映像は見れないんで、駅入り口からちょっと離れたバス停にて、ラジオを聞きながら応援。ハチが着いた時には5回裏ロッテの攻撃で、1アウト1塁3塁の大ピンチ。ここで追加点を食らうと逆転は絶望的になる所。

 ここで、佐世保が生んだ九州最強の霊長類・城島健司がやってくれた!リーグ最多の打点を叩き出したる自慢の豪腕で、1塁のフェルナンデスを刺殺!続くサブローを佐藤が見事三振に斬って捨て、最大のピンチを無得点で切り抜けた。

 この妙技にファンは息を吹き返し、一気に活気付いた。我等がホークスには、あと4回攻撃が残されている。今日の打線は好調だし、このまま無失点で切り抜けられれば、逆転もありうる。さぁ、これから6回表の攻撃。ここで1点でも取っておけば、逆転の可能性が一気に高まる所。さぁ、どうなるか?ハチは、熱心にラジオに耳を傾け…あれれれれれ?

 正直、ハチは耳がおかしくなったのかと思った。まずは3打席連続ヒットで無死満塁。ここで、松中のタイムリー安打で1点を返し、更に城島のフライが幸運にもエラーで、この間に1点追加。この土壇場に来て、ホークス自慢の超打線に火がついた!こうなるとホークス打線は止まらない。以後、2安打2四球で5点を加え、結局この回で一挙7点を叩き出し、6−10。奇跡の逆転に成功。

 6回表の猛攻の後、その裏は佐藤がキッチリと3者凡退に退けた。その間、ハチはラジオを握りしめたまま、呆然と立ちすくんでいた。――奇跡って、本当に起こるのか――ふと我に帰ると、ソラリアビジョン前は更に人が増えていた

5回表の時はこんな感じだったが、 6回の猛攻が終わった頃にはこんな感じ。


 ようやく勝利が見えてきた折、ソラリアビジョン周辺の動きが急速に慌しくなってきた。周囲を見まわすと、新聞記者が忙しそうに走り回っている。更に、隣接するバス停では、記者達が椅子を占拠しモバイルでカチャカチャと原稿を打ちまくっていて、そこは臨時のプレスセンターと化していた。

 ところで、カメラ付きの携帯の普及率が高くなっており、応援風船に近い数の携帯が、応援の群の中からニョッキリと生えていた。とある外野では「俺の携帯はカメラないけど」と、回りにつられて携帯を上げていたサラリーマンおやじがいたりした。

ラッキー7。カラフルな風船が舞う。


 更に場外を見てみよう。ソラリアビジョンにはTBS系地元テレビ局が取材に来ていて、駅内に色々と機材を持ち込んでる。機材の中に、千葉での試合&神戸での西武戦を映してるモニターがあって、それを覗き見というか観戦しているファンが目分量20名近く、テレビクルー達をぐるりと取り囲んで、局地的に盛りあがっていた。

 ちょっと駅の外に出ると、そこにも黒山に人だかり。近づいてみると、駅近くのパチンコ屋でも入り口のモニターで試合を流している様子。とまぁ、こんな具合に、7回の攻防時点で、ビジョン前には目分量推測1500人を超えるファンが集結し、駅の周囲でも、なんだかんだで1000人近くが群がっていて、その内の相当数がビジョンに向かって移動している模様。

 当然ながら、ビジョンに隣接する福岡駅北口は、最早出入り口としての機能は喪失し、封鎖された。そして階段及びエスカレーターの全てが、観戦席に転用されている。雷鳴のような歓声の中、ひっきりなしに、会場サイドの「席を立つな、手すりに寄りかかるな」注意を呼びかける声が鳴る。もう、秩序なんて、あったもんじゃない。

 ここへ、西武敗戦の報が飛び込んできた。この時点で、我等がホークスの優勝は決まった。勝ち濃厚となった今となってしまえば、そんな事どうでもいい所なのだが、半ば暴徒と化したソラリアビジョンの面々は、何が何でも盛り上がらなければ気が済まない。一斉に大歓声を上げた。が、この皆の願いは、只一つ!今日勝っての胴上げェェェ!!!

 胴上げまでは、まだ多少時間があるので、ちょっとショッパーズダイエーを見に行く。そこでは、早くも優勝セールを狙って多くの客が、入り口に多数群がっていた。優勝のクス玉は既に割られていたが、入り口は準備の為にしばらく封鎖中との事。またソラリアビジョンに戻ろう。

優勝セール開始直前のショッパーズ。ソラリア並の大混雑。


 この頃、号外の第一陣が博多の街に到着。始めが読売、続いて少し遅れて毎日。号外配りが、あっという間に揉みくちゃにされる。その様は、屍肉に群がるハイエナの如し。

 さぁ、いよいよ9回の裏までやってきた。この回を押さえさえすれば、我等がホークスの勝利でキッチリとした形での優勝となる。9回表終了時点で13−6と、ホークス圧倒的リード!ここでロッテの息の根を完全に止めるべく、十中八苦、篠原を投入するだろう。ソラリアビジョンのファン達も同じ考えで、のっけから篠原コールが鳴り響く。が、出てきたのは、何故か吉武。これは、ソラリアビジョンも福岡ドームも、現地の千葉マリンスタジアムも意表をつかれた。

 ま、キッチリと押さえてくれれば、誰でも良いワケだが、その吉武、いきなり2塁打を浴び、たった1球で降板(汗)今度こそ、真打・篠原の登場と相成った。

 元々調子が悪かったのか、久々の優勝を前にしてプレッシャーに潰れたか、それとも圧倒的大差で気が緩んだか、今回の(も?)篠原があんまり良くない。――って言うか、4点も取られてるんだが(滝汗)

 あまりにもポコポコと打たれるので、ついついオリックス2連戦の悪夢が頭をよぎってしまう。もう、ラジオも聞いてられない。頼むから早く押さえてくれェェ…と、ひたすら祈るのみのハチだった。が、外野はのんきなモノで、まだ2アウト取った時点でジェット風船飛ばすフライングが多数発生。さらに、ロッテのタイムリーヒットの悲鳴を聞き間違えたのか、バンザイ三唱して自爆する酔っ払いを数件目撃した。

 ま、篠原もダテにV1・2時代の中継ぎ王者をやってたワケではなく、苦しみながらも、何とか2アウトにこぎつけた。ソラリアビジョンは「あと一人!」コールが轟き、あとは手を離れるだけのジェット風船の色鮮やかな森が、声援に揺れる。

 そして、打ち取り、ゲームセット。これにて、我等が福岡ダイエーホークスは、勝者にふさわしい形でパリーグ優勝を勝ち取った。

 ゲームセットの声を待たずして、百雷千雷の大歓声がソラリアビジョンに轟く。勝利の風船が、紙ふぶきが、号外が、ソラリアビジョンを舞う!皆、ありったけの声を振り絞って声を上げた。3年ぶりのリーグ優勝。そして、チームの存続が危ぶまれている中での、この栄冠。ファン達の熱い想いは、V1・2の頃の比ではない。

優勝決定の瞬間。号外やら風船やらが飛びまくる。


 歓喜の徒の中にあってハチは、静かに今シーズンのホークスの奮闘を思い浮かべていた。そして、思わず目頭が熱くなった。そして――うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ……天に向かって、歓喜の雄叫びを上げるハチだった。

 胴上げを見届け――厳密には、ビジョンの映像など見えやしないが――一旦、福岡駅に入った。駅内の百円ネットコーナーにて、優勝の第一報を色々な場所でカキコし、再び喧騒の中へ飛び込んで行った。

 そうする内に、地元紙の号外がソラリアビジョンに到着。配るというよりも、号外の束を、ファンの群れの中に放り投げてた。束を掴んだファンが、自分のを取って放り投げ、また掴んでは放り投げ、の繰り返し。そんなワケで、ソラリアビジョン前には、至る所で号外の束が飛び交っていた。

 福博の街は凄い事になった。シャンゼリゼならぬ天神の大通りには、ホークスファンらの歓びの応援歌が響き、鷹の都に無数の熱狂的ホークスファンの勇姿が。彼等は、夢と希望とをもたらしてくれたホークスを讃え、打倒阪神を誓い合った。

 ――とまぁ、状景を詞的に描写してみたが、現実はそんなに上品じゃないわな(笑)歓喜に沸く福博の街は、ほぼ無政府状態!万歳の声と歓びの絶叫、ジェット風船に車のクラクションも交えて、すさまじい交響曲を奏でていた。

 そうだね、例えるなら…ほら、アレだ。フセイン政権崩壊直後のバグダッド。丁度あんな感じかな?んで、さっきまで巡廻してた警官も、いつの間にかどっかに消え、遮るものが無くなったファン達は、魂の限り、ホークスの栄光を祝いあった。

 このまま盛り上がっていたい所だが、バスの時間もあるんで、そうも言ってられない。時計を見ると、2300時――最終まであと40分って所か。あんまり時間が無いんで、急ぎ中州方面に向かった。理由はもちろん、出会い橋の漢見物の為。


この後はお楽しみのアレなんだが、意外とアレに不快感持ってる人々も多いそうなんで、
レポートは別枠にしておく。見たい人はここからどうぞ。



 いよいよ残り時間も少なくなってきた。ショッパーズに走り、優勝祝い酒盛り用の買出し。ショッパーズは優勝当日セールをやってるだけに、地下食は結構な混雑。そんな中で、酒やつまみを適当に買い込んで、また走る。結局、運良く最終バスに間に合った。

 帰宅後、風呂で応援の汗を流し、テレビをつけた。どの局も、祝賀会でのビールかけの様子を放送。画面の向こうで喜ぶホークス選手の姿が、今のハチには最高の酒肴になったのは言うまでも無い。

 その晩は、0200時まで飲んでた。時間の都合上、腹八分目で寝たんで、翌日は問題無く、時間通りに起床。次の日本シリーズは、是非土曜にでも決めてもらって、思う存分大痛飲したいモノだね。


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