ガンパレ妄想劇場3.7
「舞〜〜☆」
「よ、よさぬか!」
例の如く、舞の後ろから抱きつく速水。
これもまた、例の如く、顔を真っ赤にさせながら派手なリアクションをする舞。
誰かが見ていたらどうするのだ!と言いかけた瞬間、舞の体に強い衝撃が走った。
急激に意識が遠のく舞。
狭まる視界の中、速水の手に握られていたスタンガンが目に飛び込んできた。
「な、なぜ…だ……」
速水の行為を追求しようとするも、舞の意識はここまでだった。
「……ん…」
意識を取り戻した舞。
この後、舞は五感の感覚が蘇るにつれて、驚愕する事になる。
今の舞の状況は、立った姿勢のままで手を縛られ、足首も縛られ自由が利かなくなっていた。
早い話が、拘束状態である。
「良い光景だね☆」
振り向くと、ぽややん顔の速水が、舞の姿を楽しそうに眺めていた。
「き、貴様!何をやっているのか判っておるのか!!」
「決まってるじゃない。舞に悦んでもらう為さ」
必死にもがく舞に、速水はあっさりと言ってのける。
「気でも狂ったか!」
「いや、正気だよ。僕、知ってるんだ…」
そう言うと速水は、舞の傍までツカツカと近づいた。
そして、舞の恐怖に歪む顔を、愛でるように眺める。
「舞って、実は『こんなの』が好きだって事が…」
速水は、舞の耳元で囁く。
「……んッ!」
耳元にそよぐ熱い吐息に、舞の肩がピクンと震える。
「大丈夫、僕に任せて。大好きだよ…」
速水は、抗議しようとした舞の唇を、己が唇で塞いだ。
舞の唇を貪る音だけが、密室に響き渡る。
既に半裸にされた舞。
その顔はすっかり上気し、目は虚ろ。
そして、その瞳の奥底は、これから始まる快楽を思い、酔い痴れていた。
「ここから先は、舞のリクエストに答えてあげるよ」
速水は、すっかり『可愛くなった』その姿を愛しそうに眺めながら言った。
「………」
舞は、ポツリと速水に懇願する。
「ん?聞こえないよ」
速水は、とぼけた顔で舞に言う。
「……しい……」
「聞こえないね」
今度は、突き放すように言う速水。
「…厚志が…欲しい…愛し…て…」
舞は、恥辱と快楽の葛藤の上、やっとの思いで声を出せた。
「良く頑張ったね、偉いよ、舞。ごめんね、辛い思いさせちゃって…」
速水は、舞の勇気に最大限の賛美を送ると、舞の頬を流れる涙を指で拭ってやった。
「じゃ、ロープを外そうか?」
舞が好きだからこそ、舞には、芝村のプライドを捨て去って、心行くまで快楽を堪能して欲しい。
そう思ったからこそ、敢えて拘束して、そのプライドを破壊しようと試みた速水。
目的が達成された今、最早ロープは無用であった。
後は、速水自身の愛で舞を貫けば事は済む。
「このままが…よい…」
しかし舞は、思わぬ回答を示した。
速水は、ちょっとやり過ぎたかな?と思ったが、すぐに笑顔で快諾した。
速水は、もう一度舞にキスをすると、その美しい肢体を抱き寄せる…