〈あらすじ & みどころ〉
ハマー初登場。
サンフランシスコ市長の娘が、過激派「山猫グループ」に誘拐された。
市長はたまたまテレビで見たハマー刑事に事件捜査の緊急命令を下す。
市長「スレッジ・ハマーといったな 何者だ」
市警本部長「バカです どこ突っついても完全なバカです」
いきなりそんな紹介を受けながらも、市長はハマーを気に入るのだった「ランボーみたいでかっこいいじゃない」
そんな市長にガムを奨めるハマー。
「まァこれでもどうぞ 一回噛んだやつを洗って、うめじそで味をつけたもんです」
オレはこの台詞がもう大好きで大好きで。人にガムをあげるときには必ずこう言いたいものだ。くわしくはドンドン増える(予定の)ハマー語録をご覧ください。
トランク署長とドリー・ドロー刑事も当然ながら初登場。ポリスアカデミーを主席で卒業したエリートのドローはこのエピソードにて、バカ刑事ハマーと無理矢理コンビを組まされることになる。「俺は女とは組みません!」と言うハマーに「本部長殿が組めとおっしゃればうるめいわしとでも組むんだ!」トランク署長も初回からデタラメなことを言います。そういえば女刑事とコンビにされて文句をたれる、というのは『ダーティハリー3』でもやってましたね。いやハリーはうるめいわしとでも組め
とは言われなかったが。いや待てよ女の相棒は『2』だったかな。えーとハリーの相棒は最初がチカーノ、『2』が郵便箱が爆発して死んだ黒人、『3』が女だ。だから『ダーティハリー3』で正解です。ああよかった。何かこうやって、サビを思い出せないときは取りあえずイントロから唄ってみるというのはけっこう便利ですよ。ところで『ダーティハリー2』の黒人の相棒は『ロボコップ』にも出てました。映画の最後でロボに親指をグッと立てた重役ね。あれだけ見ると凄い人格者っぽいんですが、実はこいつがとんでもないゴマスリ野郎でしたねえ。なんでこんな話をしてるんだ……でもロボコップの重役というかダーティハリーの相棒の黒人の話なんか普段することないですから、こういう機会にでも話しとかないといけないのだ。
でまァこの初回エピソード、要所要所にくだらないギャグをちりばめてはいるものの、まだまだ普通の刑事ドラマといった体裁。
バカ刑事のハマーとエリート刑事のドローがこう、最初は誤解したりされたり何かしつつ、それでもお互いを見直したり何かしてですね、最後はガッチリ相棒になるというね、何かこう書くと本当に普通のドラマだなあ。まァこれからシリーズは徐々にデタラメ度を増していくことになるんですが。
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初回のドローは妙に美人だ |
ところでサンフランシスコ市長を演じるジョン・バーノンは、『ダーティハリー』でもサンフランシスコ市長の役だった。ということは『俺がハマーだ!』と『ダーティハリー』はこの市長を通じて地続きということになるのです。なるんだ!(と言って隣のガキの頭をはたく)
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市長 |
〈今回のまめ知識〉
■ハマーの好物はオムライス。
■ハマーはスウェーデン語が堪能(北欧マッサージで習得)。 |