体験記25
VS General V`Ghera PART 3




 紆余曲折あって、Generalとの対決も3日目に突入。

 戦闘力不足の恐れはあるものの、General出現までは行けるであろうと私も思っていたので、今回の失敗は少しショックでした。当時のログを読んでみると、かなり弱気になっていたのがわかります。そんなヨワヨワなRaid主催者を気遣い、tellを飛ばしてくれる人たちも。

「予想外のことだったんでしょ?」
「次、がんばりましょう」
「(自分が死んだら)復活はLv29resでもOK!」

 ちなみに、Lv29resというのは現在はLv27でClericが使えるReviveのこと。xpが35%しか返ってきません。
 当時Solusek RoサーバにはまだReviviscence(Lv56res、xp96%返却)使える人はいず、Ressurection(Lv47res、xp90%返却)使える人もあまりいませんでした。

 みんな絶対疲れているはずなのに、こうして高いモラルでがんばってくれています。私がやらないわけにはいきません。

「みんな、つきあってくれてありがとう」

 not不貞寝。pullで死んだフリをしているわけです。

 夜に出現する強力なDark Elfをいかに分断するか、昼間は徹底的に話し合いつつ、弱いDark Elfをmez keep。Enchanterチームも手際がいい感じです。そして、ひたすらに3日目の夜を待ちます。私の方も、最終確認をします

「午後7時にundeadを撃破」
「午後10時に弱いdark elfを撃破」
「午後11時にCoercer Q`ioulを撃破」
「そして、午前12時にGeneral V`gheraを撃破します」
「了解!」
「午後6時から午後7時に変更ね」
「Lag少ないし行けるよ!」
「気合いで!」

 mez keepは順調。そして日が暮れ午後7時。小屋周りのundeadを始末したころ、ついにCoercer Q`ioulが出現。pull役のEvanが対峙します。そして、

「Coercer Q`ioul……ぁああああ! Coercer Q`ioul INCOMING !!!」

 遂にpull開始! キャンプとは違う方向に誘導し、孤立させようとします。見る見るHPが減少するEvan。Feign Deathは間に合うのか?

「Stonestance!」

 ここでMonk防御Disciplineが発動。ほぼすべての攻撃を減少させます。そしてFeign Death成功。Coercerの分断に成功しました。それから少し間を置いて昼間のdark elfを撃破。しかしここで予想外の展開。小屋周りにundeadが出現し、その対処に時間をとられてしまいます。

 既にゲーム内時間で午前2時。予定は大幅に遅れています。しかし何とか邪魔なundead達を始末し、Coercerを孤立させることに成功します。ここからは私の仕事。sneakし、背後からCoercerに近づき、そして、

Coercer Q`ioul says 'The general will want to look at this. Wait here.
「閣下はこれを見たいとおっしゃるだろう。ここで待て」

 アイテムを渡すことに成功。遂にGeneral V`gheraが出現しました!

 単独でも強力なGeneral V`gheraに護衛がついたら、もはや勝ち目はありません。ここはすぐにGeneralに行きたいのを抑え、Coercerを始末します。

「もういいね?」
「チーム1・2・3・4・7、Coercerに攻撃!」
「くそっ、slowされた」
「あと10%……よし、やった!」

 この時点で午前4時。夜明けになったら、Generalは消えてしまいます。私は状況を把握する為、一人だけキャンプから離れたところでGeneralを監視していました。つまり、pullするにはもっともいい場所にいたのです。

「今からGeneralをpullします」
「え、Okotaが?」
「待って、俺やるよ」
「今4時だから……depopまで6分!」

 ペットを従え、立ちはだかるGeneral。

General V`ghera shouts 'I will put an end to this treachery once and for all! First you, then that ill-spawned Stanos, then Joren.
「これを最後に、茶番に終止符を打とう! 最初はお前だ。次にStanosを、そしてJorenを滅ぼしてくれる!」