久石譲全曲解説PROJECT
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ふたり

  • Two of Us・・・それは美しく、どこか物悲しい旋律・・・
このアルバムの解説はMINOさん、ほのかさんのご協力によって作られています。

1風の時間ーオープニング・テーマ

幻想的なボイス系シンセのコード音からはじめるイントロ。足音が左右を駆けて行く。ハープのアルペジオとパンフルートの壮大なメロディーは物語の始まりをつぶさに予感させる。最後は足音だけがコダマする・・・。

作品データ

作曲 編曲 久石 譲
収録時間 2分13秒


1モノクローム

ベル系のきらびやかな音とシンセが合わさり、とても神秘的な音楽だ。一音一音が長く、過去に戻ったかのよう・・・。

作品データ

作曲 編曲 久石 譲
収録時間 1分04秒


1北尾家の人々

ゆったりあたたかいシンセのメロディー、Two of Usの旋律が所々入る。劇中に合わせたのだろうか、途中、急に曲が振り出しに戻る。その後はピチカートストリングスによるメインテーマ(Two of Us)が奏でられる。

作品データ

作曲 編曲 久石 譲
収録時間 1分52秒


1父と娘

コミカルな感じのピチカートストリングスのフレーズから始まる。それをベースに後へ続いていく木管楽器の旋律はほのぼのとして和やかな演奏だ。全体的にスパスパっと軽やかな印象を受ける曲。

作品データ

作曲 編曲 久石 譲
収録時間 2分41秒


1不意の出来事

タイトル通り今までのあたたかいメロディーとは一転、怪しげなシンセのフレーズから曲がスタートする。ピッチを微妙にずらした不気味なストリングス。まさに不幸が起こったと言うことを想像させる音楽。緊張感と重苦しい雰囲気。

作品データ

作曲 編曲 久石 譲
収録時間 2分57秒


1白い指先

タイトルは何を意味するのだろうか。前曲の名残を引く不気味なフレーズ。

作品データ

作曲 編曲 久石 譲
収録時間 1分16秒


1実加と真子

父と娘で出ててきたコミカルなフレーズのピチカートストリングスからはじまる。父と娘よりは若干、シーンの関係から短くなっている。

作品データ

作曲 編曲 久石 譲
収録時間 1分07秒


1少女のままで

きらびやかなエフェクトがかかったピアノがメロディーを奏でる。メインテーマ草の想いでもあるTwo of Usの旋律。コンサートでも良く登場する。なんとも大人びた堂々として華麗な旋律。そして音楽としての美しさを感じる。

作品データ

作曲 編曲 久石 譲
収録時間 1分36秒


1別れの予感

ベル系の煌びやかで印象的な音と、コーラス音の合わさったような不思議な音色が曲を構成する。2曲目のモノクロームに似た感じである。そしてゆったりとした意味ありげなフレーズが続くことになる。途中からシンセベースが加わり、なんとなく緊張感が漂うが、ゆっくりした雰囲気は変わっていない。突然!一転!激しいリズムとともに曲が大きく変わる!・・・怪しげで、なんとも息が詰まる。後半は、やがて静かになり、お馴染み、左右のクロまチックパーカッション系のオーソドックスなパターンのフレーズだ。そして久石メロディー・・・。そしてTwo of Us・・・。

作品データ

作曲 編曲 久石 譲
収録時間 6分24秒


1揺れるボタン

この頃の久石さんの映画音楽ではよく登場する、コーラスエフェクトの深くかかったピアノの音色によるメロディー。それは、なんとも美しく、そして印象的、ドラマチック・・・。

作品データ

作曲 編曲 久石 譲
収録時間 1分40秒


1姉の初恋

マイナースケールの少々、深刻な感じの音楽。シンセストリングスによるコード演奏が中心。

作品データ

作曲 編曲 久石 譲
収録時間 0分42秒


1風になって

タイトル通り、とても軽快な音楽だ。ストリングスの小刻みなリズム演奏は、とても明るく軽快な印象を与える。つたつた・・・と前を1歩1歩進んでいく感じだ。メロディーも面白く、面白い音色、明るいベース・・・、なんとも言えない。ベース音が一定の音程で続くところが多いので、多少緊張感が表されている。未来的な雰囲気さえする音楽。

作品データ

作曲 編曲 久石 譲
収録時間 5分11秒


1今泣いていたカラスが・・・

まさにシーンの中の音楽と言えるかもしれない、メロディーはでしゃばり過ぎず、引きすぎず・・・。単独ではあまり登場しないような音楽である。

作品データ

作曲 編曲 久石 譲
収録時間 1分43秒


1石段の道

コミカルなエレピ音。4曲目父と娘でも登場した音だ。キツツキのような面白いパーカション。

作品データ

作曲 編曲 久石 譲
収録時間 1分13秒


1海の見える風景

アルペジオの幻想的なハープの演奏から始まる。しばらく後に曲が変わってしまう。同じトラックだが2曲目である。ふたりのサントラでは良く登場する、軽快なリズムの曲だ。こちらは主役はストリングスのようだ。またまた同じトラックだが3曲目。シンセストリングスのコード演奏をバックに、パンフルートが重々しいメロディーを奏でる。

作品データ

作曲 編曲 久石 譲
収録時間 2分28秒


1命の糸

ハープの独奏。寂しい感じの、そんな演奏だ。所々にストリングスが入る。分割的なメロディー。

作品データ

作曲 編曲 久石 譲
収録時間 1分55秒


1拍手の中の二人

短い曲だが、ストリングスの重奏とハープの合奏・・・。

作品データ

作曲 編曲 久石 譲
収録時間 0分22秒


1ふたりと二人

今までには無かったマリンバ系の音色が主旋律を奏でる。なんとも不思議な感じの音楽。

作品データ

作曲 編曲 久石 譲
収録時間 0分50秒


1きらめきの瞬間

今度はピチカート奏法によるストリングスの演奏だ。奏でるのはメインテーマ・・・。Two Of Us・・・。せいぜいベースが入るぐらいのシンプルな構成。そして後はエレピバージョンのTwo of Usだ。後半はがらりと変わりタタタタ・・・と言う感じの緊張感あふれる演奏。sus4のストリングスのコード中心に曲が展開される。

作品データ

作曲 編曲 久石 譲
収録時間 5分01秒


1汚された台本

雰囲気は一転。力強い弦楽器の弦の引き裂けるような強いフレーズ。

作品データ

作曲 編曲 久石 譲
収録時間 0分35秒


1黒い電話

シンセストリングスによる、不気味な不協和音の連続・・・。

作品データ

作曲 編曲 久石 譲
収録時間 0分28秒


1震え

前曲に続き、ストリングスの引きみな演奏が響く。時々現れるハープが緊張感を増す。

作品データ

作曲 編曲 久石 譲
収録時間 1分02秒


1いたわり

いたわり・・、そのタイトルの様にゆったりとした感じの演奏だ。ハープのアルペジオがなんともあたたかい。

作品データ

作曲 編曲 久石 譲
収録時間 0分55秒


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1独り暮し

コミカルなシンセ音が登場。とても愉快なのだが、楽器構成がとてもシンプルで何処となく寂しげなところがある。フルート二重奏はなんとも不思議な動き。

作品データ

作曲 編曲 久石 譲
収録時間 2分35秒


1宴の光と影

ゴージャスに始まるイントロ・・・。その先はストリングスのsus4コードを中心とした、タタタタ!というバッキングに合わせ切迫感のあるメロディー。フルートを中心に緊張感のある演奏を奏でる。リズミカルでもある。そしてその後は、Two of Usのコード演奏。メロディーがないがとてもにぎやかだ。どこか余韻もある。

作品データ

作曲 編曲 久石 譲
収録時間 3分47秒


1痛み

印象的なハープのアルペジオのあと、ベース音が一定の緊張感のある演奏だ。タイトルのような印象は、あまり受けない。

作品データ

作曲 編曲 久石 譲
収録時間 0分52秒


1淋しいひとたち

雰囲気がよく現れている。とてもぼんやりとした演奏。エレピ中心だがコーラス、リバーブが深く幻想的でさえある。パンフルートの音色がより、その幻想感を増していると言えるだろう。まるで夢を見ているかのよう・・・。two of Usのコード進行の面影を残した、コード演奏が、またその雰囲気を強くする。後半は、シンセ音だがどう説明してよいか(笑)反響版に反響したようなとてもユニークな音色による演奏が続く。

作品データ

作曲 編曲 久石 譲
収録時間 8分25秒


1失ったもの

不協和音の分散和音から始まり、なんとも不気味。ストリングスのとても高い音程の不協和音は、耳にツーンと押しかけてくるようだ。そして、シンセベースと供に、なんとも不気味な足音のような、おどろおどろしい音色!怖さを感じる・・・。後半は次第に落ち着き、静かなエレピの演奏・・・。前半の演奏によって、余計に、なんとも安らぐ感じである。最後はTwo of Us・・・。いよいよクライマックスである。

作品データ

作曲 編曲 久石 譲
収録時間 8分01秒


1白いページ

ハープのアルペジオに合わせ、伸びやかな演奏・・・。しかし次第に盛りあがる。テクノドラムも入り、重厚に・・・。映画のクライマックス。

作品データ

作曲 編曲 久石 譲
収録時間 1分57秒


1草の想い

この映画の監督である大林さんと久石さんの貴重なデュエット!!、大林監督のちょっと恥ずかしげな歌声(笑)久石さんのあま〜い歌声(笑)が響く。これはある意味とても貴重な曲である。メロディーはもちろんお馴染みTwo of Usである。永遠と繰り返されるその旋律は、発表してから今まで、人々の胸の奥に刻まれつづけて止まない。久石メロディーの王道だ。伴奏は久石さん独特のマリンバ系音色、パンチの効いたドラム、シンセベースなど、そのオーソドックスさが、また感動を呼んでいる気がする。

作品データ

作詞 大林 宣彦
作曲 編曲 久石 譲
歌 大林 宣彦、久石 譲
収録時間 3分47秒



Written by HeeFoo at 2000.12.20 最終改訂2001.3.29
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