久石譲全曲解説PROJECT
 作品一覧用語解説解説UP状況

君だけを見ていた

  • シングル曲

1君だけを見ていた

老人も昔は少年だった…
かつての自分をひとりの少年に投影させ
永き時間の移ろいを目を閉じ振り返る…

自分の歩んだ道は 正しかったのだろうか?
想いは 伝えられたのだろうか?
ふたりの愛は…結局 大人は判ってくれなかった…
でも 君を好きになったこと それは間違っていなかったよ

いくつもの記憶を紐解きながら
老人は冬の海辺を ひとり 歩く…
心の中では今もくり返される この言葉

「君だけを見ていた」…


この曲は、フジテレビ系ドラマ「大人は判ってくれない」(1992年)のテーマ曲 。
久石 譲の曲の中で最も耳にするのが難しい曲の一つである。
CDとして市場に出たのはシングルのみで、アルバム収録はされていない。
そのシングルもすでに廃盤となり、入手は極めて難しい。
コンサートでも、96年のアンサンブルナイトにて
アンコール1曲目で久石さんがピアノソロで演奏されたのが最後。
(ちなみにこの時は「君だけを見ていた〜鳥の人バ−ジョン」という、
特殊な編曲がなされていた。曲の途中にナウシカのメロディを
織り込んだ、この時しか聴けなかったバージョン。)
実に丸4年もの間、世に出ていない「幻の名曲」である。

ピアノと弦が織り成す世界は、まさに「久石メロディ」と言っていいだろう。
曲の後半、ふたつのメロディが入り混じり、
素晴らしいハーモニーを聴かせてくれる部分はまさに必聴!
真の久石ファンを目指すのであれば、
この曲は外してはならない、個人的にそう思う。

求む!再販!ニューバージョン!

Written by 渋谷 智陰


作品データ

作曲 編曲 久石 譲
収録時間 3分58秒
発売 1992.3.4 東芝EMI


Written by 渋谷 智陰 at 2000.10.31 最終改訂2000.10.31
無断転載を禁じます。 Copyright(C) 2000 by 渋谷 智陰