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交響組曲もののけ姫 |
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■第一章 アシタカせっ記
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映画では冒頭の普段無音となっているジブリのロゴロールのところから挿入され、かなりの存在感を放っていた曲である。その影響もあってか交響曲版でも第一章に配されている。しかし、その圧倒的な存在感と濃厚さを考えれば最初からこの曲というのはかなりきつい。またもののけ姫の流れを持ち込むと言う意味でも第一章はタタリ神に譲り最後に下がったほうがほうが良かったと思う。
曲調はかなりスラブ色に染められ、それがアシタカせっ記の旋律とマッチし、迫力を挙げている。特に管楽器の力強さは日本の楽団では望めないほどに増している。中盤にバイオリンを中心とする弦楽器の音が少し目立ちすぎる部分もあるが完成度はかなり高い。ただ曲のダイナミックレンジがかなり広いので、ヘッドホンをつけるなり、防音室にこもるなりしてぜひ大きめの音で楽しみたい。
Written by atakabe
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■第二章
TA・TA・RI・GAMI
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劇中でタタリ神のシーンに使われていた曲である。ただ、映画を見るとわかるのだがタタリ神は二匹いて、その二匹は全然別の意味を持って登場する。その二匹にまつわる曲をつなげてしまったことは諸手を挙げて賛成とは言いがたい。聞いていて二つのシーンを一緒に思い浮かべてしまうのだ。サントラではないのだから映画のストーリーにこだわる必要はないのかもしれないが、映画の名を冠しているからにはそこにもこだわってほしかった。ただ曲はタタリ神に漂う怨念やそれに対する暴力的発散といったタタリ神らしさが伝わってきてよい曲だ。サントラに比べてより力強く自然に仕上がっており、音の 抜けのよさもサントラとは格段の違いであるを感じる。さすがチェコフィル&生オケは伊達ではない。 Written by atakabe |
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Written by atakabe at 2003.6.2 最終改訂2003.7.7 無断転載を禁じます。 Copyright(C) 2000-2003 by atakabe, NOSTALGIA WIND All Right Reserved |
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