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My Lost City |
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1 | Prologue |
この曲はタイトル通り、次の曲へのプロローグといえるでしょう。和音演奏が中心で、おもだったメロディーはありませんが、4度、7度、9度が中心の透明感あふれる演奏です。次に来る大編成の楽曲を予感させます。 |
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1 | 漂流者〜Drifting in the City〜 |
この曲はMy Lost Cityのメインテーマ的な楽曲です。ピアノの単旋律から始まるメロディーは次第に層を増し、大編成の管弦楽となります。その旋律は悲しげで、切ない顔を持ちながら、荘厳で、感動的! 一まとまりの後半部分のフレーズは主旋律を副旋律が上手くかみ合い感動的です。リズムは一拍ごとのピアノのバッキングに合わせた演奏で、何とも言えない美しさがあります。中盤は少し雰囲気が変わり、少し静かな感じの演奏となります。中でもピアノの最高音から最低音まで一気に駆け下っていくフレーズは久石さんのピアノの力量が分かります。そのあとボレロの力強いリズムに合わせて一斉に新たなフレーズのオーケストラ演奏が始まります。何とも荘厳です。そして後半は前半のメインテーマ的フレーズの演奏となります。ピアノ→低音弦楽器中心→高音弦楽器中心と壮大に盛りあがって終わります。
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1 | 1920〜Age of Illusion |
この曲は低音弦楽器のリズミカルな伴奏に合わせて曲が展開します。紅の豚のサントラにもとても良く似たメロディーが使われています。コミカルで元気の良い旋律です。4度の和音なども使われていて少し中国風の音楽のような気もします。中盤は雰囲気ががらりと変わり(曲が変わったみたいな感じ)とてもあたたかいメロディーになります。argのコードが曲に柔らかい感じのアクセントをつけています。弦楽器の二重奏が中心のメロディーはとても美しく、感動的です。後半はまたもとの元気の良い音楽になります。 |
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1 | Solitude〜in her… |
この曲はピアノが中心の曲です。はじめの部分は2曲目の中盤にもこの曲をモチーフとした旋律が使われています。いくつかのバリエーションの同じリズムの旋律を繰り返し曲が構成されています。情熱的で、感傷的なリストのようなフレーズ・・・。それはまさに天から地のどん底へ・・・。悲しいフレーズ。そしてどことなく切なくしみじみとする旋律です。チェロの副旋律なども雰囲気を演出しています。 |
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1 | Two of Us |
この曲は大林宣彦監督の映画「ふたり」のテーマ曲です。その旋律はまさにポピュラー音楽の代表格といえるコード進行の上に乗っていて、その進行にはこれしかないと言わんばかりに堂々としていて感動的な旋律です。コード音をうまく踏んだ見事な旋律!んーこんなメロディーがあったのか!という感動。そのメロディーをピアノの伴奏に合わせてチェロやバイオリンが奏でていきます。味の有る音楽です。そしてそれに続くフレーズも自然で、メインのフレーズをよりいっそう際立たせてくれます。 |
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1 | Jealousy |
この曲はバンドネオンが演奏の中心で、スイングのリズムに合わせて展開します。なんともリズミカル。ジャズの雰囲気・・・。しかしメロディーはしっかり決まっていて哀愁漂う旋律をバンドネオンが奏でます。ジャズバーなどで演奏したら雰囲気はばっちりでしょう。(笑)後半出てくるビブラフォンも少しブラックな雰囲気をかもし出しています。 |
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1 | Cape Hotel |
この曲はピアノソロで、有名なサティのジムノペディの曲想が採り入れられています。3拍子の予測のつかめない無秩序な感じの旋律はこの曲でも健在です。そして見事に久石色がおりまぜられた曲です。 |
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1 | 狂気(Madness) |
この曲は紅の豚、WORKST、WORKSUでも「Madness」の名で演奏されています。タイトルにふさわしく迫力と勢いに満ちた曲で、前半の特徴的な旋律は印象的です。狂ったかのように強打するピアノもすごいです。リズムは極端に裏拍が強調されていて一見何拍子か分かりませんが、一応4拍子が基本になっているようです。 |
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1 | 冬の夢 |
この曲はチェロの独奏によってまずこの曲のメイン的旋律の演奏が始まります。そのフレーズは独特で幻想的なものとなっています。目を閉じて自然に入ってくる感じです。同じまとまりが3回ほど繰り返されます。全体的にピアノの小刻みなバッキングにあわせて曲が展開さています。後半、新たな4度の和音を中心としたフレーズが神秘的な感じで演奏されます。 |
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1 | Tango X.T.C. |
この曲は大林宣彦監督の映画「はるか、ノスタルジィ」のテーマ曲。イントロはこのアルバムでは、ほとんど出てこなかったシンセ音色が登場します。そのイントロのあと曲の本編となります。タンゴというだけあって、バンドネオンが曲を先導します。メインの旋律はHANA-BIにも通じるものがあり、何とも言えなく哀愁深げで大人っぽい旋律です。全体的にエフェクトが深めで壮大な感じも出ています。中盤、エスニックな人の声がしたりして回想的なフレーズもあります。 キャンディーさんによる解説 ストリングスの連続技のようなイントロではじまり直後アコーディオンの音色に入ります。哀愁ある中にちょっと高貴な感じでタンゴの旋律がながれてピアノが段々と出てくるのです。あるヒトはこの部分を聴いて「フランスのような感じ」と表現しました。まさに最初はフランスの貴婦人が日よけ傘をさして午後の散歩をしているかのように聴こえます。ところが曲がすすむにつれてそのイメージはなくなり奥行きのあるストリングスが主体となってきてテンポを増してゆき最後には「オーケストラのジャズ(?)」のような感じになるのですが、ジャズというと(私のイメージとしては)繁華街の外れの地下にもぐって行くようなジャズバーが浮かんでくるのですが、「オーケストラのジャズ」というのはあたかもウィーンのオペラハウスで聴いているかのような響きがあり、体感としてかなりのリバーブ効果があるように思えます。(スイマセン、ウィーンに行ったことありません。あくまでイメージです。)普段はクラシックなどで低音を効果的にしかも縁の下の力持的に奏でているベースが一定のアップテンポのこういう風に打ったと思います。リズムを刻んでいるのが印象的です。私は普段は仕事で営業してるのですが、(向いてないのかイヤなコトいっぱいあるんで・・・)やる気を掻き立てる時に主に聴いております。 Written by キャンディー |
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1 | My Lost City |
この曲は2曲目「漂流者」のメインテーマ的なメロディーの曲で、ピアノと弦楽器の独奏を中心に演奏されます。この悲しげな旋律は何度聴いても味があり、感動的です。一まとまり繰り返したあと、最後は1曲目のような幻想的な感じで曲が終わっていきます。 |
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Written by HeeFoo、キャンディー at 2000.5.5 最終改訂2001.2.21 無断転載を禁じます。 Copyright(C) 2000 by HeeFoo、キャンディー |